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【読書録】『日本100名城と続日本100名城に行こう』公益財団法人 日本城郭協会 監修

この本は、私の今の一番の愛読書である。

『日本100名城と続日本100名城に行こう』。そのタイトルどおり、「日本100名城」と「続日本100名城」を合わせた、日本の200名城についての解説本である。

「日本100名城」「続日本100名城」とは何か。

日本城郭協会が、2006年に、日本を代表する100の名城を選出したのが「日本100名城」。その後、2017年に、日本100名城に続いて更に100の名城を選出したのが「続日本100名城」である。詳しくは、以下の日本城郭協会のホームページへどうぞ。

日本100名城のリスト(No.1~No. 100)

続日本100名城のリスト(No.101~No.200)

今日ご紹介するこの本は、これらの、日本の200名城についての情報を、A5版、厚み約1.5センチの本に、コンパクトにまとめてくれているのである。

200名城のうち、1つ1つの城に、それぞれ1ページの解説を割いている。例として、一部、写真で抜粋させていただこう。右のページが松本城についての解説で、左のページが高遠城についての解説だ。

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お城自体の基礎知識とともに、その城にゆかりのある武将たちや、歴史上の戦いについてまで、簡潔に、そして、美しい写真とともに、解説してくれる。それぞれの城に、色々な歴史やドラマがあるのが分かり、読んでいてわくわくする。旅行ガイドとしても使える。

そして、更に私の心をくすぐるのは、この本についている、公式スタンプ帳だ。「日本100名城」と「続日本100名城」の、合計200の名城には、それぞれ、日本城郭協会公認の、100名城、続100名城のスタンプが設置されている。これらのお城を巡って、スタンプラリーができるのだ。以下の写真は、このスタンプ城に、松本城、高遠城のスタンプを、それぞれ現地まで行って押したものだ。

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ところで、この本が出版されたのは、2020年12月27日。ごく最近のことだ。それ以前は、同協会が類似の本を出版していた。それは、『日本100名城公式ガイドブック』と、『続日本100名城公式ガイドブック』の2冊であり、それぞれに、取り外し可能なスタンプ帳が付属している。

こちらが「日本100名城」のもの。

そして、こちらは「続日本100名城」のもの。

これら2冊は、私の持っている『日本100名城と続日本100名城に行こう』より、一回り大きいB5サイズだ。読みやすさを重視したい人や、まずは日本100名城だけの情報で十分、といった人には、こちらのほうがよいだろう。

また、この2分冊バージョンについているスタンプ帳は、取り外しが可能。お城めぐりの旅に際しては、本体は自宅に置き、スタンプ帳のみを持参することができて、便利だ。その分、旅の荷物も軽くできる。(なお、『日本100名城と続日本100名城に行こう』のほうは、スタンプ帳部分は切り離し仕様にはなっていないので、要注意。)

このB5版『ガイドブック』2冊を買うか、A5版で1冊の『日本100名城と続日本100名城に行こう』を買うか、どちらにしようかと、真剣に悩んだ。書店に行って、実際に手に取り、真剣に見比べてみた。

その結果、私は、200名城の解説と、200名城のスタンプ帳がA5版の1冊にまとまっている、現在の愛読書『日本100名城と続日本100名城に行こう』のほうを選んだ。

以来、仕事で疲れたり、少し暇ができたりすると、こちらをパラパラとめくって読んで楽しんでいる。次にどのお城に行ってみようかな、と、妄想にふけりながら…。

そして、実際に、この200の名城のうち、いくつかに足を運んでみた。この本に書いている程度の知識を事前に読んでいくか否かで、お城の味わい深さが、全く違ってくる。子どもの頃から今まで、特に事前に勉強することなく、いくつものお城を観光で訪れてきたが、こういう本で事前に勉強していけばよかったと、猛烈に後悔している。

そして、スタンプラリーが、また、楽しいのだ。それぞれのお城のスタンプコーナーに行くと、私と同じように、これらの本を片手にスタンプを押しに来る、城マニアの皆さんと出会う。

文字通り、老若男女。お年寄りから、若いカップル、小さな子供まで、たくさんの人がスタンプラリーを楽しんでいる。出会った人たちと、「もう、あのお城には行きましたか」とか、「本丸まであとどのくらい登りますか」「あちらに見事な丸馬出がありましたよ」なんていう会話をするのも楽しい。

私は、御朱印も集めているし、色々な収集癖があることを別の記事で述べたが、それと同じように、この200のお城のスタンプも、1つ1つ集めては、眺めてニヤニヤして楽しんでいる。

お城好きの方、お城に興味をお持ちの方には、手放せない一冊になること、間違いなし!

ご参考になれば幸いです!

※私の収集癖については、こちら(↓)の記事をどうぞ。


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