理系にまつわるギモンに私たちがお答えします!(4) ジェンダー編
こちらの記事では、私たちサイエンス・アンバサダー(SA)が皆さんからのギモンにお答えします!
質問はいつでも大大大募集中なので、お気軽に聞いてくださいね^^
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本記事では、「ジェンダー編」をお送りいたします!
1. 将来のキャリアプランとして、結婚出産後も仕事を続けることは可能だと考えていますか?
私は続けるつもりでいます。昨年度、サイエンス・エンジェルの活動の一つとして、『学術の未来とジェンダー平等』というシンポジウムに参加させていただきました。そこで、日本の学術界において、女性研究者が活躍していく場を広げていこうと、最前線で活動なさっている先生方のお話しを聞き、私もそういう環境の中で自分自身も頑張っていきたいと、より強く思うようになりました。(歯学研究科・うめちゃん)
2. 研究室内で男女の仲は良いですか?
理学部や工学部は男女比が極端に偏っていて、男性の方が多いところもあります。研究室に配属される年代になるとみんな精神的にも大人なので、男女というだけで仲が悪いということはなく、普通に仲はいいです。たまに意地の悪い人がいるかもしれませんが、それはあなたが女だからだとか、理工学部に来たからとかが原因ではなくただ単にその人の性格が悪いだけです。男女の仲は気にせず、好きなところを選んでみては。(医工学研究科・ななみ)
私の研究室は薬学部では珍しく、女の子が自分一人だけです。そんな環境ではありますが、研究室のメンバーとは仲良しで、休みの日に遊びに出かけることもあります。院試に合格した時や学位論文を提出し終わったあとは、研究室のみんなで打ち上げをするのが恒例行事になっています。今年はコロナで厳しいので、早く収まってほしい…!(薬学研究科・しょうこ)
3. 女子の人数が極端に少ない学部(特に理学部、工学部)に進学するにあたって不安はありませんでしたか?
私の性格的に、むしろ男子と話す方が気が楽だな〜と思っていたのと1人行動も気にしないタイプだったので、特に女子が少ないことに関して心配はしていませんでした…実際に工学部に入ってみてからも、男の子も話しかけてくれるし、学科の少ない女の子たち同士は集まって行動することも多いので仲良くなりやすく、肩身の狭い思いをしたことはありません。(情報科学研究科・ゆき)
私は不安ありました。私の学科は女子率10%程度ですが、友達ができるかどうか、出来ても話合わないんじゃないかとか、勉強についていけるかどうかとか、入学前は気になっていました。いざ入学したら、この心配はすぐに吹き飛びました。むしろ女子だったおかげで他の女の子から話しかけてくれて、すぐに友達ができました。男の子も変に気を使わず接してくれるし、女子だからといって勉強面で不利に感じることもなかったです。(工学研究科・やま)
4. 女性の修士、博士への進学率はどれくらいでしょうか?
東北大学HPの進路状況調、平成30年度卒業生・修了生のデータから、理系学部・研究科における女子学生の進学率と全体の進学率を比べてみました。
年度によって進学率にばらつきがあるので一概には言えませんが、修士課程への進学率は男女で大きな差はないように感じられます。理系学部全体(TOTAL)での女性の進学率が低くなっているのは、医学部保健学科(4年制)では国家資格を取得し院進せずに就職する人の割合が高いこと(それでも東北大学医保の院進率は他大学に比べてかなり高いようです)と、他学部よりも女性比率が高いこと(医保 72% vs. 工13%)が影響していると考えられます。また、6年制の医学部医学科、歯学部、薬学部薬学科では院進のシステムが少し異なるので、ここではデータに含めませんでした。
博士課程への進学率についてはn数が少ないので、一部極端な数字を与えているかもしれません。(できれば数年分のデータから算出したかったのですが…すみません!)研究科によっては、女性の進学率の方が高いところもありますね。
また、こちらのグラフは学生及び教員の女性比率の経時変化を表しています(文理合わせたデータとなっていますが、東北大は理系が8割です)。学部生の女性比率(青色)は25%程度にとどまっている一方で、博士課程の女性比率(黄色)はおよそ30%となっていることがわかります。女性比率は増加傾向にありますが、まだまだ理系には女子学生が少ないと言えそうですね。(薬学研究科・しょうこ)
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編集後記
最近になって、友だちや先輩と将来のライフプランやキャリアプランについて話し合う機会が増えました。当たり前なことですが、みんなそれぞれ異なる価値観や考え方を持っていて、刺激を受けまくりです。(しょうこ)
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