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少女漫画/アイドル/演劇/恋リア https://twitter.com/sayuk

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記事一覧

質感メモ

Twitterの自分の「質感」関連ツイートまとめたメモ 「ケミ」も気になるけど「質感」という語の使われ方も気になる、VTuberファンとか聖地巡礼とかの人が使う意味とも少し…

sayuk
4か月前

メモ

フィクションとされるもの(例えばドラマ)とリアルとされるもの(例えば恋リア)の違いに、台本があるか否か(本当の感情か)と終劇があるか否かというのがあって、それは…

sayuk
1年前
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メモ

「裏切り」とはそもそも何をそう呼ぶのかについて、不実・不公平・ルール違反・怠慢・非倫理・他害…みたいにいくつか挙げてたのだけど、興味深いのは不徳だけでなく、「期…

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2年前

メモ

VTuber題材小説におけるコメントストリーム描写の不自然さ、平田オリザ言うところの会話描写の不自然さ(家族の会話なのに「そういえばお父さんの職業って…」みたいな)と…

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2年前
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「アザトカワイイ」とは何かメモ

 定延利之『コミュニケーションと言語におけるキャラ』を読んでいるのだけど、コミュニケーション行動と意図について以下のような文が出てきた。  人間は社会的な動物で…

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2年前

恋リア研究メモ7(今期オオカミメモ)

 「運命の人」と言うとき、その対象に得恋するか失恋するかはまさに「運命的」な結果ではあるが、たとえ失恋したとしても諦めるか想い続けるかは主体的に選択できる。しか…

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3年前

恋リア研究メモ6

 『儀礼としての相互行為』の第六章「アクションのあるところ」では、ギャンブルやカーレース、あるいはバーでの誘いといった投機的な場においてのふるまいについて書いて…

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3年前

恋リア研究用ブックリスト(随時更新)

とりあえず自分用。随時更新。おすすめあったら教えてください。 メディア・映像『アイドル/メディア論講義』西兼志 『メディア社会論』辻泉・南田勝也・土橋臣吾/編 …

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3年前
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恋リア研究メモ5

(いつものようにあんまりまとまってないですが) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/68/1/68_102/_pdf より以下引用  さて,以上,ミード=ブルーマー,ベッ…

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3年前

恋リア研究メモ4

 『ポストドラマ時代の創造力』を読んでいるのだけれど、演出家のロメオ・カステルッチが、作中の「私は〇〇です」と「私の名は〇〇です」という台詞の違いを述べていた。…

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3年前
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今期オオカミくんメモ3

 今期オオカミくんでは前述のように、個々が主役となる映像作品を撮ることが課題となっていたけれど、いくつかトリックアート的な手法を使っているものがあった。遠近法の…

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3年前

希望の人

 2011年12月発行の同人誌『What Is Idol? vol.6』(発行:No Knowledge Product)に寄稿した文章が出てきたので、載せてみます。 「HOPE OF 2012」というお題でした。 --…

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3年前

今期オオカミくんメモ2

匂いが映像に残らないように、オオカミくんであること(恋愛を禁止されていること)も、ムービーとして記録されたものには残らない。「リアル」では決して成立しえない(こ…

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3年前

リアリティーとは何かメモ

 答えはシンプルで、キャストが本人としてそのまま参加していることにあると僕は考える。多くの場合、キャスト達はInstagramやTwitterといったSNSアカウントを持っており…

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3年前
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メモ

 アプリゲーム「欅のキセキ」(現在は「欅のキセキ/日向のアユミ」)が出た時(2017年10月)の感想、前に誰かに話したのだけど備忘として。自分では最初の数か月無課金で…

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3年前

今期オオカミくんメモ

 オオカミくん今期(2020/8~)、メンバー個々で相手を指名して映像作品を撮るというのがミッションになっていて、『ドラ恋』のショートドラマ製作みたいな効果を加えてい…

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3年前

質感メモ

Twitterの自分の「質感」関連ツイートまとめたメモ

「ケミ」も気になるけど「質感」という語の使われ方も気になる、VTuberファンとか聖地巡礼とかの人が使う意味とも少し違う気がする。「現在につねに追憶が含まれている」みたいな今っぽい感覚とも関係ありそうな

「身体性/経験性を伴ったリアリティ」という意味での質感と、「テクスチャ/肌触り」さらに「印象/コンセプト」という意味での質感がある(さら

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メモ

フィクションとされるもの(例えばドラマ)とリアルとされるもの(例えば恋リア)の違いに、台本があるか否か(本当の感情か)と終劇があるか否かというのがあって、それは「真実の恋」みたいな理念における縦と横/激情と持続、つまりは一瞬と永遠の問題にそのまま呼応していることに気づいた

Abema恋リア一番人気のオオカミシリーズは、リアリティと言いつつどうせ嘘(台本がある)なのでは、という話を逆手に取って、(

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メモ

「裏切り」とはそもそも何をそう呼ぶのかについて、不実・不公平・ルール違反・怠慢・非倫理・他害…みたいにいくつか挙げてたのだけど、興味深いのは不徳だけでなく、「期待した美徳を持ち合わせていない」ことさえもそう呼ばれる場合があって、例えばアイドルは怠慢だけでなく、成長を望みそのために努力する態度が見て取れないという非難もたびたび起こる。単に上記事項に抵触しないだけでなく、より真面目で、より裏表なく、よ

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メモ

VTuber題材小説におけるコメントストリーム描写の不自然さ、平田オリザ言うところの会話描写の不自然さ(家族の会話なのに「そういえばお父さんの職業って…」みたいな)とはまた条件がおそらく違ってて、コメントストリームなりの自然さというのは検討する余地があるのかも

コメントストリーム内の応答やボケとツッコミみたいなのを、小説では流れや分かりやすさのためにたびたび一対一で併置していて、しかし現実のスト

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「アザトカワイイ」とは何かメモ

 定延利之『コミュニケーションと言語におけるキャラ』を読んでいるのだけど、コミュニケーション行動と意図について以下のような文が出てきた。

 人間は社会的な動物であり、日々、群れの中でお互いを評価して、他者から下される評価に舞い上がったり落ち込んだり、一喜一憂して生きている。他者からの評価にはさまざまなものがあるが、ここでそれらを技能評・作品評・人物評と3つに大別する
(中略)
人物評は「意図とな

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恋リア研究メモ7(今期オオカミメモ)

 「運命の人」と言うとき、その対象に得恋するか失恋するかはまさに「運命的」な結果ではあるが、たとえ失恋したとしても諦めるか想い続けるかは主体的に選択できる。しかし「運命の人」その人は、自身が相手にとって「運命的」であることを拒否できない。オオカミくんシリーズにおける「オオカミ」も、この「運命」に似た立場にあるように思う。
(もちろん後述の話とは違って、「運命の相手」はそう呼ぶ相手を振ることはできる

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恋リア研究メモ6

 『儀礼としての相互行為』の第六章「アクションのあるところ」では、ギャンブルやカーレース、あるいはバーでの誘いといった投機的な場においてのふるまいについて書いている。そういった場においての「アクション」で、自己呈示として例えば勇気・不屈・誠実・冷静といった「性格」が表される、という話だと読んだ。

 性格はギャンブルの対象みたいなところがある。すなわち、たったいちど良いところを見せると、それがすべ

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恋リア研究用ブックリスト(随時更新)

とりあえず自分用。随時更新。おすすめあったら教えてください。

メディア・映像『アイドル/メディア論講義』西兼志

『メディア社会論』辻泉・南田勝也・土橋臣吾/編

『「テレビリアリティ」の時代』大見崇晴

『映画は社会学する』西村大志・松浦雄介/編
(「テラスハウス」について言及あり)

『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』想田和弘

恋愛・コミュニケーション『恋愛の社会学 「遊び」とロマ

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恋リア研究メモ5

(いつものようにあんまりまとまってないですが)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/68/1/68_102/_pdf

より以下引用

 さて,以上,ミード=ブルーマー,ベッカー,ゴッフマンの議論を経ることで「自己」について考えるために蓄積されてきた半ば理論的で半ば経験的といってよい概念の変遷や力点の変化を確認してきた.まず,私(I),役割を担う対象

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恋リア研究メモ4

 『ポストドラマ時代の創造力』を読んでいるのだけれど、演出家のロメオ・カステルッチが、作中の「私は〇〇です」と「私の名は〇〇です」という台詞の違いを述べていた。

 私が「私の名はカステルッチです」と言った場合、この名前が私にとって異質なものであること、別の誰かによってこの名前が私に与えられたことを自ら認めることになります。(中略)冒頭の場面で私は自分の名前を名乗った直後に犬に襲われます。これも名

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今期オオカミくんメモ3

 今期オオカミくんでは前述のように、個々が主役となる映像作品を撮ることが課題となっていたけれど、いくつかトリックアート的な手法を使っているものがあった。遠近法の錯覚などで巨人や小人になったりみたいな。考えてみると今期以前にも、オオカミくんシリーズではデートでトリックアート美術館に行ったり、例の影絵のシーンのように、トリックアート的なものに触れたり表現したりする場面が出てくることが多い。
 リアリテ

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希望の人

 2011年12月発行の同人誌『What Is Idol? vol.6』(発行:No Knowledge Product)に寄稿した文章が出てきたので、載せてみます。
「HOPE OF 2012」というお題でした。

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 安本彩花は不思議な人だ。のんびりゆるゆるしたMCや、エビ中のキャッチコピー「キングオブ学芸会」を象徴するようなステージングは初見の人を一度で惹きつける

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今期オオカミくんメモ2

匂いが映像に残らないように、オオカミくんであること(恋愛を禁止されていること)も、ムービーとして記録されたものには残らない。「リアル」では決して成立しえない(こととされている)関係も、映像でピン止めすれば有ったことになるのかもしれない。

 先週配信の#10では、メンバーの一人がずっと気持ちを向けている相手を指名してムービーを撮るエピソードが描かれた。その際に彼は相手にひとつの指定をする。「まだ少

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リアリティーとは何かメモ

 答えはシンプルで、キャストが本人としてそのまま参加していることにあると僕は考える。多くの場合、キャスト達はInstagramやTwitterといったSNSアカウントを持っており、我々視聴者との距離感は非常に近い。それゆえにリアリティーショーはキャストの実在性によってリアルさが担保されているのである。

「リアリティーショーにおけるリアリティーとは何か」の回答、意外と文句をつけづらかった。その上で

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メモ

 アプリゲーム「欅のキセキ」(現在は「欅のキセキ/日向のアユミ」)が出た時(2017年10月)の感想、前に誰かに話したのだけど備忘として。自分では最初の数か月無課金でプレイしただけ。

 「ストーリー部分」というのが、例えばサイマジョのMV撮影とか、お見立て会/おもてなし会とか、初の大型ライブ(有明コロシアム)や紅白もあったのかな? がそのまま出てきて、実際に番組や雑誌で語られているエピソードも出

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今期オオカミくんメモ

 オオカミくん今期(2020/8~)、メンバー個々で相手を指名して映像作品を撮るというのがミッションになっていて、『ドラ恋』のショートドラマ製作みたいな効果を加えている。オオカミくんシリーズはこれまで、複数のリアリティレベルに属する人物がひとつの世界に混在するという特性を用いて、複数レイヤーのフィクション/ドキュメンタリーを重ね合わせている、というのが個人的な見立てとしてあった。例えば

a) オ

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