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日々の奇跡を愛おしむ

膝に猫を抱え、首元に猫が絡みつき、今日の日記を書いている。我が家は猫が多い。冷蔵庫の上から飯をくれともう一匹別の猫が鳴いている。全て捨て猫たちだ。お店で愛くるしさの爆弾のような良い血統の猫も良いが先祖を引き継いでチグハグな愛嬌の野良猫の方が僕は好きだ。

今、猫が僕に絡み付いているのは銭湯帰りでホカホカしていることに加え、匂いを擦り付けたい欲求がぶつかっている。そういえば、涼しい夜道で見上げた月が綺麗だった。震えるほどの寒さも消えて、まもなく春が来る。明日はもう三月。

子供たちの宿題を眺めて、もうこんな難しい漢字までやっているのかと感心する。パッと問われると書けない漢字も正直ある。果たして今何文字ほどしっかりと漢字が書けるのだろう。今もこうやってタイピングしている側から自動で変換されていく。

土曜日は平日の反動で何もしなかった。厳密にいうと二日酔いで身動きが取れなかった。にも関わらず朝一にビデオ会議を入れてしまったので週末にも関わらずギリギリの脳みそで提案やアドバイスをする。最近調子の悪いWEBカメラは僕の体調と連動するようにブラックアウトしていた。恐らく二日酔いはバレていない。

日曜日。急ぎの要件とのことでコピーを仕上げる。というか整える。写真のセレクトをいくつかまとめ送る。僕の癖だが写真もトリミングもわざわざ僕が言わなくてもこれしかないだろうと思ってしまう。座りが良い、そこしかない、写真とバランスは誰だってわかるもんだと思ってしまうが、わからないらしい。細かい指示を入れてまとめるが、だったら最初からこっちで作ったほうが良かったんじゃないかと困惑する。この辺りはあまり考えないでおこう。

いくつかの経理処理を終え、子供たちが目を覚ます。
冷蔵庫にあるもので飯を作る。肉うどん。作るとカッコつけたが水を沸騰させて麺からスープから突っ込むだけどインスタント手前の飯だ。寝起きの子供たちがうめぇ!とモリモリ食う。ごめん、それは父の力ではない。

身支度をして現場に行く。明日から再稼働するお店の準備だ。
仲間達とせっせと整える。お店作ったことないから面白い。至らないところだらけど、少しずつ至ってきて今日少し店っぽくなった。最初から100点なんて無理だから、赤点くらいから満点を目指していく。

夕方、帰宅ついでに夕食の材料を買う。妻は今日忙しいので何かサクッと作ろう。我が家で赤いパスタと呼ばれているトマトソースパスタを作る。適当にサラダも。調子に乗ってぐいぐい作ってたらトマトソース飛び散ってパジャマに飛び散った。調子に乗ると失敗する。暮らしも仕事も同じだな。家族が美味しそうに食べてくれて満足。

壊れた給湯器も来週火曜日には治るようだ。
家族4人で銭湯通いも楽しかった。週に一回くらいはこっそり行きたいな。
風呂のへりに腰掛けて、ふぅと熱った体を休める時間が好きだ。あのなんでもないけど回復していくような瞬間は実は家の風呂では難しい体験なんだなと思う。あと水風呂も。

3年ぶりに出た「よつばと」15巻。本編ももちろんいいが帯がすこぶる良かった。

まさにこの週末は「普通という奇跡」の中にいた。
明日から3月。日々の奇跡を愛おしもう。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。