物流の基本を知りたいときに【徒然読書⑧】
今回は物流について取り上げます。
ECサイトや、オンラインショッピングが主流になっていく中で、物流ネットワークの構築が求められるようになりました。
この世界的パンデミックでも、物流業界は堅調な成長を遂げていました。
そのため、商社などから注目されています。
そこで、物流の基本について知りたいと思い、この本を読みました。
物流全体というよりは、倉庫や配送センターについて書かれています。
図示が多いので、さらっと読めますし、頭に入りやすいです。
物流の6大機能は、輸配送・荷役・保管・梱包/包装・流通加工・情報管理です。
各過程でかかるコストが物流コストになります。
その機能を担う物流施設ですが、内陸部移転が増えています。
内陸部は交通網の点で、不便だとされていますが、高速道路などが整備されて、内陸部でもまわるようになりました。
また、臨海部では工場跡地に「物流タウン」として、物流施設を建てる動きもあります。
まちづくり型物流施設の代表例の1つに、三井不動産の「MELP(三井不動産ロジスティクスパーク)船橋」があります。(中略)
物流施設は免震・耐震構造であるため、災害発生時の緊急避難先に適しているほか、救援物資を大量に備蓄できます。
物流施設だけでなく、物流の在り方も変わっています。
”在宅時の置き配”や”ピンポン置き配”も、よく聞くようになりました。
私もよく利用しているのですが、再配達がないというのはすごく便利でした(商品によってはできなかったりしますが・・・)。
置き配は、ドライバーや物流施設にもメリットが大きい仕組みです。
環境保護にも物流業界の対応が問われています。
段ボールよりも強度や耐久性のあるプラスチック製の折り畳みコンテナを繰り返し使用することで、コスト削減を実現しています。
使い捨てではなくて、何度も使うことで、物流コストを減らし、廃棄物も減らせたらいいですね。
そして、自動化も重要です。
たとえば、物流施設内に保管されているモノをどう順番に取り出していくのか(ピッキングしていくのか)も、作業生産性を高めるために必要です。
それを明確にしてくれるのがWMSです。
WMSは「そのアイテムをいくつ(数量)、どこから(ロケーション)取ればよいのか」が、一覧表(ピッキングリスト)にまとめて表示されます。
(中略)業務経験の浅いスタッフでもWMSの指示に従えば、ミスなく迅速に作業を進めることができます。
自動化システムを上手く活用すれば、ノウハウに頼る属人化を脱することができるのかもしれません。
他にも初めて聞いた単語がこちら。
【バース予約(管理)システム】
バース(トラックが積み卸しのために接車する設備)の利用時間帯をトラックごとに予め決めておくことで、物流施設への出入りを円滑にする仕組み。
【移動棚ロボット】
物流施設の床面を走行するロボット(自動配送車)が、棚の下に潜り込んで棚を持ち上げ、作業スタッフが配置されている場所まで運ぶという仕組み。
Amazonが先行導入している。
【Auto Store】
設備内で高密度に収納された状態にあるコンテナをロボットが出し入れする、自動倉庫型ピッキングシステム。
ソフトバンクグループが2021年4月にオートストア社株式の約40%を28億ドル(3080億円)で取得。
物流施設や物流の在り方が変われば、いつどれだけ何を作るのかを決める生産計画も変化が求められます。
生産計画と物流の連携についても、興味が湧いてきたので、絡めながら学んでいきたいと思います。
毎日更新していきますので、ぜひまたのぞきに来てください!!