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isyuku



私が知りたいこと
海になる方法
対して海なんて知らないのに
いつだって海を浮かべている
あの底知れない深さを見た時は
足が動けないのに
透き通る情景に青々とした水に
私は命をみる。

腹痛で腹をさする。
どうして私が気を遣わなければいけない
割り切らなければいけない
身から出た錆を食べたのか
もっと早くに捨てていれば
食べる必要はなかったことは間違いなくて。
あの時の私はどうせ食べてしまうと思っていたのに
こんなに痛むなんて考えられなかった。
あの子のせい。
人のせい、には変わりないと
変えられないけど
それでも私が変わらなければいけない
深く、落ちてしまうだけだ。

私が知りたいこと
忘れることより、流せる水。
私が知りたいこと
あの子よりの幸せ
後ろより前の景色
誰よりも幸せになること
幸せとは何か
何を得られれば私は満足できるのか


海になりたい。
ふやけて、溶けてしまいたい
息が出来ない。
干からびてしまう。
力なんていらない


考えて生きるより
ゆらゆら

少しずつ音楽を、手放す。
脳なんて、もう静かで
同じことばかり考えるので
聞かないことにした。
きっと、足りない。
水分を
飲み干したい
そして
涙したい。

笑顔が張り付く
謝りたくないことで謝る
悪いなんて思っていない
きっとあの子だってそうだから
私ばかり

唖々、また嫌になる
無駄なこと
私の知りたくないこと
こんな気持ち
息がしたい

ここじゃない
居場所はここじゃない
そんなことをお守りのように唱えても
私が生きているのはこの場所で
私の力では外に出られない
少しずつ、蓄える
我慢と力


本当は力なんていらない
今が力みすぎていて
かたくなっている
肺が萎縮している


私をすくう
波を呼ぶ
嵐があのこ
きっと溺れない



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