現代に生きる「虫干し」の文化 9月−4
日本には春と秋に、2回衣替えがあります。制服などが変わるのは6月1日と10月1日。このうち、冬服へ変わることを「のちの衣替え」と呼ぶこともあります。この時期は着物を部屋に広げて干す「虫干し」が行われてきました。日本の風土に根付いたこの習慣、現代でも十分生かせそうです。
「虫干し」は年3回だった 今のように洗濯機で簡単に服が洗えなかった時代、日本人は「夏の土用干し」「秋の虫干し」「冬の寒干し」の3回、着物を箪笥や行李から出して干していました。夏は梅雨の間に溜まった湿気を、秋