自分はいつも正義の味方
人は誰でも
自分の都合の良いように物事を説明するものだ。
わたし自身も
きっと、そういうところはあると思う。
でもわたしのmamaは、それがひどい。
話を盛るのは当たり前。
とにかく、何でも自分の功績だ。
何でも自分が正しく、相手が間違っている。
そればっかり。
むかし、ある親族とトラブルがあった。
当時の話をmamaはいまだにブツブツ言う。
相手はもう亡くなっているけど
昨日の事のように悔しそうに話す。
年を取るというのは、こういう事なんだろうか。
わたしは、
そのトラブルを高校時代にみていたので
当時の状況を知っている。
mamaがそのトラブルについて
当時どんな立場をとったのか、はっきり覚えてる。
当時どんな愚痴をmamaが吐いたか
聞かされたわたしは、すごく覚えてる。
今年の夏、mamaに会ったとき
その話題を、またmamaが持ち出して
わたしに愚痴を言った。
「あの夫婦にだまされた!!」って憤慨してた。
本当は、
親族とmamaの側。お互いに落ち度はあった。
でも見事に、今年のmamaの話の中で
mamaが完璧に正義。親族が100%悪になってた。
出来事の内容が、みごとに塗り替えられてた。
あきれた。
昔話を自分の良いように変えるのが
お年寄りの特性??というだけで片付けられない。
あきれる。
mamaはいつも自分が完璧で、相手が悪い。
その意識は常に、長年、変わらない。
mamaは正義の味方で、失敗しないスーパーマン。
mamaは自分の落ち度も、黒歴史も、見事に変える。
昔、自分がどんなに可哀相だったか
どんなに酷い目に合わされたのかを
いまだに愚痴愚痴と言い続ける。
mamaは完璧人間で
常に100%正しい判断ができて
間違えることは無いらしい。
人に失礼な事を言い放った過去があっても
反省という感覚、分からないみたい。
mamaはいつも正しいがゆえに
他人に陥れられ、可哀相な目に合うらしい。
親族に陥れられ、卑怯な人間に頼られるらしい。
ずっと損ばかりさせられてきた被害者だそう。
脳内がイイ感じに、自分に都合よく変換される人。
ある意味、うらやましい。自分本位で。
厚かましさを少し分けてもらいたい。