【7月】1報目|科学に触れて変わったちょっとしたこと(Yu)

こんにちは、ゆー(@yurhino)です!

7月も今日でおわりです。
そんな月末に軽い読み物を。

テーマは「科学に触れて変わったちょっとしたこと」
ボクは、有機合成化学なんてものを専門にして、学生時代に研究してました。

普段、科学に触れない人には「??」かと思うんですが、ドラマとかであるような“フラスコに試薬を入れて混ぜる!”てのが、まさにそれです。
混ぜて新しい化合物を作る。

なんか似たようなものが日常にもありませんか?

はい、料理ですね。
お菓子作りでよく使うベーキングパウダーなんて、起こってる現象は科学のそれですし、料理の世界には科学があふれています(料理・科学って少し字面が似ててみにくいな苦笑)。
なので、研究を始めてから多少なり、料理に対しても意識が変わり始めましたね。

ですが、今回はそこを深くお話しません!
もう少し違う視点のものを…。

ということで、取り上げる題材はスポーツ!
オリンピックということもあり、いま話題ですね。

と言ってもボクは高校生ぐらいから、部活も入ってないのでろくにスポーツをやってきてません。
そんなボクが書けるの?笑

そもそも科学に触れた瞬間も遡るので大丈夫です!

時は小学生へ。
ボクももう30歳を超えているので、鮮明には当時のことを覚えていません。笑
でも、理科なるものを学び始めて、世の中がいろんな現象で成り立ってることを知ったぐらいの感覚はあります。
「あれも、化学だ」「これは物理的だね」「そうか、生物学的にこうか」なんてことは思ってませんよ?笑
なんとなくです。

その影響を一番に受けたのが、スポーツでした。
少し余談ですが、今も自分が多少なり研究者に向いてるなと思うのは、独りでも進められる部分があるからだと思ってます。
ボクはそんな人間。
周りに馴染むのが苦手というわけでもないんですが、歩幅を合わせてなんでも一緒にやるのがあまり好きでなく…。
自由にやりたいんですね。
なので、昔から部活に入ったりして、強制的にやるスポーツが好きになれず、友達とか兄弟と、好きなタイミングでやるのが好きでしたね。

その程度のスポーツ好きです。
ですが、器用貧乏なところもあり、どんなスポーツをやってもだいたい平均以上にはできていたと思います。
さすがに、普段から練習してレギュラーとかやってる人には何も勝てませんでしたし、「そこは努力の賜物だよなぁ」と思いつつ、でもある程度競えるぐらいには動けてましたね。


「…お前いつになったら科学の話するんや?」
はい、そろそろ入ります。笑
どうして並以上にできていたのか。
ここに科学的視点が入ります
ボクは道具を使う競技の方が圧倒的に好きなんです。
どうしてか?
物理を考えたり、化学を考えたら、思った通りになったりするんです。
もちろん運動神経と呼ばれるものは、上手い下手に関わってはくると思います。
でも、野球とかゴルフとかテニスとか卓球とかボールを打つ競技では、科学的視点もすごく大事なのかなと。

例えば、ダルビッシュ投手の投げる変化球は見たことありますか?
握りやボールの縫い目を意識されてますが、空気抵抗や回転の向きなど、全て科学的な現象のもと成り立ってます
なので、ボクも野球をするとき、握りこそプロの真似から入りますが、そのあとはどうすれば落ちるのか、どうすれば曲がるのかを考えながら投げてました。卓球やテニスも適当に打つと、ボールにかかるスピンは適当なものになりますよね。

他にもゴルフではスイング時、体全体で円を描くようにイメージしながら動かします。
当たり前では?と思われるかもしれませんが、円を描くということは遠心力が働きます。
このあたりを意識することで、クラブのしなりを生み、強いインパクトを生み出せるのではないでしょうか?
そうなんです、このへんには物理学的な考え方を取り入れてます

こんな風なことを考えてずーっと運動をやってきてます。
最近だと、スカッシュが面白かったですね。
みなさん”スカッシュ”やったことありますか?
テニスみたいなアレです。
ボクが初めて知ったのは、ドラマ「ガリレオ」(原作:東野圭吾さん、主演:福山雅治さん)のワンシーンです。
そうです、物理学者のアレです(結局、入りも科学から笑)。
都会とかでないと場所を探すのに苦労されるかもしれませんが、おすすめです。
運動としてももちろん面白いです。
アレって壁打ち(極端に言えばですが…)なので、その跳ね返りはまんま物理

あと、何が面白いって強く打てば打つほどドンドン球が速くなるんです。
「当たり前だろ笑」って?
初めての方は、一度触ってみてください。
あの球、冷たいままだと全然弾まないんで!
打てば打つほど熱くなり、ドンドン弾む。
おもしろくないですか?
初めて触った時「なんやこれ!?」って普通に言いましたもん
(独りでしたが…笑)

こんな風に、スポーツって科学的な理屈を考えてやると、めちゃくちゃ面白い
道具を使うものばかり紹介しましたが、競泳での泳ぎ方とかも水の抵抗を考えたりと、これまた科学。
ボクは、水泳を習ってた経験もあるので、あのあたりのことも考えたことがありましたね。

科学的にわかると体を動かすのが少し苦手でも、道具の作用を考えるとうまくできちゃったりすることがあります(体の筋肉だって科学的なものなんで、そこらへんを意識するのもおすすめ)。
「なんかスポーツって楽しく無いんだよなぁ、しんどいだけだし。」という方は、運動と考えるのではなく、科学と捉えてやってみるのはいかがでしょうか?
プロの選手でなくとも、科学的に考えるのは楽しむための一歩な気がしてます。
(指導者で、自分は上手くないけど教えるのは上手という人は、こういうところから入ってるんでしょうか?一度お聞きしてみたいものです。)

スポーツの世界へ、科学からの飛び込み。
一度お試しあれ。

ゆー

(画像を変更しました。ちょっと雰囲気と違ったので…。2021.8.31)

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