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面接でどこを見るか?(後編)

介護マネジメントコンサルタントの近藤麻耶です。
前回に引き続き、面接官にぜひ心に留めておいていただきたい原則をお伝えします。

原則2 面接官以外のスタッフの意見を聞く

「面接」は、求職者が自社で活躍してくれそうかを判断するための大切なフェーズです。しかし、求職者の方も、それなりに準備をして臨むのが通常です。ですから、実際に一緒に仕事をするときに重要な“素の部分”というのは、面接だけではなかなか見られないものです。そこで、採用の可否は、他の役職者などにも協力してもらい、複数人の目で判断することをお勧めします。

複数人で判断するといっても、面接官を2人、3人とする必要はありません。その代わりに、面接の後などに施設見学の時間を入れるなどして、他の役職者と求職者が会話をする機会を設けておきます。会話の内容は、施設の説明や雑談で結構です。大切なのは、その時の相手の態度を観察することです。熱心に話を聞く人なのか、目を合わせて会話ができるのかなど、言葉以外でも判断できるポイントはたくさんあるはずです。 

原則3 採用者側も“評価されている”ことを肝に銘じる

そして忘れてはならないのが、介護事業者側もまた、求職者に「評価されている」ということです。人材不足の時代ですから、就職(転職)先はいくらでもあるのです。よほどこだわりがあるという人でなければ、複数の法人の面接を受けるのが通常です。

「原則1」の“要注意人材”のチェックリストの例では「お茶を出されてもお礼を言わない」を紹介しましたが、もし、スタッフが気づかずに求職者にお茶を出さなかったら「他の施設はお茶を出してくれたのに…」と思われるかもしれません。

もう1つ具体例を挙げるとすれば、「挨拶」も大切なポイントです。「求職者がきちんと挨拶できる人なのか」を見ることは当たり前かと思いますが、逆に、求職者とすれ違ったスタッフ全員がきちんと挨拶できているでしょうか?

いくら面接官が丁寧に対応しても、施設内のスタッフの対応が(悪気がなくても)よくなかったら、内定を出しても辞退される可能性すらあるのです。

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