名詞の不可算・可算(単数・複数)③-1:no/zero
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版3
今回は、名詞の不可算・可算(単数・複数)深掘り版。改めて、「言語的な扱いが難しい数字シリーズ」の最初の記事として再編集します。
今回の検証内容
① no/zero に続く名詞は単数か複数か?
② no/zero と動詞の単複一致問題(be動詞現在形が単数isか複数areか?)
主語と動詞の単複一致が入ってくると、名詞の不可算・可算(単数・複数)問題の難易度が一気に上がります。今回はその導入編として、数が分かりやすい例で複雑な問題を考えてもらいます。
問題1:no について
① no に続く名詞は可算か不可算か?両方OKか場合によるか?
② no の後に不可算名詞を使うことは可能?(聞くまでもありませんが、ウォームアップとして)
③ no に可算名詞が続く場合、それは単数か複数か?常に両方OKか場合によるか?(こっちが本当の問題)
④ no は数字か数字ではないか?【頭の体操問題】(実はこれが重要)
問題2:no と関連が深い名詞 none に呼応する動詞は単数か複数か?常に両方OKか場合によるか?(none が主語の場合に動詞の単複をどうするか?)【応用問題】
(英英辞典では、none = "not any", "not one", "not any such thing or person", "no part"など)
問題3:zero について
① zero に続く名詞は可算か不可算か?両方OKか場合によるか?
② zero に可算名詞が続く場合、それは単数か複数か?常に両方OKか場合によるか?
[具体例:以下のどちらの表現が文法的に受け入れられるか?]
zero point / zero points
zero degree / zero degrees
zero second / zero seconds
zero percent / zero percents
(zero が単数か複数か、英語史の上でも興味深い問題です)
③ zero は数字か数字ではないか?(聞くまでもありませんが、この点が no との大きな違い)
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、面白いと思っていただけると幸いです(閲覧して面白いと思った方は、コメントしていただけると、教材や答え合わせを今後公開する励みになります)。
以下をクリックして関連記事もご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?