鈴木声弦|中年サラリーマンの複業/強み発掘支援

大組織の事務員歴20年。主な仕事は調整。何でも平均でこなすジェネラリスト。凡人性を逆手…

鈴木声弦|中年サラリーマンの複業/強み発掘支援

大組織の事務員歴20年。主な仕事は調整。何でも平均でこなすジェネラリスト。凡人性を逆手に取った”人間ChatGPT”として、AI脅威論×中年の危機で”何者か”になりたいサラリーマンの複業と強み発掘を支援。自身はようやく月数万の副業収入を実現。その大部分はホテルランチに供されている

マガジン

  • 「キリがない世界」を生きる君へ

    (めざせ!)現代版『君たちはどう生きるか』or次世代への『サピエンス全史』。宇宙、生命、言語、文字、農耕、資本、消費社会、コンピュータ、脳AI、テクノロジーなどのテーマで、「キリがない」を切り口に未来の子どもへのメッセージとして執筆中。数字の順番に読んでいただくと、筋がつながるように心がけています。

最近の記事

遊び方を忘れたサラリーマンへの福音書:『大人はもっと遊びなさい』

思いのままに遊ぶこどもに、コスパやタイパの感覚はありません。感情にまかせて、やりたいことを好き放題にやっている。 これと真逆なのが、(特に超大組織・事務系などの)オフィスワーカー。「いかに個性を消すか」みたいな仕事ありません? 長年、そういう仕事を続けていくと、感性、感覚、感情みたいなものが、どんどん鈍くなっていきます。 もっとも最近では、ビジョン思考、デザイン思考、『直感と論理をつなぐ思考法』などのおかげもあって、「感性大事だよね」ということが随分言われていますが、真面

    • 「本当の私」との付き合い方がわかれば、新生活が楽しくなる納得の理由

      あなたはなぜ、「本当の私」探しで悩んでしまうのか。 前回の記事ではこの悩みのメカニズムをお話ししました。 それは哲学者ラカンによれば、言葉と「私」の矛盾のせいでした。詳細は前回の記事に譲りますが、大切なのは、「本当の私」探しは、あなただけの悩みではなく、言葉を持った人類皆にとっての悩みだということです。 では、そんな「本当の私」探しとどう付き合っていくか。今日はそれを考えていきましょう。 実は前回の記事の冒頭に、そのコツはすでに書いておきました。それは、どんな「私」も

      • あなたはなぜ、「本当の私」を探そうとして悩んでしまうのか?

        新しいクラス、新しい会社、新しいコミュニティ。 新しい友達、新しい同僚、新しい仲間。 「新しい私は、本当の私?」 今までおちゃらけキャラで通していた私が、「真面目だね」と言われた。 周りのことをよく気遣っていたつもりだったのに、「天然だね」と言われた。 他人に誇れることは何もないと思っていたのに、「すごいね」と言われた。 こうしたギャップにソワソワしている方は、ぜひここから先の「私」のお話を読み進めてみてください。 まず最初にあなたに伝えたいのは、どんな「私」もあなた

        • やりたいことを見つける「動詞」と「形容詞」の就活

          そろそろ、ついに就活か… 夏になったら、インターンシップとかも始まるみたいだし、自己分析とかも始めないと… でも、やりたいことなんてよく分からないし… 新学期を迎え、新たな環境やステージに身を置く中、そう感じる人も多いでしょう。 でも大丈夫。そんなあなたも心配する必要はありません。だいたい、若いうちに、納得いく進路を簡単に見出せる人の方が少数派なのですから。 キラキラ余裕の就活をして、理想と思えるあの会社に入った先輩だって、心の中はわからない。来年には、「先輩、会社辞め

        遊び方を忘れたサラリーマンへの福音書:『大人はもっと遊びなさい』

        マガジン

        • 「キリがない世界」を生きる君へ
          12本

        記事

          この春、世の中に出て働く皆さんへ:地球のエコシステムからの祝辞

          この春卒業し、世の中に出ていく皆さん、おめでとうございます。 新しい生活は、いざ始まると、期待と不安を忘れるほどに超スピードで展開していくでしょう。 そんな慌ただしさへの応援を込めて、今日は「自然の世界から見た、働くことの意義」について、お届けしたいと思います。 『なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』という名著もあるように、働く目的探しは、私たちの永遠のテーマでもあります。 お金をもらうため。社会の役に立つため。自己成長のため。 もちろん

          この春、世の中に出て働く皆さんへ:地球のエコシステムからの祝辞

          私たちは●●を駆使して、■■を得るために勉強する。

          勉強ってなんのためにやっている? なんで学校に行かないといけないんだろう? それどころか、100歳まで学び続けないといけないらしい。 新受験生の方は今からまさにリアルに、そしてそうでない人も、勉強する目的について、これまで一度は考えたことがあるでしょう。 もちろんその答えも、ひと言で言い切れるものではないわけですが、私なら仮の答えとして、、、 私たちは言葉を駆使して、自由を得るために勉強する。 と考えています。 どういうことか。順を追って考えていきましょう。 まず

          私たちは●●を駆使して、■■を得るために勉強する。

          現代人は原始人。あなたが悩むのは、陽が登るのと同じ「自然現象」です。

          人間関係がつらい。 グループのなかで自分だけ浮いてないかいつも不安。 既読スルーにモヤモヤそわそわ。 こんな悩みを持つ人も多いと思います。ですが、同じように悩んでいるのは、あなただけではありません。 むしろ、人間関係の悩みは、現代人全員に共通する悩みと言ってもよいでしょう。それどころか、朝が来ると太陽が登るのと同じように、自然現象とさえ思えてきます。 それはどうしてか。答えは、「現代人」が皆「原始人」だから。もう少し詳しく言うと、原始人の脳と現代人の脳は、進化的にはあま

          現代人は原始人。あなたが悩むのは、陽が登るのと同じ「自然現象」です。

          人生100年時代に、あと50年惑い続けるのか。1ヶ月自分に向き合い続けるのか。40代事務リーマンの【POSIWILL CAREER 】体験談

          「インプットメタボ」脱却のために「キャリアのジム」へ 「休みは、多そうだし」「まあ、楽でしょ」 極めて消極的な就活と見事な思い込みの先にたどり着いた内定先。新卒で入社。その割には、ありがたいことに仕事と人間関係に恵まれ、若者の学びを支援する地味方、いや事務方として、コツコツ、バタバタ、ハラハラと働いてきた。 働きながら、いろんな学びにも手を出した。脳科学に心理学。ライティング、編集術、コミュニケーション。学ぶほどに読書の量も増えていく。それらはそれなりに血肉となり、知のヒ

          人生100年時代に、あと50年惑い続けるのか。1ヶ月自分に向き合い続けるのか。40代事務リーマンの【POSIWILL CAREER 】体験談

          4-2 キリなくふくらんでいく「儲けのシャボン玉」が世界の豊かさと●●を生み出している

          炎天下の遠足でたくさん歩いた食いしん坊のもあちゃんは、公園に着くと早々にお腹が空き、サンドイッチが食べたくなりました。お腹は空きましたが、まだまだ元気。強い日差しにも負けず体力は有り余っていて、ぴょんぴょん跳びはねています。そんななか、お友だちのみーちゃんは、反対に少しバテ気味であまり食欲がありません。それよりも、疲れたので帰りは誰かにかばんを持ってもらいたいと思っています。 「もあちゃん、お弁当のツナサンドをひとつあげるから、帰りはわたしのかばんを持ってくれない?」「え、

          4-2 キリなくふくらんでいく「儲けのシャボン玉」が世界の豊かさと●●を生み出している

          「毎週水曜休み?」の英文記事から読み取るパラグラフ構成の「型」

          「今日は水曜日、休日です」。 と言いたいところですが、休日ではなく、休暇です。なので、毎週水曜が休みなわけではありません。 水曜休みの「週休3日制」が実現したらいいなと前から思っていて、いろいろ調べていたところ、この英文記事を見つけて読んでみました。 オーストラリアのあるテック企業が、「給料変わらず・毎週水曜休日制」を取り入れたことで、社員のパフォーマンスがどう変わったかなどをフィーチャーしたものです。 読んでみて「なるほどな」と思うことはいろいろあるのですが、今回特

          「毎週水曜休み?」の英文記事から読み取るパラグラフ構成の「型」

          4-1 「借りる」と「返す」:5,000年前のシーソーゲームが、世界にお金と豊かさと矛盾をもたらした

          「クレジットカードになさいますか? 現金ですか?」「クレジットでお願いします」 君がよくモノマネしていた、スーパーでのパパとレジ係の人とのやりとりだ。 現金なら、その場でお札やコインを出して、引き換えに商品を受け取るけど、クレジットカードなら、ピコピコと数字を入力するだけでいい。暗証番号の入力さえ不要な場合もある。 どちらにしても、パパがブロッコリーや「プチダノンりんご味」やプリキュアのカレーをクレジットカードで買うと、現金のようにその場で支払うことなく、その日のうちにパ

          4-1 「借りる」と「返す」:5,000年前のシーソーゲームが、世界にお金と豊かさと矛盾をもたらした

          3-4 文字が生んだ「わたしたちらしさ」は、着せ替えることで健やかになっていく

          「あいうえお」に「カキクケコ」。それに1,000の漢字。君たちが小学校で習ったこれらの文字が、日本語の読み書きの基礎をつくる。現代では、それが1億2000万の人に共有されていて、日本語ということばが成り立っている。 発明されたころは一部の人にしか扱えなかった文字が、5000年の時を経て、多くの人にことばを表す道具として使われるようになった。最初は絵のようにいくつもの解釈が可能だったけれど、段々とシンプル化されて意味の範囲が狭まっていき、誰にとっても同じような意味でお互いに理

          3-4 文字が生んだ「わたしたちらしさ」は、着せ替えることで健やかになっていく

          3−3 「記憶」を「記録」する外部の頭脳ー「文字」は大河の洪水から生まれた!?

          「みっきーまうすの、おうたをうたったの」、「どっすーんして、えーんしちゃったの」。幼稚園のころ、君はその日あったできごとや先生に言われたことをよーく覚えていて、家に帰ると詳しく報告してくれていた。 休みの日には、パパとサンリオグッズの自販機を「ピー」って押して、デカイ「けろっぴ」のぬいぐるみを取ったのがうれしくて、何日経っても、そのときの話を繰り返していた。 パパも君が生まれた日のことは、初めての泣き声から真っ赤なまんまるい顔、空の色と月のかたちまで、今でも鮮明に覚えてい

          3−3 「記憶」を「記録」する外部の頭脳ー「文字」は大河の洪水から生まれた!?

          3−2 「余り物」には福がある? 余剰食料から生まれた「国」の新しさ

           縁あってパパとママのもとに生まれてきた君は、大きくなるまではパパとママのもとで育っていく。小さいころ、君の世界は家庭がすべてだ。それが、大きくなるにつれ、幼稚園、学校へと広がり、やがて大人になると、仕事を得て働きながら生きていくことになる。  仕事は、君が大好きなジグソーパズルのピースに似ている。たとえば「すみっこぐらし」のパズルでは、「とんかつ」が「えびふらいのしっぽ」と「あじふらいのしっぽ」と一緒にねんねしていたり、「とかげ」が「とかげ(本物)」と本を読んでいたりして

          3−2 「余り物」には福がある? 余剰食料から生まれた「国」の新しさ

          3−1 「採る」から「つくる」へ 農耕によってキリなく増えた食料は社会のなにを変えたのか

          「チュルチュル食べる〜」は、うどんが好きな君のお得意フレーズだ。好き嫌いが激しかった小さなころ、うどんにはずいぶんとお世話になった。手軽に作れるし、まさにチュルチュルっと食べやすい。そしてなにより、簡単に手に入れることができる。では、うどんはどうやって君の大きなお口に届くのか。「山に生えているのを自由に採ってくればいい?」「うどんください、麺ください♪と唄えば、4次元ポケットから湧いてくる?」それなら、パパもママもずいぶんラクができるけど。  多くの場合、うどんは専用の工場

          3−1 「採る」から「つくる」へ 農耕によってキリなく増えた食料は社会のなにを変えたのか

          0-0 はじめに〜「キリがない世界」って何?

           2021年12月8日、日本の企業家を乗せたロシアのロケットが打ち上げられ、国際宇宙ステーションに到着した。専門の訓練を受けたプロの宇宙飛行士ではない人が、この「地球人の仮住まい」に滞在するのは、日本人では初めてのことだった。ごはんの食べ方や眠り方、ヨーヨーや卓球で遊ぶ様子など、12日間の宇宙暮らしぶりは動画で配信されていて、将来の宇宙旅行に思いをはせた人も多いのかもしれない。地球に戻ってからの記者会見で彼は、「次の目標は月に行くこと」と語った。  2020年9月、アメリカ

          0-0 はじめに〜「キリがない世界」って何?