選抜4強決まる。自称「史上最弱」の明豊が2年前に続く準決勝進出。近畿王者の智弁学園を振り切る。高校野球の話
選抜高校野球は4強が決まった。4試合のうち、3試合はワンサイドゲーム。残りの1試合は、大分の明豊が近畿王者の智弁学園(奈良)を6-4で振り切って、準決勝進出を決めた。
これだけ強いチームなのに自称「史上最弱」というから恐れ入る。
1回戦は21世紀枠の東播磨(兵庫)との打撃戦を10-9で制した。
2回戦は一転、今大会注目の右腕小園健太投手擁する市和歌山との接戦を2-1で制して8強入り。
そして、準々決勝の智弁学園相手に終始リードを保ち、これもまた競り勝った。
近畿勢を相手にして3連勝。どれも2点差以内のゲームで、無失策。接戦になれば流れを呼び込めそうな戦いぶりだ。
智弁学園相手に超ファインプレーが飛び出した。六回の守備。2点差に詰め寄られ、なお2死一、三塁とピンチは続く。次打者のフェンス際への大飛球に対し、レフトの阿南心雄(しゆう)選手が、背走しながらジャンプ一番。見事につかみ取った。
フェンスに頭をぶつけながらも、ボールを離さず危機回避。これが抜けていれば、同点どころか逆転になっていただろう。相手スタンドからも拍手が出るほどのビッグプレーだった。
勢いに乗る明豊の準決勝の相手は、東海王者の中京大中京(愛知)。好投手の畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)投手が待ち受けている。1回戦の専大松戸(千葉)、準々決勝の東海大菅生(東京)戦で完封勝利を収めた好右腕だ。
自称「史上最弱」の明豊が、優勝候補に挙げられている中京大中京に、どんな戦いを挑むのか。
準決勝は31日(水)。選抜の楽しみは。まだまだ続く。
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