よく忘れるけど、私が大切にしたいもの

子どもの頃は、いつも早く大人になりたかった。
それは、家にいるのが憂鬱だったから。
父はサラリーマンだったけど、実家は裕福な方で、両親の愛情を受けて不自由なく育ててもらったと思う。
でも、同じ敷地内に父方の祖父母の家があり、母と祖母がよく衝突していた。私は、母を守るのに必死だった。

日常の大切さを教えてくれたのは母だったけど、私の日々にトラブルを持ち込むのも母だった。

学歴が第一だった祖母を納得させて、母の負担を減らしたい。

そんな思いで、勉強をしていた。浪人して私は祖母が憧れていた国立の女子大に入学した。やりたいことが見つからず、大学院にも進学した。そして、修士を取得して、憧れていたシステムエンジニアの職に就いた。仕事が合わずに、2年あまりで出産退職となった。

いつも、先ばかりを目指していた。
今、ここはしんどいけれど、進む先には何かが待っている。
そう思っていた。

でも、少しずつ気がつき始めた。
今、ここの幸せを味わうことが、次の幸せに繋がっている。
この感覚の大切さに。

サラリーマンの旦那と充電中の子ども二人。
私は専業主婦で、新築で購入したマンションのローンもしっかり残っている。お金の心配がないわけじゃないけど。

私が会社を出産退職する時に決めたこと。
子どもの笑顔を大切に生きる。

子どもが学校に行きづらくなった時に私が辛かったのは、
「子どもが学校に行かなくなる」
ことよりも
「子どもの表情がどんどんなくなっていく」
ことだった。
私が何を手伝えば、子どもは笑顔になるだろう?
無理に話を聞こうとしても、話してくれないし、いつでも話は聞くよ~というスタンスで気長に待つ。
話してくれた時に、丁寧に話を聞く。

コツコツと、子どもが感じている事、困っていることを聞きながら、今どうしたらいいかを一緒に考えていった。
息子は、まずはゆっくり休むことを選択した。
娘は、いける時に無理ない時間数だけ授業に行くようにした。

私は学校と連携しながら、丁寧に子どもたちが安心して過ごせる環境を作って、子どもたちもそれぞれに、自分で先生に伝えたり、友達に伝えたり、周りに自分の状況を知ってもらう努力をした。

その甲斐あって、子どもたちは日常を安心して過ごせるようになった。
学校や先生も理解を示してくださる。子どもの友達も、変わらず仲良くしてくれている。

息子の友達が遊びに来て、部屋から元気な笑い声が聞こえてくる。
娘が友達と電話しながら、楽しそうに笑ってる。
そういう日常が戻ってきた。

あ、ちゃんと私が守りたかったものが守れてる…

なんか、とてもうれしくなった。
私がいつも優先したいのは、子どもが笑って過ごすこと。
今はまだ、私がそばにいることが、子どもたちの安心に繋がっている気がするから。そして、私自身も子どものすぐそばで、子どもの笑顔を見ていたいから。

こうやって、日常の中にある大切なものを見つけて、文章にすることが、外に向けて私ができる精いっぱい。自分の子どもだけじゃなく、もっとたくさんの子どもたちを笑顔にしたいという強い想いもあるけれど。

子どもを出産するときに決めた通り、まずは自分の子どもの笑顔を大切に生きる。笑顔の周りには、笑顔が広がるもの。

実際に、私の子どもたちは、友達の悩み相談もしっかり受けて、友達の支えになっている。私が子どもたち二人を支えているから、学校に行きづらくても友達の支えになれてるんだろうなって思う。

自分の精一杯を、丁寧にきちんとやっていったら、今この瞬間にでも、ちゃんと願いは叶っている。先を急がなくても、目の前にあるものを見続けていけば、少しずつでも届く範囲は広がっていく。

先を急ぎたくなるのは、昔のクセが抜けないからだししょうがない。
それでも、ちゃーんと自分の優先順位を思い出して、子どもが笑顔でいられることに感謝をできてるんだから。そして、それを文章にできるありがたさも感じているのだから。

今はまだ、小さなカケラでしかないけれど。どんな形に仕上がっていくのか、とっても楽しみだ。私の夢も、子どもたちの未来も。

・終わりに

今回は、自分の過去を振り返りながら、今自分が感じている素直な気持ちを書いてみました。過去、2つの投稿との文章の雰囲気の違いを感じた方がいらっしゃったらごめんなさい。

色んな自分を表現しながら、自分のちょうどいいを見つけるチャレンジ中なので、ご理解いただけると嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございます。

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noteを書く上で大切にしたいこと
1)誰かを批判するのではなく、それぞれを尊重し合い、違いを理解する
2)表面の出来事にとらわれずに、その奥に隠された意味を観察する
3)自分や周りの人を大事に扱う

こんな人と繋がりたい
1)子どもの生き方を尊重したいと考えている保護者や教育者の方
2)方法論ではなく、実践的に人間関係をよくする方法を知りたい方
3)一緒に明るい未来を創ってくださる方

世の中にある違和感を、みんなで徹底的にいろんな角度から理解し合えば必ず自ずと平和に繋がる。私の頭の中にあるこのイメージを実現するために、表現を続けます。

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