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「1-0」で勝って何が悪いの?FC東京の「理想的な」勝利に思うこと。サッカーの話

J1のFC東京が「理想的」な戦い方に戻りつつある。リーグ戦で連勝。しかも、いずれも無失点だ。しっかり守備をして、試合のどこかで得点を取る。そして勝ち点3をゲットする。地味かもしれないけれど、その戦いぶりこそが、チームを浮上させるキーポイントだろう。

22日にホーム、味の素スタジアムで行われたガンバ大阪戦。キックオフの笛が響いて、まだ1分に満たない前半45秒。東京が先制点を奪った。

右サイドで、細かくパスをつなぐ。テクニックのお披露目会とも思えるほど、鮮やかな連係だった。

そして右サイドバックの内田宅哉選手がエリア内へドリブル。中央へクロスを送ると、「超どフリー」状態のディエゴ・オリヴェイラ選手が右足で合わせて、ゴール!

その後の90分は、こう着状態。東京は「虎の子」を守って、勝ち点3を積み上げた。

前節の柏戦では4-0の大勝。「ゴールラッシュ」に東京のサポーターは大喜びだったろう。
それまでチームはリーグで5連敗を喫していたのだから。

そして、ガンバ戦でも無失点。相手に得点を与えないことを「クリーンシート」と呼ぶけれど、これこそ、東京の「理想形」だろう。

かつて、イングランドのアーセナルが一時代を築いた際に、「1-0」で勝つことが多かった。そのスコアを「ワン(1)・ニル(0)」と呼ぶことから、アーセナルが「ワンニル・アーセナル」と揶揄の対象にされたこともあったという。「1-0」で勝ってもつまらないという意味なのだろう。

オランダ代表は攻撃的なサッカーを重視して、「1-0で勝つぐらいなら、2-3で負けた方が良い」と豪語していた時代もあった。

1993年に始まったJリーグ。FC東京は1999年から参戦したが、一度もJ1を制したことがない。

悲願でもある「J1のチャンピオン」。これを手にするには、しっかりと勝ち点3をものにするプレースタイルが必須だろう。

そのためには、まずは「クリーンシート」を継続すること。「1-0」の試合が地味だろうと、まずは結果を積み重ねていかねばならない。

この戦い方をチーム全体が共有できれば、東京の「夜明け」は近いと思う。

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