コンプレックスがくれたギフト
私はコンプレックスのかたまりだった。
挙げたらキリがないほど、自分の容姿がイヤでイヤでたまらなかった。
なかでもいちばん悩んだのは、胸。
中学生頃から胸が大きくてイヤだった。走ったら揺れるし、痛いし、大好きなバスケがやりづらい。なにより胸を指摘されることが恥ずかしくて、隠すようなしぐさや姿勢で女性らしく変化する体型を受けいれたくなかった。
かわいいブラジャーは見つからないし(だいたいベージュのババくさいやつ)、しかもピチTっていうピッタリTシャツが流行ったりしたもんだから、