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アメリカの教育現場で絶対にやってはいけないこと

こんにちは~!シリコンバレーのSeikaです!カリフォルニアの日系進学塾より、アメリカの教育現場で絶対にやってはいけないことについて書いていきます!

結論から言います。
アメリカの教育現場で絶対にやってはいけないことは叱責です。
人前で怒ることは、タブーです。怒鳴る、ヒステリックに叫ぶなんてものは、論外です。

では、なぜダメなのでしょうか。
理由は容易に想像がつく通り、子どもの自尊心を傷つけるからです。
アメリカの文化では、人前で怒るということはありません。少なくとも私は見たことがありません。

日本の文化では、公共の場でも自分の子供が悪いことをした場合はその場で叱ったり、教育の現場でも先生やコーチががきつく怒るというのは珍しくないと思います。
実際私は高校の部活動ではかなり叱られながら指導されましたし、小学生の時のスポーツ少年団のバレーボールの練習では、コーチにおしりを叩かれたこともあります。

ただ自分がされたからといって、生徒に対して怒ったり、叫んだりしていいものではありません。

私はアメリカの教育現場でこのような事態を目にしました。

A先生(日本人女性)は中学1年生の授業をしていました。
その際、オンラインで受講していた女子生徒(日本人)が手の爪を気にし始め、自分の手をずっと見ていました。
先生が彼女に教科書の音読をさせた際、彼女は授業内で既に読み方を伝えた漢字や小3レベルの漢字が読めませんでした。
A先生は激怒し、その女子生徒を大声で「集中していない、この漢字はは小学校で習う漢字だ!」と皆の前で叱ってしまいました。

その夜、生徒のお母さんからメールが届きました。
内容はこちら👇
1、娘が泣き崩れた。
2、自尊心を深く傷つけられたので退学したい。
3、このままでは日本の勉強(国語・社会・理科)も続けられない。

そして、その晩彼女は退学しました。

確かに、指導するうえで規律を正すためきつく言う場合が必要なこともあるでしょう。
また生徒が先生の言葉尻を捕ったり、無礼な態度を取ったりすることで教育者側もいらいらすることはあります。
しかし、人前でプライドを傷つけるような言葉を大声で叱るのは褒められたものではありません。

もしも怒鳴ってしまいそうになった際は、一呼吸おきましょう。
そして、なぜこの生徒はこんな態度をとるのだろうか、なぜこの発言をするのかとまず分析します。
生徒の授業態度の裏には何か仕方のない理由があるのかもしれません。

先ほどの生徒は、在米歴が長く日本語があまり得意ではありません。授業を受講していた理由は、その教科の勉強というより日本語のリスニング力強化ということでした。
以前から先生の話すスピードにはついていけず、授業の内容は全然分かっていなかったようです。全く分からない話を続けられてしまったら、どこかで集中力が途絶えるのは無理のないことです。

叱るのは難しいとはよく言ったものですが、アメリカで育つ子どもは公共の場で怒られる経験はありません。
保護者から見ても、人前での叱責は受け入れがたいものとして映ります。
度が過ぎる場合は、Anger Management Trainingといって、怒りを抑えるトレーニングを受けさせる企業もあります。

感情に任せて怒るのは、指導を逸脱しています。
アメリカの教育現場で怒鳴ってよいことは起こりえません。



以上です。
また次の記事でお会いしましょう~!

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