京町家にて、北欧デザイナーの茶道具展 SKÅL11最終回(京町家の写真が満載)
※この記事は、2018年に開催された文化イベントについて紹介しています。SKÅL/スコールとは、スウェーデン語で「乾杯」と「器」という意味があります。
これまでの文化イベントの展示は東京のスウェーデン大使館だけでしたが、今回はスウェーデンと日本の国交150年記念ということもあり、京都の町家「正庵」を借り切っての展示も行いました。京都市北部の西陣に位置する「正庵」は「京都市景観重要建造物 歴史的風致形成建造物」に指定されている文化価値の高い町家です。美しい装飾品を取り揃えた美術館のような内装で、昭和初期からつづく数奇を凝らした京町家をたっぷりと堪能することができます。
京町家「正庵」は、狭い入り口からは想像ができないほど奥深い造りになっています。入り口近くには広い和室があり、中庭のある渡り廊下を通って、奥にもうひとつの和室があります。和室と廊下に展示品を並べ、奥の和室では抹茶を出してお客様をもてなすスペースとしました。
茶道をテーマにしたSKÅLでは、皆さまの暮らしの中で北欧デザインを楽しんでいただきたく、気軽に手にとっていただける日常づかいのうつわを商品化しました。展示された20個の北欧デザインの手作り茶碗から人気の6種類を選び、長崎・波佐見のメーカーさんに色出しや形状など細かい部分までご協力いただき、ミニサイズのお茶碗と茶道で使われる古帛紗をイメージしたプレートを作り上げました。そのお茶碗とプレートを京町家の景色を背景に撮影してみたところ、なかなか素敵な写真が撮れました。
北欧デザインの小ぶりの抹茶茶碗を使い、北欧で買ってきたクッキーやゼリーをお茶菓子に、訪問してくれたお客様にお抹茶をお出ししました。北欧のスーパーで普通に売っているお菓子がお抹茶には合うか心配しましたが、お客様にはその気軽さを楽しんでいただけたようです。小ぶりのお茶碗は、お花を生けても素敵でした。
京都で開催したことで、東京までは行けないという西側にお住まいの方々に数多くいらしていただけて、東京以外で開催する意義も感じました。
お茶碗、と言っても、茶道を楽しむ方にもそうでない方にも気軽にお使いいただけるようなマルチボウルを目指しました。お抹茶を楽しむときにはもちろん、カフェオレやスープ、フルーツなどを盛る鉢としてもお使いいただけます。夏は涼しげに、かき氷などに使ってもいいですね。
古帛紗プレートはお茶碗とセットでお菓子などを盛っても可愛いですが、プレートのみでお使いいただくこともできます。スクエア型のお皿は和食器などとも相性がよく、暮らしの中での使いやすさにこだわりました。ワンプレートのランチや、朝食のトーストなどもちょっと素敵に演出できます。
皆さまの日常の中で気軽に、そして楽しくお使いいただければ嬉しいです。
こちらの商品は、下記のオンラインショップでお求めいただけます。
日本のモノづくりと北欧デザイナーをつなぐ物語 はまだまだ続きます。次の企画は東京オリンピックに向けて、2020年に江戸更紗のデザインを作りました。コロナ禍でイベントそのものがずっと延期になっていて発表の機会を逃していますが、なんとか発表できるよう努めたいと思います。
引き続き応援していただけると嬉しく思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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