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見当違いなトップが国を滅ぼす話

 育休に関する某与党議員と某首相の発言が波紋を呼んでおります。政治や宗教の話がタブー視されがちな本邦ですが、流石に黙っておられぬと筆を執る次第です。

 具体的な議論の流れ、発言内容や答弁の詳細は各種メディアに記録されておりますからここでは割愛いたしますが、端的には「(子育て支援、経済支援のために)育休中の学び直し(による資格取得)を推進する」という主旨に聞こえます。

 これは明らかに育児経験のない人の思考です。進次郎構文で有名な進次郎氏でさえ、クリステルな妻と共に育児をする中で「育休は休みじゃない」という発言を残しています。ほんのりでも育児経験があれば、容易に想像できることでしょう。仕事を休む必要があるのであって、その休む目的は育児に専念することです。その根本的な構造すら理解できない為政者に、何が分かるというのでしょうか。

 古来より盛者必衰の理は説かれていますが、優秀な治世者の時代もあれば、悪政の限りを尽くして国を破滅に至らしめる愚者も多く、それは歴史が証明しています。

 全てを経験する必要はありません。
 一人の人間が経験できることなど限られていますし、少し経験したからといって分かったつもりになるのも危険な思考回路です。

 組織のリーダーに求められる資質は数多く挙げられますが、特に重要な能力として私は「聴く力」を強調したいと思います。自身の経験や想像力の枠を越えて他者の話を聴くことは、組織の舵取りに肝要です。正しく聴くためには相応の知性と理解力が必要で、真偽や本質を見抜き情報の取捨選択を行うための決断力も兼ね備えていなければなりません。

 果たして今、この国の中枢部に「聴くことのできる政治家」が何人いるでしょうか。

 育休中にリスキリングを推奨?

 増税に対する反発が思ったより少なかった?

 (世帯収入を確保するために)共働きを推奨?

 (自分の老後のために)2000万円の資産を?

 国民を馬鹿にするのもいい加減にしていただきたい。政治的判断だかなんだか知りませんが、某感染症への政策も現場に重圧を強いるばかりの酷いものでした。今なお苦しみの中にある人々の心を何だと思っているのでしょう。

 思う念力、岩をも通す。

 しかし思うだけでは動かないこともあります。

 声をあげて、革命を。


 解体のちに国を底から掘り返して、長年蓄積された汚れを綺麗にしたいものです。衆愚政治を変えるためには、気付いた人から動いて集まるのが定石です。中世のような血を見る革命は望みません。法の中で出来ることを模索し、解体と再構築の道を探りたいと私は考えます。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、この国の未来に影を落とす絶望の色が、眩い光に掻き消されますように。


#この経験に学べ
#この経験とは選挙の結果たる今の政治のこと
#社会がすき #でも今の日本社会はすきじゃない
#エッセイ #育休 #為政者 #衆愚政治
#哲学 #哲人政治 #育児なめんな #世の中の育児親に敬意を #聴く力 #リーダー
#今夜はからあげと南瓜のポタージュとカブの炒め物と菜の花のおひたしにしました
#何か感じていただけた方はフォロー検討やメンバーシップをチェックいただけますと幸いです

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