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ストラテジーゲームにおける継戦能力について


#KENMAYA です。

皆さんは『大戦略』シリーズや『ファイアーエンブレム』シリーズ、『Civilization』シリーズといったターン制ストラテジー(戦略)ゲーム(TBS)というジャンルをご存知でしょうか。こういったゲームの特徴は基本的にチェスや将棋、囲碁といったボードゲームを進化させた形となっており、攻と守を入れ替えて行うゲームのジャンルです。
攻と守を同時(リアルタイム)に行うゲームは『WarCraft』、『Age Of Empire』シリーズ、最近ですと『ポケモンUNITE』などを代表とする、リアルタイムストラテジー(RTS)というまた別のジャンルになります。

大枠では『シムシティ』のような街づくりゲーム、『ウマ娘』のような育成ゲームなどのシュミレーションゲーム(SLG)のジャンルの中のひとつに、戦略シュミレーションとして分類されていますが、基本的にある程度のゲームのルールを理解した上で、時と場合に応じた攻略法を自分で編み出してプレイするゲームがストラテジーゲームです。


今日はそんなシュミレーション、特にストラテジーゲームにおける継続戦闘能力【継戦能力】についてお話してみたいと思います。


1.兵站について


ストラテジーゲームにおいて最も重要な要素が【兵站】です。

兵站(へいたん)=ロジティクスとは、戦闘地帯から見て後方の軍の諸活動・機関・諸施設を総称したもの。戦争において作戦を行う部隊の移動と支援を計画し、また、実施する活動を指す用語でもあり、例えば兵站には物資の配給や整備、兵員の展開や衛生、施設の構築や維持などが含まれる。兵站という漢語の字義は「軍の中継点」である。
「必要なものを」「必要な時に」「必要な量を」「必要な場所に」補給することは、ロジスティクスの要諦であり、兵站任務を円滑に遂行する作戦地域と兵站基地との交通上のつながりを維持するために数理的、物性的、情報的な処理が求められる。これが後方連絡線または背後連絡線(Line of communications, LOC)であり、これは、複数の兵站基地とそれらを相互に接続する道路、鉄道路、水路、海路、航空路で構成される。

(Wikipedia「兵站」より一部引用。)

【兵站】の主な任務として、補給(サプライ)、輸送(トランスポーテーション)、整備(メンテナンス)、情報管理及び司令伝達(オペレーション)などがあります。簡単に言えば【後方支援】となるのですが、ストラテジーゲームにおいて、前線で消耗した戦力の補給が如何に迅速に行われるかによって勝敗が決する場面が多く見られます。
いかに自軍が強大な戦力を保有していたとしても、前線で敵側が堅牢な陣地、迅速な兵站活動を行っていれば、これを攻略するのはとても難しく、じわじわと戦力を削られ、いつの間にか甚大な損傷を受け敗走することもあるのです。

つまり、敵軍と戦闘をする際、まず敵側の兵站を破壊すること。足の早いユニットや隠密ユニットで補給路や湾港、空港を破壊工作、生産拠点への撹乱・妨害工作、輸送部隊や整備部隊への襲撃などが重要になってきます。逆に敵側も同じことを考えてきますので、補給路の監視、確保、生産拠点や輸送部隊の重武装化などを考えて行動すべきです。

歴史的に見ても兵站を軽視した軍事作戦や戦争は尽く悲惨な末路を辿っています。前線の兵力はもちろん重要ですが、それ以上に兵站は戦局を左右するといっても過言ではないのです。


2.継戦能力について


継戦能力(継続戦闘能力)とは戦争中に組織的な戦闘を継続する能力のことで、継戦能力を維持するためには、補充する戦闘ユニット、随伴する衛生ユニット、資材の面では弾薬、火器、整備班ユニットなどの準備、備蓄が重要です。
この継戦能力は、戦争が長期化する場合においてしばしば崩壊しがちな要素であり、士気の低下、厭戦感情の蔓延、戦略物資の不足、指揮系統の混乱、などによって引き起こされます。

これらを組織的に統制するために、戦時中は様々なプロパガンダや、敵性言語や思想の取り締まり、言論や宗教の弾圧などが行われます。第2次世界大戦中、日本は徴兵を行い、それでも足りない人員を学徒動員まで行いました。燃料や弾薬などの戦略物資の不足も特攻部隊の編成や、銃剣や竹槍での武装といった形で、当時の日本の継戦能力の低さが伺えます。

継戦能力はストラテジーゲームにおいても実のところ、あまり重要ではありません。戦争は【短期決戦】に限るからです。圧倒的戦力によって短期間の内に敵戦力を排除し、拠点を制圧。敵勢力に補給の猶予を与えないままに一気に攻め滅ぼすことが理想なのです。
前線が膠着し、泥沼化、長期化することは、高い継戦能力があったとしても徐々に戦略的リソースを失い、先述した兵站も疲労が重なっていきます。
つまり、戦争の長期化には一文の得もありません。


3.現実世界での継戦能力


今までゲームや史実についてお話してきましたが、現実を生きるわたしたちにとっても、戦術や戦略、継戦能力や兵站の考え方はとても役に立ちます。

例えば、わたしにとってビジネスは戦争であり、兵站は給料、事業資金、リサーチ力(またはリサーチにかける時間)、協業者や提携先とのコンタクト、案件対応、新しいプロジェクト構想などがこれに当たります。前線での戦いでは、攻め側として、SNSマーケティング、YouTubeなどでのコンテンツ制作、noteでの執筆、新しいプロジェクトのテストもこれに該当します。守り側としてネット物販、安定した投資戦略などが該当します。

ゲームと違って現実ではエンディングは自分が戦闘不能になるまで続きますので、ある意味で継戦能力が最も必要とされるのは現実です。
【安定した収益を上げつつ、未来への再投資を行う】ことこそが継戦能力であり、その場しのぎの場当たり的な対応や、自転車操業状態では継戦能力は高まりません。

皆さんも一度自分の兵站と前線、どのように分類し、継戦能力はどれぐらいあるのか。見つめ直してみてはいかがでしょうか。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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