安藤小百合 | 住・人・食 ライター

「住・人・食」がテーマのインタビューライター 。元ホテルマン、広報、編集者。超HSP…

安藤小百合 | 住・人・食 ライター

「住・人・食」がテーマのインタビューライター 。元ホテルマン、広報、編集者。超HSPで、その場の空気や人の感情の揺らぎが見えるのが長所。明日からの人生がちょっと良くなるインタビューと、読んだ人の背中をトンと押せる記事を書いています。

最近の記事

神様は綺麗なものが好きだから

神様は綺麗なものを傍に置きたがる。 抜けるような青い絨毯の上に、まっしろい雲、オレンジ色の太陽、ぱちぱちウィンクする星、マーブル模様の惑星を散々並べて、もう十分だろう、満足すれば良いのに、それでも足りない。 さらに綺麗なものはないかと、空からこちらをのぞいて、見つけたら早々にあっちに連れて行ってしまう。 先日、だいすきな人が亡くなった。 なんとなくそんな予感はしていたけれど、それが現実になってしまった。 その方とは、私が独立してすぐの頃に出会った。 初めて会った、と

    • 誠実な人が報われる。そんな当たり前の景色が見たい

      私のパーソナルトレーナーがこの度独立し、彼主催のジムをOPENすることになった。 私はこれまで3人のトレーナーに担当して頂いたのだけど、この方は完全に別格。誠実さと信念の強さが群を抜いていた。 気が合ったのか、彼のセッションが終わってからも継続して仲良くさせて頂いていて、今は開業準備を少し手伝わせて頂いている。 私は仕事に対して自分なりのボーダーというか、美学的な物を持っている。 沢山あるけれど、主たるものを言語化すると ①楽して稼ぎたい人はNG ②踏襲はOK、パクリは

      • 「悔しさ」や「恨み」が持つチカラの話

        いつからだろうか、私は「悔しい」という感情を抱くことが無くなった。 アスリートとかが良く言う「悔しさをバネに~」という言葉。かつてスポーツをしていた私にも覚えのある感情ではあるが、勝負事をする機会が無くなった今、そして年齢を重ねた今、人生に勝ちも負けもないと思っているので、どうにもこうにもそんな感情は浮かばない。 第一、悔しがるのって疲れるじゃないか。 「悔しい」 これはその感情を抱く本人からしたらネガティブなものかもしれないが、聞いているこちらからすると、どこか次へのス

        • 腐りそうな時ほど、世界を褒める

          人生生きていると良い時も悪い時もある。 私は単細胞なので、それはそれは単純だった。 良い時は何を食べても美味しいし、道端の花にすら微笑みかける余裕がある。 面倒なのは悪い時だ。 何を食べても美味しくない、何を見ても面白くない、何を見ても綺麗に見えない。 この感情フィルターはなかなか精度が高かった。 年齢のせいだろうか? あるいは時間があるからだろうか。 最近はちょっと考え方が変わった。 悪い時には、あえて良いものを見て、良いことを考えるようにしているのである。 例えば、何

        神様は綺麗なものが好きだから

          女性にみる「粘り強さ」という美学

          樹木希林さんの考え方や言葉が好きである。 最近亡くなってからは希林さん関連の本が沢山出版されているので、嬉しく拝読している。 ちなみに希林さんの言葉で一番好きなものは 「分別がつくようになったら結婚なんてできないから、分別がつかないうちにしちゃうのが良いのよ」 この言葉を聞いたのは確か結婚4年目くらいの、離婚しようか悩んでいた時。 その時、思ったのだ。 「きっと私はまだ分別がつくほど成熟していないから悩んでいるのだ。悩むくらいなら、今のままでもうしばらく居てみよう。分別がつ

          女性にみる「粘り強さ」という美学

          中古本を買う意外なメリット

          私の趣味は読書だ。 「新卒の就職面談か?」って話だが、私の趣味は後にも先にも読書なのだ。 時間があるとき、時間が無い時でも、嬉しい時、悲しい時、いつでも本を読んでいる。家には、読まれることを待っている本が大体5冊くらいスタンバイしている。いわゆる「積ん読」ってやつだ。 隙間時間は大体本屋にいる。 なので大体売れている新書はどんなものかわかっていて、ためになりそうだったり興味があると購入する。 ネットなどの情報から偶然新書でない本に興味を持ったら、古本屋に行って購入する。

          中古本を買う意外なメリット

          心の中の大切な人たち~その①、父~

          皆さんには、もう二度と会えない(もしくは会えないかもしれない)大切な人は居るだろうか。 私には、二度と会えない人が1人、そうであろう人が2人居る。 二度と会えない1人は、父である。 少し長くなるけど、父について書きたい。 父は65歳という若さで天国へ旅立った。 父は田舎の病院の息子として育ち、戦後3年目に生まれたにも関わらず、中学から汽車に乗って学校に通っていたらしい。 育ちが良いせいか、人の悪口を一切言わない、人当たりがとても良い、いわゆるお人よしだった。 実は生前

          心の中の大切な人たち~その①、父~

          無い時は、無いなりの幸せを。

          私の夫は同い年で一般的なサラリーマンだ。 所得は決して悪くはないが、すごく良いわけでもない。 おまけに義理の実家に支援をしているので、とても夫の一馬力だけでは生きて行けない。 私も働いていた時は二人でそれなりに楽しんでいたが、私がなかなか仕事に就けない今、少し節制する必要が出てきた。 「働かざる食うべからず」とは、いつの時代も世の常である。 「金はないけど時間はある!」 「金が無いなら知恵を出せ!」 というわけで、私は最近やっと苦で無くなった料理を毎日楽しんでいる。

          無い時は、無いなりの幸せを。

          効率とは。それを図ると人間性を亡くすのか

          今でも時々思い出してゾッとすることがある。 仕事のスタイルは千差万別。 私はいくつかの会社を経験したが、会社によって文化が全く違うし、A社で良しとされていることがB社ではNGなことなんてことはザラ。こうも法律も文化も言語も違うものかと、転職の度に驚いたものである。 私の場合は新卒で就いた仕事がホテルだったのだけど、これがその後の一般企業にて働いた時にこんなにカルチャーショックを与えるとは思わなかった。 ホテルを去ってからもう7年経つけれど、いまでもどうも一般企業の文

          効率とは。それを図ると人間性を亡くすのか

          仕事について考える日々

          現在就活中の私。 正しくは、専業主婦をしながら正社員復帰を目指している。 仕事を辞めたのは昨年の8月末。 少し体を休める必要があったので、次の職を決めずに退職した。 無職になって早9か月、就職活動を始めて4か月になる。 無職期間に関しては、「たかが9か月」と捉えるか「9か月も」と捉えるかは人によって違うと思う。 ただ言えることは、あっという間の9か月だった。それなりに常にやることがあった日々だった。 現在33歳の私。 その時々に事情があり、転職し、いくつかの会社でいくつ

          夫婦は、与えて与えて、それでもなお与え続ける。

          先日、親友夫婦のお家にお泊りさせて頂いた。 家事の手際も連携も完璧なお二人なので、私はお手伝いを一切せずすっかり甘えさせて頂いてしまった。 ファミリー全員が素敵だし(お子さんも聡明でかわいい)、お家も素敵だし(インテリアもさることながら空気感も最高)、あまりにも居心地が良すぎてすっかり寛がせて頂いた。 さて、そんな素敵すぎるステイの帰り道、満たされた心でぼーっとしつつ、電車で夫婦の在り方についてつらつらと考えた。 夫婦の形は千差万別である。 外から見える形から内面まで。

          夫婦は、与えて与えて、それでもなお与え続ける。

          心に届く文章。まるで音楽のように

          「さゆちゃんの文章って、音楽みたいだなあって思ったの。本を書いたら良いのに」 今日ランチをした友人が、そんな嬉しいことを言ってくれた。 さらには「さゆちゃんの言葉に救われている人が居ると思う」とも。 そんな詩的な表現をしてくれる彼女の感性が、とっても美しいと思った。 そこで思い返したのだけど、確かに私の文章を読むのが好きだとか、トーンが綺麗だなどと言ってくれた人が何人か居た気がする。 それならば、「言葉が綺麗に乗っかるツールに文章を書いてみようかしら?」なん

          心に届く文章。まるで音楽のように