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数字嫌いは家計簿をつけよう!

介護マネジメントコンサルタントの近藤麻耶です。
先週に引き続き、お金シリーズ第二弾です。
 
前回は、以下の理想的な状態をつくるためにも、現場スタッフに
“お金”に関する教育は不可欠であるとお伝えしました。


今回は、管理職に必要な、介護現場ならではの「経理の基礎知識」を身につけてもらう方法の導入編をお伝えします。
 

管理職なら知っておきたい経理の基礎


管理職として身につけていただきたい最低限の基礎知識として、「日々の施設運営の中で「入ってくるお金」「出ていくお金」の理解」があります。
 
具体的にはPLの科目の理解や、「固定費」「変動費」「減価償却費」などの意味を理解しておくことが最低限、必要となります。
 
介護業界の場合、「売上原価」にあたるものが少なく(あっても食事の材料費くらい)、「販管費」が占める割合が高くなりますね。このような“傾向”だけでも知っておくことが大切です。
 
また、介護現場でいう「固定費」や「変動費」には、何が当てはまるのかといったことや「減価償却費」の考え方を知っておくのも、入門編で知っておいていただきたい内容です。
 
施設の運営に既に関わっている方からすれば、簡単すぎることかもしれませんが、これまで「お金」について考える機会がなかった方にとっては、これ位のレベル感でちょうどいいくらいです。
 
このような知識をまとめて、研修などで教えられればベストなのですが、実際はスタッフの独学に任せているケースがほとんどかと思います。
 
とは言っても、数字に苦手意識のある方には、独学もどう進めてよいかわからない、ということもあるでしょう。
 
そこで、今回お伝えしたいのは「家計簿のススメ」です。
 
家計簿をつけるだけでも、PLやBSの理解がグッとしやすくなるので、家計簿をつけていないスタッフがいたら、ぜひお勧めしてみてください。
 
何を隠そう、私がそうでした。
 
お恥ずかしい話ですが、私もかつてはPLやBSを理解するのにとても苦戦した経験があります。「わかりやすい」と書いてある参考書を読んでも、イマイチピンとこない(具体的なイメージができない)ため、暗記はできても、理解ができずに困っていました。
 
そんな時、家計簿をつけ始めたところ、「お金の流れ」や「固定費」「変動費」「減価償却費」の理解が一気に進みました。
 
例えば、「減価償却費」。自分の日常生活に置き換えると、とてもわかりやすいですよね?

たとえば・・・
「5年に1度くらいしか買わない、ちょっといい鞄を6月に購入した」
「そうすると、6月の家計が一気に赤字になってしまう・・・」
「そうだ!この鞄は長く使うものだから、数か月に分けて家計簿に記録しよう」
 
と、いった具合です。
家計の管理もできるようになりますから、一石二鳥。
※ちなみに、家計簿は毎日つけると挫折するので、月に1回、用途別に分類しておいたレシートを集計する方法をおすすめします。
 
また、家計簿をつけることに慣れてきた人は、家計版の「BS」を3~4か月に1回つけると、更に理解が深まります。
 
「お金の知識」を基礎のキソから身につけたいスタッフさんは、ぜひ実践してみてください。

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