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「紺屋の白袴」とは?

今朝の新聞、天声人語の一行目。

「紺屋の白袴」に「医者の不養生」。他人の世話ばかり焼いて自分のことができない例えは色々ある。2020.12.15 朝日新聞 朝刊

から始まっていました。政治資金収支報告書はオンラインで提出するように努力義務が課されているらしいですが、政界のデジタル通と呼ばれる、デジタル改革相その人が、紙で出していたという話。

国会議員が関係する政治団体のうち、オンラインで提出したのは1.13%にとどまる。

そんな話を聞いても、、、責められない。

なかなか制服を片付けない娘にイライラして「何度も言わせないで」と言ってしまう。

秋のはじまりに出したコート類が床に置いたまま。やりかけの衣替えに後ろめたい気持ちを持ち続けながらも手が出ないのはわたし。はっきり言って、娘に文句を言える立場ではない。

最近息子には、

とっても大事だと思うこと、または、とっても嫌だなあと思うことを最初にやろうね。

と言い聞かせています。日頃の声かけ成果も現れて、寝る前の読書タイムは「幼稚園の宿題ブックから!」。夕飯の時は「嫌いなものから食べちゃう」と言い出しました。

よしよし、と思いながら私自身はやるべきことを後回し、後回し、後回し……。

まあ、一般人の私はこれでも生活は回っていくけどね。政治家は大変だ。

記事の最後に

政界のオンライン嫌いは、透明性を嫌う気持ちとつながっているのかもしれない。

そう思われても仕方ない。他人に見えるのはその人の行動。

理想の母親像は必要ない、ダメな母でいい、とは最近よく聞くけれど、やっぱり自分の中にある「理想」に近づく努力はしたいな、と思います。

だけど、その「ダメ」な母を見せるところも「理想」に入れてしまう。これならどうだ。と自分に言い聞かせて、子供たちと一緒に日々学び中です。

ところで、新聞で「紺屋の白袴」という文字を見つけた時に最初に頭に浮かんだのは

職人としての誇り

です。色の勉強をしていたときに、どこかのコラム(忘!)で見つけました。

自分の袴には一滴も色を付けず(汚さず)に、お客さんの染め物を綺麗に染めあげる、職人の技。

↓こちらのページ、「語源・由来」のところにも書かれていました。

自分の視点によって、どちらの意味にもとれますね。

私は長年手芸業界で仕事をしてきましたが、お客さんの作品づくりのサポートをしながら、心の中では「自分の作品、最近作ってないのに。偉そうなこと言えないなあ」と自信をなくすこともしばしば。

これからは自分の仕事に誇りを持ちたい!と、行き過ぎたポジティブそして勝手な解釈で、やる気スイッチがオンに入った朝でした。

そして「母」としては、「自分のことは何も出来ずに白いままの袴」ではなく、シミだらけ・汚れだらけの袴、透明性抜群の親の背中を見せつけてやる勢いで、自分なりに子供たちと向き合いやっていこ~と、こちらも勝手な解釈で、新聞をたたみました。

(はい、私は新聞を裏から読みます。天声人語を読むのは最後。)

政界は反面教師。本当は良いお手本であって欲しいけども。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。