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人生には浮上するチャンスがある。巨人へトレードのサブマリン高橋投手。元新人王の右腕に野球人生再浮上の絶好のチャンス

人生には浮上するチャンスが絶対にあるはすだ。ソフトバンクで新人王に輝いた高橋礼投手(28)。ここ数年、出場機会に恵まれずにいた。その右腕に目を付けたのが2年連続Bクラスに沈んでいる巨人だ。先発でも中継ぎでも結果を残した下手投げ投手をトレードで獲得した。高橋投手にとっても再浮上するチャンス。首都のチームで再出発だ。

高橋投手は千葉の専大松戸工高から専修大を経て、2017年のドラフト会議でソフトバンクに2位指名され入団した。

ルーキーイヤーこそ12試合のみの登板に終わったが、2年目に飛躍を遂げる。2019年に23試合に先発マウンドに上がり12勝6敗で防御率3.34。2年目の選手ながら新人王を獲得した。

このシーズンには日本シリーズにも登板。巨人との頂上決戦第2戦に先発登板すると、7回1安打無失点と好投し勝利投手になった。ソフトバンクの日本一に貢献し、シリーズの優秀選手賞にも輝いている。

シーズン後は侍ジャパンにも選ばれ、国際大会「WBSCプレミア12」の世界一にも貢献した。

翌シーズンは中継ぎ投手として52試合に登板し、防御率2.65とキャリア最高成績を挙げた。日本シリーズ制覇にも中継ぎで登板し、日本一4連覇に貢献した。

先発でも中継ぎでも活躍した高橋投手だが、2021年以降は登板数が激減。ここ2年は1軍マウンドに計9試合しか立っていなかった。

ただ今季は2軍で21試合に登板し、7勝1敗1セーブ、防御率1.24と安定した成績を残し、復活の兆しが見えてもいた。

そこに巨人が秋波を送る。今季終了後にトレードで高橋投手を獲得したのだ。1軍登板は少ないものの、2軍での活躍は十分に戦力になるとみなしたのだ。

そして巨人は2019年の日本シリーズで、高橋投手に好投を見せつけられた。そのインパクトの強さも獲得に動いた要因となったのだろう。

巨人の吉村貞文章編成本部牛腸は「先発だけでなく、リリーフもしっかりとした経験と実績がある」と高評価。さらに「アンダーハンドのピッチャーがいませんので、阿部(慎之介)新監督もどうしても一員に加えたい」とのチーム事情が獲得に動いたのだ。

当の高橋投手は「ここ2年出場機会がなかなかなくて、自分自身ももやもやしていた」と語る。トレードについては「驚きと同時にうれしさもあった」と前向きだ。

ソフトバンクから移籍した投手では、今季阪神の大竹耕太郎投手が12勝を挙げ、阪神の日本一に貢献。日本ハムの田中正義投手も守護神で25セーブをマークした。ソフトバンク経験者は他チームで十分に通用するのだ。

宮崎で行われている秋季キャンプで高橋投手は、決意の投球フォームを見せた。2年ぶりぐらいとなるワインドアップ投法で投げ込んだのだ。「先発をするならバッターを威圧する意味でも大きく見せないと」とピッチングスタイル変更に思いを込めた。

下手投げ特有の浮き上がるストレート。ここ数年活躍できずにいた野球人生においても浮上する気合に満ちあふれている。

人生には浮上するチャンスがある。サブマリン高橋投手の来季の活躍に期待だ。

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