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過去の点と現在の点が、線となって未来につながる愉しみ〜分科会活動への想い〜


新年あけましておめでとうございます。
SDGsスタートアップ研究分科会副代表の塙隆善です。

Blogも第5号となり、この辺りで、少し緩めのお話をします。この号では、私自身がどんな経緯で、どんな想いで、この分科会活動に携わっているのかをご紹介したいと思います。

マイ・ターニングポイント


みうらじゅんならマイ・ブームですが、どなたの人生にもマイ・ターニングポイントがあります。その時はそれほど意識していなかったものが、後々振り返るとそれがターニングポイントだったと思えることがあります。

そう考えると、今の選択が、先々の活動にとってのターニングポイントとなりうるともいえます。そんな時、たまらなく愉しく感じることがあります。皆さんにもありませんか?

前置きはその辺にして、あとで気づいた、マイ・ターニングポイントをご紹介します。

1982年 これからは”コンピュータ”の時代と思い、IT企業に入社。キャリアのほとんどを、プロジェクト・マネジャーの仕事で過ごす。

2003年 プロジェクト・マネジャーの生業であったことから、PMP認定を受け、いつからかPMI日本支部会員になる。

2013年 親の介護体験をきっかけに、人がWell-beingたりえるには何が必要かを考えるようになる。

2018年 数年前からセカンドキャリアを模索し、Well-being の観点で、これからは、”学びを知る人が求められる”時代と思い、それに関わる仕事は自身の幸福度も増すに違いないと考え、その実現のために不足していると思う知識を補うために、認知科学分野の大学院・修士課程に進む。

この頃、「会社がCognitive Computingなら私はCognitive Science!」と心の中で念仏のように唱えるようになる。

2019年 セカンドキャリアへのシフトの準備も兼ね、希望して社内の人材育成組織に異動する。

2019年 50代半ばから始めた合気道で黒帯(初段)を取得し、人の身体構造の奥深さに感動する。

2020年 大学院・修士課程を修了する。合気道や大学院での学びで、身体も頭もまだまだ動くことを確認。

そろそろ何か具体的な社会貢献活動にも携わってみたいと思った矢先にこの分科会のメンバー募集を知り入会。現在に至る。

Well-beingへの道


ここで重要なパーツとして、Well-beingに関する想いを述べます。

今ではよく知られていますが、前野隆司氏が提唱する幸せの四つの因子を2013年に触れて以来、この四つの因子の実現に叶うかどうかが、その後の諸々の行動選択の基準になっているように思います。

ここでは詳しく述べませんが、前野氏が指摘したのは、以下の因子です。詳しくは『幸せのメカニズム(講談社現在新書)』を参照ください。

第一因子:「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
第二因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
第三因子:「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
第四因子:「あなたらしく!」因子(独立とマイペース)

セカンドキャリアとして、”学び”に関する仕事を選択したのも、それが、この第一因子と第二因子の実現にダイレクトに寄与できる活動であると考えたからです。

この分科会に入会したのも、第一因子から第四因子の全ての因子を実現できる可能性を感じたからでした。

第一因子と第二因子は想像できると思いますが、第三因子としては、プロジェクト・マネジメントの共通言語を有する仲間との活動への参加は敷居が低いと楽観してましたし、興味があるボランティア活動に携わることは、正に独立とマイペースに関連する第四因子にも寄与するのではと思ったからです。

今の点が先々、線になるのを妄想して愉しむ
〜ここでもバックキャステング〜


さて、話しを少し前に戻して、分科会活動が、先に述べたマイ・ターニングポイントとどう関係しているのかを、少々しつこいですが、関連図でお示しします。

関連図にある過去で、先ほどの略歴のポイントとなる点を関連付けました。未来では幾つかの個人的な妄想を記載し、これまでの点と関連付けてます。ここでwell-beingリテラシーという用語が登場しました。何故、well-beingリテラシーにフォーカスしたかについて、補足したいと思います。

「自分を愛せない人は他人を愛せない。」とか「自分を大切にできない人は他人を大切にできない。」とよく言われています。well-beingの観点で言い換えると、「自分がwell-beingたり得ない人は、他人のwell-beingを実現することはできない。」とも言えるのではないでしょうか?

先に触れた、幸せの第二因子が「つながりと感謝の因子」であることからも、自分のwell-beingが、自ずと他人のwell-beingを実現するものであるとも思うのです。

長期アウトカムでwell-beingリテラシーにフォーカスした理由はそこにあります。well-beingを自ら実践できる人、即ちwell-beingリテラシーを有する人が増えれば増えるほど、自身が幸せになるだけなく、自身とつながる、他者にも幸せが伝播していきます。これらの人々が増えていくことで、持続可能な社会が実現するのではないかと思うのです。その実現に自身少しでも関わることができればと思い、それをマイ・ベネフィット としました。

更にここで分科会目線での補足をします。角丸四角で注記した箇所をご覧ください。ここで注目すべきは、当分科会の方法論で、ロジックモデル検討時に重視しているバックキャスティングが登場していることです。

マイ・パーパスから長期アウトカム が設定されたら、自ずと中期のアウトカムないしアウトプットが立ち現れます。

冒頭でも触れましたが、あとで振り返った時、過去の点が今の線で繋がったことを喜べるのはほんのいっときであり、むしろ今の点が将来、線として繋がるかもと常に感じた方が、愉しさは持続するでしょう。

最近会社は、Learn it All(全ての人から学ぶ)をGrowth Mindedとなるために必要なBehaviorの一つとして社員に推奨しました。

ユーミンこと荒井由美の歌にある「目に映るすべてのものはメッセージ」という歌詞とも重なります。他にも類似の格言は多々ありそうです。

これにバックキャスティングのエッセンスを加味して、今の点が将来の点と繋がることを今、妄想することができれば、更に愉しいものになるに違いないでしょう。

社会的インパクトのコアはWell-being、そして仲間と共に


自身、幸せの四つの因子を感じながら実践する活動を通じて、人が、幸せの四つの因子を感じてくれるとしたら、これ以上幸せなことはないでしょう。

そういう意味で社会的インパクトをもたらすSDGs事業は、このWell-beingのコアの考え方が様々な判断基準の基軸になるように思います。

自身のケースで例えてみます。
分科会では、この3年間でベーシックチーム、評価チーム、アドバンスチーム、そして副代表と段々と関わる範囲が増えましたが、一歩踏み出すと、知らない世界が如何に広がっているのかがよく分かります。

それは正に、幸せの第一因子が揺さぶられている状態といえましょう。分科会の活動では課題も多く挙がりますが、多才な仲間のボランティア精神で着実に解決に至ります。

それは幸せの第二因子や第三因子をも揺さぶります。この活動が、自身の人生のパーパスに重なるものであれば、好きで愉しみながらやれているでしょうし、それは幸せの第四因子を揺さぶるものでしょう。

分科会の活動そのものは社会的インパクトをもたらすものです。
そういう意味で、そこでコアとなるのは、Well-beingといえるのではないかと思うのです。

3年間あまりの活動を通じて、時に頭をよぎる言葉を引用します。

If you want to go fast, go alone.
If you want to go far, go together.

SDGsテーマを取り扱う、分科会内及び内閣府プラットフォーム推進登録団体の方々との、様々な協業を通じて、インパクトは小さくても、できるところから先ず実践してたくさんの種をまき、それらを着実に育て上げ、更にその種を他に移植していくことで、持続可能な社会が浸透、実現していくことを願っています。

その実現のために、当分科会の活動が少しでも役に立つよう、これからも頑張りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。本年もSDGsスタートアップ研究分科会をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

SDGsスタートアップ研究分科会・副代表
塙 隆善


編集部注:画像引用元 Canva(https://www.canva.com/templates)

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