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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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#家族

日々の奇跡を愛おしむ

膝に猫を抱え、首元に猫が絡みつき、今日の日記を書いている。我が家は猫が多い。冷蔵庫の上から飯をくれともう一匹別の猫が鳴いている。全て捨て猫たちだ。お店で愛くるしさの爆弾のような良い血統の猫も良いが先祖を引き継いでチグハグな愛嬌の野良猫の方が僕は好きだ。 今、猫が僕に絡み付いているのは銭湯帰りでホカホカしていることに加え、匂いを擦り付けたい欲求がぶつかっている。そういえば、涼しい夜道で見上げた月が綺麗だった。震えるほどの寒さも消えて、まもなく春が来る。明日はもう三月。 子供

長風呂おとなこども哲学会・誕生

息子と長風呂をしてみたいアニメもなかったので「時間とは何か」みたいなYouTubeを見た…オカルトチックでもあるがアインシュタインの相対性理論の話や見応えがあり、11歳の息子と時間って何なんだろう?と考えていた。 そういえば僕も子供の頃、祖父と風呂に入り「宇宙って何なん?」と長風呂したことを思い出した。モビーディックの話とか、なんか色々面白い話をしてくれたのがいい思い出だ。 大人ですらわからないことを子供と一緒に考えるのはとても豊かだなと思った。祖父もそういうことに思いを

親子におすすめ「#今しかできない」チャレンジのやり方

うちの会社としても子育てする親としても応援しているTSURUMIこどもホスピスがコロナの影響により厳しい状況に立たされている。 運営資金が民間企業や私たち生活者の寄附金によって運営されている子供のためのホスピスなんですが、チャリティイベントが軒並み中止に追い込まれ活動資金が厳しい状況となっている。 詳しくはこの動画とクラファンページをみてもらえると、どんな施設かを理解していただけると思う。 何か個人の力でできることはないか?これを読んでくれている皆さんにもお力添えいただ

巨大な虹と遡る時間

気付けば子供たちはそれなりに大きくなり自分の部屋やリビングで自分のやりたいことに夢中になっている。父親の僕としては何かして遊ぼう!という無邪気なお誘いが減ってしまった小さい寂しさと読書以外、特段やることもない自分にちょびっとだけ幻滅する。 コロナでしばらく足を運べなかった映画に行こうと思ったのは慌ただしい仕事の最中。週末、映画でも見に行こうとデートに誘い二人が好きなクリストファー・ノーラン監督の新作「TENET」を観に行くことにした。なぜ仕事中に急に映画をと思ったのか考えて

どこにでもある日曜日

朝から、猫たちが「カリカリをください」と三匹鳴きわめかれるのでパジャマ姿でスーパーに出かける。なんともたくさんの種類のカリカリがある。好き嫌いがあるもので、うちの子たちのお気に入りをカゴに投げ込む。 ついでに人間の飯も買わねばと大根おろしとシーチキン、いくつかの飲み物を買う。購入した材料で、昼飯をちゃちゃっと作り、子供たちともぐもぐ食べた。懐かしき祖父の味。 僕がまだ小学生だった頃、翌週末の昼ごはんに作ってくれた味だ。思い出スパイスとともに、一人暮らしの松倉青年の空腹を満

大人気!!パパ吉商店オープン!!

先日、自宅デスク部屋の大掃除をした。たくさんのもう使わないアイテムがゴロゴロ出てきて、それらを袋にたくさん詰め、子供達に「2人の宿題終わったら、パパ吉商店オープンするから」というと、きゃっきゃとあんなに毎日嫌がる宿題も、そんな速度でできるんかい!と突っ込みたくなる速さで終わらせてきた。 こたつの上には無数のアイテム。ノートにクッション。ブックカバーに文房具。ホッチキスとか、ペンに消しゴム。そう、仕事道具で使わなくなったもの。僕は使わなくなったので捨てようかと思ったが、地球環

強さってなんだろう。弱さってなんだろう。

「知らない街に来てしまった」 そう言って息子とSMSのやりとりをする。もうメールだって余裕だ。 1月は全然一緒に遊べなかった。ごめんなと思いながらも日曜日の今日、前入りで東京に向かう。おやすみのメールが届いて東京と京都で親子のやりとり。他愛もないけど父ちゃんがたくさん元気をもらう。 結婚する前は一人でも生きていけるな、なんて思っていた。 妻と出会い家族ができて愛がなんたるかを知る。それまで何も知らなかったのだとおもった。東京の知らない街の寂れたホテルで感じる寂しさが愛とおな

当たり前のことに感謝して

パタパタと雨の音が聞こえて目を覚ます。 隣では猫と息子が眠っている。可愛らしいなと眺めていたら、ついうっかり眠りに誘われてコタツで寝落ちしていた。お風呂からぽたんぽたんと水が滴る音が聞こえる。のっそり起き上がって静かに漏れる風呂の水を止める。僕はやたら耳がいい。 にゃあと足元に猫が擦り寄る。うちにいる末っ子猫。 抱きかかえてリビングに戻り本を読む。外は少し暗い。時計をみるとまだ4時半ごろだ。曇天。光がどこの隙間からも漏れることなく、この街を覆っている。いつも、その雲の上の晴

こどもと遊ぶ「東西南北まいごゲーム」

こどもたちと小さい頃から遊んでいる遊びがある。 それは意図的に迷子になる遊び。適当な駅で降りるって遊びも楽しいけど、こっちの方がお金がかからない。 ルールは超簡単。 🐈唯一のルール🐈 交差点・別れ道が来たら、こどもに進む方角を決めてもらう もし、あなたの子供が1人なら、子供を「隊長に任命する!」と伝えると目がキラキラします。 2人以上の家族は、別れ道の度に隊長を交代してあげてください。 大人は必ず動向しないと子供たちが本当の迷子になってしまいます。注意してください。 オ

成長するのは《子供の特権》と、思ったお話

仕事がやっと落ち着いてきたので早めに家に帰れている。 帰ると元気のいい「おかえり〜」と子供達が降りてきて、息子は新しいヨーヨーの技を覚えた!と実演してみせる。すげー!かっけーじゃん!って僕も喜ぶ。次に娘がパパこれ見てーと最近描いた絵を見せてくれる。どんどん上手くなってる!動きがあっていい感じやね!というと、嬉しそうに笑顔をみせる。 出来ることが増えた嬉しそうな顔を見て、父ちゃんはいいなぁと思った。 自分も子供達に「こんなんできるようになった!」と言いたい。 シンプルにそんな

過去から得たもので明日を生きる

お盆休みが終わる。 仕事したり休んだり、いつもと変わらない過ごし方。 仕事なのに夜の日本海を泳いだり、宿にあるだけの酒を飲み干したり。 フランス人と夜のスナックで歌い騒いだり。 家で家族と猫とゴロゴロしてキャッキャしたり。 夏は暑くてジメジメで嫌なのに 海を眺めて吹く風に少しだけ涼しさを感じて まもなく夏も折り返しなのだと気付く。 あっという間に過ぎていく月日を感じる。 来年の夏には子供たちは、また一回り大きくなっているし、 僕は一回り老け込んでいるのだろう。 夏に限らず

君たちの魔法

夏休みも残りわずか。休みに退屈しだした娘を見て「お買い物行くけどついてく?」と聞くと笑顔で「いく!!」と返してきた。 大きな台風が四国に上陸した頃、まだギリギリ京都はお出かけできそうな天気。二人してちゃっちゃと着替えて地下鉄に乗る。 横断歩道で自然と手を繋いでくる娘が、「パパとお買い物いくの久々!」とニコニコの笑顔で見上げてくる。じいじとばあばからもらったお小遣い握りしめて街におでかけ。 地下鉄を出ると急に夕立。あまりの雨量に娘と笑う。 どうするか、これ〜と相談しながら「

我が家の週末

休日もわりとすっと目がさめる。もう子供たちは起きてテレビを見ていた。 クリームパンをもぐもぐ食べてクレヨンしんちゃんを見ている。クリームパン、父ちゃんももらおうかと思ったら息子が高速でもぐもぐ食べ出してカスすら残らなかった。育ち盛りだ。 なんかいい卵が冷蔵庫にあったので昼ご飯はスペシャル卵かけご飯を子供たちに作った。作ったと言うか混ぜた。作り終えて、自分の分ない!と気付き、余り物を出してみる。端材のような野菜たちとハム。炒めて塩胡椒かけたら大抵美味くなるという妻の助言を思い

観察ゲーム 〜僕らは世界のことを何も見てない〜

むすめが「小学校めんどうくさいなぁ」と呟いてテンションが下がっていた。 じゃあ、良いこと教えてあげようと「退屈だったり面倒な時間の遊び方」を教えた。というか、WSとか大学の講義で毎回やるやつ。 紙を小さく切って、たくさん用意する。 その紙一枚に1キーワード書く。 キーワードはこんな感じ。 <紙に書くもの> 色:あか、あお、きいろ、みどり、くろ、しろ、きん、ぎん 形:まる、さんかく、しかく、長いまる、長いさんかく、長いしかく 質:ふわふわ、べっとり、かちかち、つるつる、ざら