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追い詰められても粘って粘ってあきらめない!ロッテが延長逆転サヨナラ勝ち。投手戦のち打撃戦。CSファーストステージ突破

土壇場に追い詰められても粘って粘ってあきらめない!ロッテが延長逆転サヨナラ勝ちでクライマックス(CS)ファーストステージを制した。延長十回、ソフトバンクに3点差をつけられ土俵際。そこから執念の粘りを見せて、ひっくり返した。最後まであきらめない姿勢が劇的な歓喜を生んだ。勢いをつけて、最終ステージへ駒を進める。

1勝1敗で迎えた最終戦。ホームのロッテは小島和哉投手が先発。対するソフトバンクは和田毅投手。いずれも早稲田大卒のサウスポーによる対決。

先に点を許しては重苦しい立場に置かれる。両先発ともに得点を許さない。小島投手は七回途中まで、和田投手は五回まで無失点でリリーフ陣に託した。

息詰まる投手戦。リリーフ陣も先発投手の思いをつないで、ホームに還さない。九回を終えて0-0のまま延長戦に突入した。

ロッテは十回に3点を先取される。4本の長短打を浴びて一気に突き放された。重苦しい雰囲気がベンチに漂い始めた。ここまで息詰まる投手戦が続いたのに、いきなり3点も奪われた。ここから立て直せるのか。

不安を一掃したのが、十回裏に先頭で打席に入った代打、角中勝也選手の粘りだった。プロ17年目の36歳。ファールなどで粘りフルカウントに。さらに2球ファールで粘る。そして10球目の149キロ直球をセンター前へ弾き返した。

「ネバーギブアップ!」ベテランがバットでチームメートを鼓舞した。これで各バッターが勇気づけられる。続く荻野貴司選手はボテボテのサードゴロだが俊足で内野安打にした。

無死一、二塁。藤岡裕大選手が会心の一撃を放った。初球の148キロストレートを右中間のラッキーゾーンへ運んだ。同点弾だ。

プロ6年目の30歳。これまで1軍では本塁打は15本しか打っていない。今季もわずか1本だけ。その男が土壇場で起死回生の一発を放った。

ロッテは2死になった後に、岡大海選手がヒットで出塁。そして打席には安田尚憲選手が入った。カウント2-1からの4球目。安田選手が149キロの直球を振り抜くと、打球は右中間へ。俊足岡選手がベースを回りホームへ滑り込んだ。クロスプレー。判定はセーフ。ソフトバンクはリプレー検証を求めたが、判定は変わらず。ロッテが劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

角中選手の粘りが、大逆転劇を呼び込んだ。「絶対にあきらめない!」。この思いがつながっての4点奪取だった。

粘りが勢いを生む。最後まであきらめないことが重要なのだ。劇的な勝利をつかんで、ロッテは18日に始まる最終ステージへ進む。

相手はリーグ3連覇を達成したオリックスだ。相手には1勝のアドバンテージとホーム開催権がある。しかし、ロッテには死闘を制した勢いがある。そして「あきらめなければ、道は開ける」という信念がある。最終ステージも面白い戦いになりそうだ。

逆転サヨナラ勝ちのロッテに祝福を。そして敗れたソフトバンクにも温かい拍手を。CSファーストステージの最終戦は球史に残るナイスゲームだった。

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