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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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2019年1月の記事一覧

禁煙パイポと漁師の話

禁煙パイポが店頭から消えつつある。コンビニには必ずあったはずのそれがなく…おかしいなと思っていると福井の田舎のコンビニにはしっかりあった。 電子タバコが一般的になって、禁煙パイポの必要性がなくなってきたのだろう。 タバコ→ニコレット→電子タバコ→禁煙パイポという階段を下っている。 最寄りのコンビニじゃ、もう禁煙パイポは買えないのでamazonで1ダース購入した。グレープフルーツ味、甘酸っぱい味と香り。 考え事をするとき、タバコを吸う癖があった。そもそも考えることが仕事なの

手書き企画書最速説

タイピングより手書きが早い… ちょっと忙しすぎて資料作り時間が潤沢になく、ただしかし伝えたいことは頭にある。そんなとき、隙間の時間でiPadに書き込んでいた手書きのメモがそのまま使えるんじゃない?となって、そのまま出力。全然いけた。 ちょっと勘違いしかけていたけど、キレイな企画書って良いんだけど、本来の目的は計画の意図や詳細を伝えること。だとしたらキレイさより分かりやすさ優先になる。そして企画書は本質的にはキレイである必要はない。分かりやすければ手書きでも良い。という結論

「頼る力」と「頼られる力」を鍛える

最近、「頼る力」すごい未熟だと痛感した。一人屋台でやってきた癖からか、どうしても自分ですべてやってしまおうとする。結果、一番僕を「頼ってくれる」相談に100%の回答ができたのか不安になる。もっとできたんじゃないかと、そう思うのだ。その時点でもっとできたのだろう。 僕にしかできない仕事を「頼られる」ことが一番大事。 それに応えることが僕の社会での役割である。 それを僕は僕じゃなくていい仕事やタスクも自分でやってしまおうという悪い癖がある。つまり、頼るのが凄い下手。これ凄い弱点

仕事のための僕の変な本の買い方

朝8時台に新幹線に乗り東京へ。 あったかいお茶をズルズル飲んでパチパチ仕事してペラペラ本を読む。 いつもの癖で喫煙席側の席を抑えていたが、そうだ禁煙したんだったと思い出す。京都駅の本屋で「一番売れてる文庫本どれですか?」と伺って買った本を読む。 自分では買わないであろう啓発本だった。 毎月そういう買い方をするのでビジネスマンが多い書店で買うと必ず啓発本を読むことになる。 ざっくり言うと「やらない事リストが大事」という内容だった。 こう言う本が売れる背景を考えると面白い。

ヘビースモーカーが、多分禁煙できた簡単な方法

仕事と暮らしの方で慌ただしく1週間が過ぎた。出社できたのが金曜日のみで基本的には家で缶詰状態。その間、思い立って禁煙が急にスタートした。勢いで買ったニコレットを噛み続けて、気がつけば禁煙8日を迎えた。不思議とたった1週間だけの違いなのに、かつて当たり前だった喫煙が無くて良いものに変わった。 以前にも一度、禁煙を試みたことがある。アイコスがでて、ひとまずこれでいけんじゃないか?と思ったが電池が切れる。僕は重度のヘビースモーカーだ。充電器持ち歩くのも面倒で結局数日で喫煙者に戻っ

いつもと違う街、いつもと同じ街

京都でどうやってこの高層ビルを作ったのか不思議な場所で飯を食う。あまりにお利口さんな空気でいつもワイワイガヤガヤ下ネタの殴り合いな面々も翼をもがれたように静か。 静香は静かなりの笑いがあって、結果たくさん笑った。眼下に広がるのは、いつも歩く街。この高さで見ると全く違う街に見える。あの通りなんすかね?と言いながら、おじさんたち8人で夜景を眺める。 この愉快なおじさんずの秘密の会合は毎度面白く、年齢もそれなりに離れてはいるものの高校の同級生や大学時代の誰かの部屋で麻雀やら目的

たった一音だけの音楽

「“シ”の音だけでも、一つの音楽が奏でられます」 小ぶりな体育館のステージで子供達がリコーダーを吹く。 一音の強弱だけで小学三年生が音楽を奏でる。 「あ、ほんとうだ」 授業参観に参加していた僕は思わず感心して声が出ていた。 1音で音楽を奏でるなんて、そんなこと考えたこともなかった。 元気な感じや、少ししっとりした感じ、いろんな色を感じる。 パチパチと拍手。息子と目が合う。全開の笑顔。 多分僕も同じ笑顔だったのだろう。 家で適当にピーヒョロやってるかと思いきや、本番はち

優しく、強い、野生を。

なんて何もできない存在なのかと思う時がある。 仕事ではプランナー、家では父という存在だ。 誰でもそれぞれの背景がある。その背景にあった役割があり、それを全うしている。まるで人生は配役された舞台のようだ。 今まではそう思っていた。 求められるからこそ行動ができるし、判断ができる。 しかし、生きていると役割を超えた一人の人間として突きつけられることがある。本当にたまに。人生の予期せぬ瞬間に。 ほとんど僕は油断して生きているのかもしれない。 お膳立てされた役割をこなすだけで褒めら

トマトソースパスタとあくび猫

踏み台に乗った娘とキッチンでトントン材料を切る。 たまに作る大量のトマトソース。パスタにもリゾットにもなるので週末の気まぐれに作り始める。まだ包丁が不慣れた娘を教えながら。 オリーブオイルにニンニクを大目に突っ込む。不思議そうに眺める娘。もう少ししたらパチパチ跳ねるから離れろ!!と、ここはまるで戦場。蓋を盾にニンニクの散弾を防ぎながら、細かく切った玉ねぎを投入。猫が不思議そうに覗き込もうとするも僕に抱きかかえられて下される。たぶん、その匂い嫌いやで。 きつね色に変わる少し

喫茶店の二時間半

二時間半。駅前の喫茶店で時間を潰す。 何も考えずに出てきてしまったので駅前で紙とペンを買う。ホットコーヒーを頼んで一息ついたら頭に貯めてる情報を紙に書きなぐっておく。 愛想のいい店員に無愛想な対応で隣の女がオーダーをかける。しばらくして出されたコーヒーにありがとうの一言も言わず黙って飲み出した。たくさんの砂糖を入れてコーヒー牛乳みたいだ。 街の風位を眺めて考え事をする。 アジア人の旅行客が歩いている。見た目は僕らと同じだけど少しだけまとう気配が違う。歩き方とか、風の切り方

汚い言葉と空虚な言葉

そうだ、昨日の日記書いてないと思い出して今日2個目の日記。昨日は日帰りで福井の高浜町へ。日本海とは思えない美しいビーチがあり、スーパーには魚1匹まるまんま売っている。小さな町だが、この名前を伝えると誰もが「原発の…」と言葉を濁す。 僕も最初、話がきた時に同じことを思い浮かんだ。食わず嫌いはこの仕事で一番よくないので昨年末ぶらっと車で1時間半。いろんな会話をしながら遊びに行った。ひとまず見に行こう。それが僕らのポリシーだ。 ネガティブなイメージが先行すると自分の目や耳、体や

自分らしい経営スケッチ

前職時代は三人のチームで孤軍奮闘スタイルで会社をやっていた。それはそれで面白かったけど、しっかり僕も歳を取り、自分だけしかいない会社を立ち上げ「アイデアだけで食っていく!」みたいな状態から、「みんなアイデアがある会社」に向かう途中が今である。 かねがね、一般的な会社のあり方がどうにも今の時代もう破綻しているんじゃないか?と思いながら今の会社を作っているので、じゃあ次の時代の会社ってなんだ?ってのをずっと考えている。答えはまだないけど、永遠にないのだろうと最近は思っている。

プロジェクトが迷子にならない大切で簡単なこと

「プロジェクトが行き詰まって…」や「解決方法が見出せなくて…」といった相談がうちに一番多い相談。僕は心の中で(あ…また迷子きた。最近多いな…)と呟いております。その流れでさっきTwitterに書きなぐってしまったことをもう少し詳しく書こうと思います。 今日が休日だというの忘れて仕事の用事入れまくった休憩時間の暇つぶしでもあります。 ダイジェストでいいや!って人は以下のツイート参照で大筋わかるはず。 みんな順番を間違っているここでいう「みんな」は、うちに相談してくれている

共通のコードを発見していく

何となく気になるから本を買うということが少ない。仕事柄、仕事に関することをグッと詰め込んでインプットする読書が中心なため、将来必要だからというような情報摂取は少ない。 ふと書店で目に留まったのが「THE CULTURE CODE」。 邦題がいかにも日本受けするようなしょうもない和訳が添えられているが、立ち読みでちょっと読むだけで、これ探していた本だ!とすぐにレジへ向かった。昨年末から経営を勉強するための本を読んできたけど、いまいち腑に落ちない情報が多かった。どれもこれもがビ