真白に輝く黒き羽根 《詩》
「真白に輝く黒き羽根」
僕は彼女の小さな唇の動きを
見逃さなかった
ほんの少し口元が動いた
気のせいじゃ無い
君は夢の中で眠り続けている
悪い夢を忘れる事が出来ないまま
白く鋭利な刃の様な三日月
霞んで消えそうな星屑
闇に包まれた漆黒の夜
時は巡り時間は流れる
今は静かに太陽が燃える時を待つ
やがて生まれた
朝が眩しい陽の光を連れ
君を照らす
黒き羽根は光を帯び真白に輝く
言葉の断片が輪郭を作り
大切な意味を教えてくれる
その時
僕は彼女の唇に小さな口づけをする
世界は魔法で出来ている
君の傍には僕が居る
太陽は確かに燃えている
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