実用科学英語

大学で科学英語を教えている生物学者です。理系的視点の英語整理法から意外と得るものが多い…

実用科学英語

大学で科学英語を教えている生物学者です。理系的視点の英語整理法から意外と得るものが多いという感想を、英語専攻の学生からもいただきます。主に予習・遠隔学習教材の配布用にnoteを利用させていただいておりますが、興味がある方もどうぞご覧ください。気に入っていただければ幸いです。

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  • 学校英語の復習

    まずは中学高校で習った学校英語の復習をしっかりしましょう。

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    私の授業で使っている教材を予習・遠隔用に配布しております。

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    授業教材の一部をこちらで公開します。

  • 英語参考書の書評とポイント紹介

    私が推薦したい英語参考書の書評と重要ポイントの紹介をしていきます。(このマガジンでは、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています)

  • 時間とお金がない大学生のためのTOEIC対策

    200人以上の学生を個人的に指導した経験に基づくコスパ&タイパ重視の対策(このマガジンでは、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています)

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名詞の不可算・可算(単数・複数)①-1

副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実) 英文法における2つの常識の検証(自然科学の視点で整理) ❶「可算・不可算」は「数えられるか・数えられないか」  1. 「可算・不可算」は英文法用語"countable/uncountable" nounsの和訳  2. そもそも、数えるのに単数形・複数形の区別は本当に必要?:日本語では?  3. "countable/uncountable" の区別の本当の基準:学術英語の定番説明とは? ❷「同じ名詞でも可算・不可算で意

    • 英語の名詞①-0:可算名詞[単数・複数]vs不可算名詞(学校英語の復習)

      学校英語の定番説明&再整理中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。 ❶英語名詞の分類(1):形で大きく2種類に分類(定番説明) 0. 可算名詞と不可算名詞の2種類:使われ方や意味が違う   「英語の名詞は数が重要」が定番説明:可算・不可算、単数・複数の違いが重要 1. 可算名詞(別名:数えられる名詞、英語:countable nouns)   a. 可算名詞は単数形と複数形の2種類の形が基

      • 基礎生命科学II(前期基生科Iの復習)②:冠詞と修飾

        後期から新規に基礎生命科学IIを受講している学生のために、前期の基礎生命科学Iの教材を一部公開します。この記事を参考に、後期の基生科IIの教材に取り組んでください。 この記事に対するコメントは不要です。ご質問はUNIPAのQ&Aからお願いします。 冠詞経験を積んでもらうため❷:不定冠詞 vs 定冠詞 問題:以下のシャーロック・ホームズ作品リスト(Wikipediaから引用)で、不定冠詞と定冠詞の使い分けの基準を考察 長編小説  A Study in Scarlet(これだ

        • 基礎生命科学II(前期基生科Iの復習)①:冠詞

          後期から新規に基礎生命科学IIを受講している学生のために、前期の基礎生命科学Iの教材を一部公開します。この記事を参考に、後期の基生科IIの教材に取り組んでください。 【アンケートでの文法演習&解説】 共通テストで英文法問題がなくなってから既に4年が経過し、以前は当たり前に習っていて多くの学生が知っていた文法項目を知らない学生が年々増えている印象です。もちろん皆さんに責任はありませんが、大学で英語を長年教えてきた教員の1人として、新入生の英文法力低下はやはり心配です。アンケ

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        名詞の不可算・可算(単数・複数)①-1

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          8本

        記事

          英語の時制④-0′:過去完了&未来完了(学校英語の復習+α)

          過去完了&未来完了は現在完了の変種扱い中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今回は、現在完了の過去&未来版(変種)として扱われがちな過去完了&未来完了の記事です。ただし、現在完了にない過去完了特有の機能である「大過去」には注意が必要。 「完了形」という呼び方の整合性問題については、前記事で説明済。 英語の時制の基礎知識 ①時制には、大きく分けて2つの種類(階層)がある  1. 基本時制(大きな階層)   a. 現在時制:動詞の現在形

          英語の時制④-0′:過去完了&未来完了(学校英語の復習+α)

          英語の時制④-0:現在完了(学校英語の復習+α)

          学校英語における現在完了の定番説明中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。長くなるので、過去完了&未来完了については別記事で。 英語の時制の基礎知識 ①時制には、大きく分けて2つの種類(階層)がある  1. 基本時制(大きな階層)   a. 現在時制:動詞の現在形[am/are/is, do/doesが代表例]で表す    主語が3人称単数の場合、現在形は「3単現のs形」[doesが代表例

          英語の時制④-0:現在完了(学校英語の復習+α)

          英語の時制③-0:未来時制(学校英語の復習+α)

          学校英語における未来時制の定番説明中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。 英語の時制の基礎知識 ①時制には、大きく分けて2つの種類(階層)がある  1. 基本時制(大きな階層)   a. 現在時制:動詞の現在形[am/are/is, do/doesが代表例]で表す    主語が3人称単数の場合、現在形は「3単現のs形」[doesが代表例]になる   b. 過去時制:動詞の過去形[was/

          英語の時制③-0:未来時制(学校英語の復習+α)

          英語の時制②-0:過去時制(学校英語の復習)

          学校英語における過去時制の定番説明中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。 英語の時制の基礎知識 ①時制には、大きく分けて2つの種類(階層)がある  1. 基本時制(大きな階層)   a. 現在時制:動詞の現在形[am/are/is, do/doesが代表例]で表す    主語が3人称単数の場合、現在形は「3単現のs形」[doesが代表例]になる   b. 過去時制:動詞の過去形[was/

          英語の時制②-0:過去時制(学校英語の復習)

          英語の時制①-0:現在時制(学校英語の復習)

          学校英語における現在時制の定番説明中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。 英語の時制の基礎知識 ①時制には、大きく分けて2つの種類(階層)がある  1. 基本時制(大きな階層)   a. 現在時制:動詞の現在形[am/are/is, do/doesが代表例]で表す    主語が3人称単数の場合、現在形は「3単現のs形」[doesが代表例]になる   b. 過去時制:動詞の過去形[was/

          英語の時制①-0:現在時制(学校英語の復習)

          英語の時制③-1:未来時制1

          今回の検証内容 ❶ 未来を表す助動詞"will"と"be going to"は同じ? 違うなら、どう違う? ❷ "be going to"は、そもそもどんな意味?  to本来の意味・役割(品詞)から"be going to"が未来を表す理由(品詞)を文法的に考察 ❸ 英語の"go", "be going to"と日本語の「行く」の共通点と相違点 ❹ 英語で未来を表す方法の俯瞰的整理 準備問題1(復習も兼ねて):意味の違いに注意して和訳(訳し分け)  a. I study

          英語の時制③-1:未来時制1

          英語の時制④-1:現在完了1

          今回の検証内容(現在完了は特に丁寧な説明が必要) ❶ 現在完了は日本語にはない  学校英語の準定番説明ですが、日本語にないなら和訳できない? ❷ 現在完了の機能とは? そもそも何のための表現?  現在完了は現在と過去、どっちに近い?(学術的な分類と実用的な整理)  名前にある「完了」に惑わされてはダメ ❸ 英語と日本語の現在完了的表現の比較   類似点と相違点の正確な把握が重要 準備問題1:現在完了の定番説明「意味・用法は大きく3つか4つ」(基本)  a. 現在完了の意味

          英語の時制④-1:現在完了1

          英語の時制②-1:過去時制1

          今回の検証内容 ❶ 過去スライド:現在時制を過去時制にそのまま応用 ❷ 現在時制と過去時制の対比で生まれる意味の違い:仮定法、if節とwhen節 現在と未来の復習問題:意味の違いに注意して和訳  a. He lives in Tokyo.  b. He is living in Tokyo.  c. He will live in Tokyo. 準備問題1:英語の現在時制と過去時制、共通点と相違点は? 準備問題2:英語の過去と日本語の過去、共通点と相違点は? 準備問

          英語の時制②-1:過去時制1

          英語の時制①-1:現在時制1

          英文法における常識の検証(日本語との正確な比較で整理) ❶原則として"do"=「する」・"be doing"=「している」、という定番説明  1. 英語の現在形"do"と現在進行形"be doing"をどう正確に訳し分ける?  2. 英語の"do"・"be doing"と日本語の「する」・「している」の類似点と相違点  3. 日本語で現在(と未来)を表す一番適切な表現を改めて考察  4. 英語を学ぶことで日本語への理解が深まるのか、誤解が広がるのか  5. 学校英語では教わ

          英語の時制①-1:現在時制1

          表現のための実践ロイヤル英文法 [書評]⑤:「第22章 一致」(後半)

          今回は「表現のための実践ロイヤル英文法」書評の5記事目。私が特に重視している名詞シリーズの番外編「名詞(主語)と動詞(述語)の単複一致(呼応)」問題(以下、「SV単複一致(呼応)」と略)のご紹介、後半です。 この問題は学校英語での扱いが小さく、まず多くの人が問題をほとんど認識していない、認識することすら難しいという特殊性があります。総合英語Evergreen/Forestとの比較を通して、この問題への理解を少しでも深めていただければ幸いです。 表現のための実践ロイヤル英文

          表現のための実践ロイヤル英文法 [書評]⑤:「第22章 一致」(後半)

          表現のための実践ロイヤル英文法 [書評]④:「第22章 一致」(前半)

          これまで授業資料の記事中でいろいろな教材をご紹介してきましたが、特に丁寧にご説明しておきたい英語学習参考書の書評を個別に記事にしていきます。今回は「表現のための実践ロイヤル英文法」書評の4記事目で、私が特に重視している名詞シリーズの番外編「名詞(主語)と動詞(述語)の単複一致(呼応)」問題(以下、「SV単複一致(呼応)」と略)のご紹介。 情報量が多くて1つの記事ではとても書ききれませんので、2回に分けてのご紹介となります。まずは前半部分。 この問題は学校英語での扱いが小さ

          表現のための実践ロイヤル英文法 [書評]④:「第22章 一致」(前半)

          総合英語Forest/Evergreen [書評]③:SV単複一致(呼応)

          旧名「総合英語Forest」書評の3記事目です。今は「総合英語Evergreen」という書名になって中身も追加されています。先にForestの書評を書いて、後からEvergreenの情報を追加できればと考えています。 総合英語Evergreen 川崎芳人・久保田廣美・高田有現・高橋克美・土屋満明・Guy Fisher・山田光 (著), 墺タカユキ (編集), 鈴木希明 (編集) 株式会いいずな書店 ISBN-10 ‏ : ‎ 4864607214 ISBN-13 ‏ :

          総合英語Forest/Evergreen [書評]③:SV単複一致(呼応)