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左右社
2022年2月8日 10:21
セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんの連載。歴史や詩、そして山崎さんの出会う人々とともに、ドナウの支流をたどる小さな旅。今回の舞台は2つの世界大戦で傷をおった土地ニーシュめぐるエッセイの後篇です。****小さな空、弱い光 ニシャバ川は、ニーシュの中央を流れていく。川の北にチェガルの丘が町を見下ろし、町は南へ広がる。ニシャバ川 ニーシュについて書きたいと、詩人
2019年10月16日 17:16
セルビア在住の詩人、山崎佳代子さん連載『ドナウ 小さな水の旅』。歴史の荒波の中で17回破壊され、そのたび復興した平地の大聖堂、ジチャ修道院へ向かいます。***「午后四時、晩祷。午后五時、小食堂にて、一人の夕食。人参サラダ、ビーツサラダ、野菜スープ、パン。まろやかな味。その後、夕暮れの果樹園にむかう。帰り路は闇に沈み、果樹が影を大地に伸ばす。あぜ道をライカとミルカが駆けていく。午后七時時半、
2019年6月19日 19:14
セルビア在住の詩人、山崎佳代子さん連載『ドナウ 小さな水の旅』更新しました。今回は、ノーベル賞作家イヴォ・アンドリッチの小説『ドリナの橋』の町であるヴィシェグラードへ船に乗って向かいます。陽気なガイド役のゾラン氏、水の流れとともにセルビアの自然と歴史をたどる旅。 ***「橋は、アンドリッチ文学の核を成す。世界の無秩序、死、無意味を克服し、希望の「彼岸」へ橋を架け
2018年12月6日 14:48
セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんの新連載。歴史や詩、そして山崎さんの出会う人々とともに、ドナウの支流をたどる小さな旅。各地の写真を添えて、お送りします。 セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんのエッセイ。ドナウへ流れる「水」をたどって、信仰につづく道へ。 ***「やがて薄闇に、青く視界が開け、遥か下にドリナ川
2018年12月4日 14:01
セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんの新連載。歴史や詩、そして山崎さんの出会う人々とともに、ドナウの支流をたどる小さな旅。各地の写真を添えて、お送りします。ヨーロッパを代表するドナウ川を巡る「水」にのって、とおくセルビアへ。「それぞれの土地が、セルビアに生きる人々の記憶をドナウに繋がる水面に、映しはじめる。」ドナウにそそぐ水たち セルビアの小さな旅 水のある情景