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「儲け」はマージンなのか、リターンなのか、プロフィットなのか


外資に勤める人もそうでない人も、ビジネスパーソンなら必ず押さええておきたい金融英語の基礎。Return は通常、投資に対する収益を意味し、一般的には通貨単位で表示する。

場合によっては、パーセンテージで表示をすることもある。この場合は、初期投資額に対する利益を表す。

一方 Margin とは、企業財務:製品・商品やサービスの対価として得られる収入からコストを差し引いた残余。


日本の会計では、損益計算書の「売上総利益」のことを、俗に「粗利(あらり)」と表す。ちなみに損益計算書は、アメリカでは Profit & Lossと呼ばれる。

利益は通常、売上高から売上原価、人件費や家賃、広告宣伝費などさまざまな費用を差し引いて求められる。粗利は、それらの利益と比較すると「売上高から、売上原価を差し引いただけの利益」であり、他の人件費や家賃などの費用を差し引くことなく大ざっぱに(粗く)計算する利益であることから、「粗利益(粗利)」と呼ばれている。

粗利 = 売上高 ー 売上原価
Gross Profit Margin (売上総利益)= Revenue - COGS(Cost of Goods Sold)

対して売上高とは本業の収益で、売上原価とは仕入れた商品の代金や製造にかかった費用のこと。

引用:経理COMPASS

粗利は利益の大本であり、以下のすべての利益の源泉になることからして、粗利が十分でないと、営業利益や経常利益も大きくはならない。
さらに粗利が赤字であるということは、売っている商品が利益を生んでいないことを意味する。

粗利率

粗利の大きさと、売上に対する粗利の比率である粗利率(売上高総利益率)を計算することは、取り扱う商品の力を判断する手掛かりになる。

粗利率は業種によって様々だが、他のすべての利益の源泉となる利益であることからしても、少なくとも20%は欲しいところ。

Gross Profit Margin (GP)とは?


Gross Profit Margin(売上総利益率)は、アナリストが企業の財務的健全性を評価するために使用する指標。製品販売から売上原価(COGS=Cost of Goods Sold) を差し引いた後に残る金額となる。売上総利益率は、売上高に対する比率で表されることが多く、売上総利益率(Gross margin ratio = Gross margin / Net sales)と呼ばれる。

ポイント:


売上総利益率(the gross margin ratio)は、企業の売上高から売上原価(COGS)を差し引いたものとして表される分析指標。


売上総利益率は、売上高に占める売上総利益の割合として示されることが多い。

売上総利益率は、販売費および一般管理費を差し引く前の利益額を示しており、これが企業の純利益率になる。


Gross Profit Marginの計算法

Gross Profit Margin=Net Sales − COGSNet Sales​Gross Profit Margin=Net SalesNet Sales − COGS​​


売上総利益率の計算方法


企業の売上総利益率は、まず売上高(総売上高から返品、引当金、割引を引いたもの)から売上原価(COGS)を引くことによって算出される。この数字を売上高で割ることで、売上総利益率をパーセントで計算する。

売上総利益率から何がわかるか?


売上総利益率が乱高下している場合、経営不振や粗悪品の可能性がある。一方、ビジネスモデルを大幅に変更した場合などは、一時的な変動があってもおかしくないと考えられる。

例えば、ある企業がサプライチェーン機能の自動化を決定した場合、初期投資は高くつくかもしれないが、自動化の導入による人件費の削減により、最終的な商品原価は低下するという具合だ。

製品の価格調整も売上総利益率に影響を与える可能性がある。企業が製品を割高で販売すれば、他の条件がすべて同じである場合、粗利率は高くなる。しかし、価格を高く設定しすぎると、製品を購入する顧客が減少し、結果として市場シェアが減少する可能性があるため、このバランスは微妙なところといえる。








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