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ポジティブとネガティブの考察


「幸福になるための大きな障害は過大な幸福を期待することだ」とフランスの思想家フォントネルはいったそうだ。確かに期待値と実際値の落差は不幸の入り口になるように思う。

それなら最初から期待しないでおけばいいのか。何か事ををはじめるときは「後でがっかりしたくないから最初に期待しない」とずっと昔に同僚が言っていたのを思い出した。

それを聞いて、なんと不甲斐ないヤツだと思った。20代の頃の話しだ。
そんな消極的な気持ちで事をなせるわけがない。そう思ったが、今なら少しはそんな気持ちもわからないではない。

最初にうまくいくと期待するかどうか、そして結果的にうまくいくかどうか。これが見合っていると人は落胆もしないし舞い上がることもない。反対にそのギャップで、人は幸運や不遇を感じるのだろう。

けれどもうまく行く事を期待しないで事に望んだ場合、肩の力が抜けてうまく行く人と、全力を尽くせないでうまく力が出しきれない人もいるのは事実だ。結局は性格によって、戦略は違ってくるのだろう。

プライドの問題も加算する。プライドが高いと、期待した結果が得られないことは痛手になる。やはりこれもその人の性質による。

ダメでもともと、という考え方で何かに挑むことができるなら、成功したあかつきは「よっしゃー!」となる。そうかんがえると、本当の楽観は、むしろ悲観から生まれるのかもしれない。




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