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★「NALU」2013年7月号"Gato Heroi Dynamic Endevourin Japan ロビンキーガル新島へ!"
波高6メートル、秒速20メートルの強風の中、船体に打ちつける波音を聞きながら私たちは近づきつつある島影を見つめて操舵室の中で身を寄せ合っていた。その中の一人が「大丈夫かな。沈まないよな。」とつぶやいた。すると他の一人が「これくらいは大丈夫さ。しかし俺達ののトリップはいつも波乱だな。あいつ自身が嵐みたいだからな」と返す。一瞬、笑い声が響き渡った。あいつとはもちろんロビーのことだ。定員2名の操舵室に船長の他5人がすし詰めになっている。何しろ船底の部屋は洗濯機の中のようにグラインド