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農学部ってどんなとこ?(2)

こんにちは!東北大学サイエンスエンジェルの、うっぴーです。
さて、今回は「農学研究科ってどんなとこ?」後編をお送りします。(前編はこちら)
後編では、農学研究科に所属する学生へのインタビューをお届けします。

今回聞いた質問はこちらの2つです。
 ❶なぜ農学部を選んだ?
 ❷農学部に入って良かったことは?

現役大学院生の皆さんから頂いた回答をご紹介しながら、私が考える農学部の魅力を発信していきたいと思います。農学部に少しでも興味のある方、進路に悩んでいる方の参考になれば幸いです^^

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❶ なぜ農学部を選んだ?

まずは農学部を選んだ理由を聞いてみました。

将来、製薬や化粧品企業で研究開発の仕事をしたいと思い、生化学や動植物についても広く勉強できる農学部を選びました。(生物化学コース出身)
海洋系を勉強できる全国的に数少ない場所だから。(海洋生物科学コース出身)

農学部を選んだ理由として、学べる範囲が広いこと、将来の選択肢が多いことを挙げた人が多かったです。

農学領域では「食糧」「健康」「環境」をキーワードに、持続的な食糧生産、地球規模での環境保全・自然共生を目指した研究を行います。
この目標を達成するために、様々な角度からアプローチをします。
たとえば、家畜動物や農作物、海洋生物の生命のしくみを解き明かすような基礎研究から、効率的な生産技術の開発などの応用研究、はたまた農業に関する経営や政策に関する研究など、、、農学部で学べることは幅広いです!

そのため、入学後の自分の選択次第で、様々な専門性を持った人材に成長できる点は、農学部のよいところだと私は思います。

❷農学部に入ってよかったことは?

自然豊かなキャンパス・フィールドで学べる

座学や研究生での実験だけでなく、圃場作業で体を動かすことも結構多いのが私には魅力的でした。キャンパスは自然豊かで綺麗なので快適です。ただ、カモシカが敷地内で普通に歩いているのを見た時は驚きました!(植物生命科学コース出身)

コースや授業選択によって、フィールド実習があることは農学部の魅力の1つですね!農学部では、私たちが毎日口にする食べ物がどのように生産され、運ばれ、私たちの食卓に並んでいるのか、座学のみならず時にはフィールドへ飛び出して学ぶことができます。学生実習の様子はこちら(東北大学農学研究科公式HP)から!

実習

男女比が約1:1で、和気あいあいとした雰囲気がある

他の理系学部に比べて女性が多く、和気あいあいとした雰囲気の大学生活を送れたことです。個人的な感覚ですが、”自然が好きな和やか雰囲気の人”が多くて居心地が良いです。(応用動物科学コース出身)

確かに農学部は理系の中では珍しく、男女比が同じくらいなんです。2年次から分かれるコースごとの人数も30人程度なので、高校のクラスのような雰囲気があります^^

日本の「食」を担う農業に貢献することができる

「食」を支える農林水産業は、人々の生活に重要です。特に日本では食糧自給率や高齢化など農林水産業の課題が山積みなので、研究にやりがいがあり、農学部でよかったと思います。(応用動物科学コース出身)

「農学」は実学と言われ、「食」という観点から私たちの生活と密接な関わりのある学問です。フィールドから得た課題を実験室へ、また実験室で得た成果をフィールド・実社会へと還元することで、より良い食糧生産を目指します。東北大学の理念の1つである「実学尊重」をまさに表す教育と研究が、農学部では行われているのではないでしょうか。

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私自身は、農学部での学びを通して、心からの食べ物への感謝の気持ちを持つようになりました。私はこの感謝の気持ちから、「畜産の問題を解決し、より良い家畜生産を目指す」というモチベーションを持って、日々研究をしています!
農学部では、アプローチは基礎研究から応用研究まで様々ですが、その先の実社会への貢献を強く意識した研究ができるので、とてもやりがいがある分野だと、私は思います!

以上、インタビューの紹介でした。いかがでしたか?

「生物が好き」「食に興味がある」「なんとなく農業が気になる」などなど…少しでも興味のある方は、私たちが生きる上で欠かすことのできない「食」に様々な形で貢献できる農学の世界へ、ぜひ飛び込んでみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
感想や質問・サイエンスエンジェルへのメッセージはこちらまで。お気軽にどうぞ!

次回は生命科学研究科のご紹介です!お楽しみに~♪

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編集後記

私は高校生の頃は漠然と「食や健康に関わりたいな~」「海外で働きたいな~」と思っていました。大学で研究室に入ってから基礎研究の面白さを知り、研究を仕事にしたいと思うようになりました。
きっと中高生の中には、「自分のやりたいことが良くわからない・・・」という人もいると思います。私はどんな分野でも、その世界に飛び込んでみて本気で取り組んでいるうちに、自分の方向性が見えてくると思います!
これから進路を考える方は、少しでも興味のある世界に、ぜひ勇気を持って飛び込んでみてくださいね^^

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。



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