見出し画像

姉との別れからの立ち直り方 * わたしがなんでコーチングをやっているのか



立ち直りのポイント

心の底まで潜ってみた

私は9歳の時に父親と死別しているため、どんな状況であろうと時間は流れるし、命ある私は生きなければならないことを経験として知っていました。だからこそ姉との別れでは、苦しく重たい感情にあえて奥底まで深く潜ってみました。その方が結果的に早く抜け出し、自分の感情とうまく付き合えるようになる気がして。

あと生きることの意味がわからなくなっていたので、自分の感情に蓋をしてまで生きたくなかったことも、あえて潜った理由の一つだと思います。

ひとりぼっちでない環境でやった

私の主観ではありますが、つらく重たいと感じる自分の内面に潜るとき、ひとりぼっちではやらない方が良いと思います。状況に応じてちょうど良い距離で寄り添い、話しを聞いて支えてくれる人をそばに置ける環境で、自分の内面に入っていくことをお勧めします。

内面に潜った結果、1人では抱えきれない状況になったときに気持ちを言葉にすること、その言葉を受け止めてもらうことで安心できました。また、抱えきれなかった何かを半分受け取ってもらえた感覚にもなります。その作業を繰り返すことで、自分の内面が徐々に健やかになるように感じました。

何があったか

2018年3月

姉が32歳で亡くなった。姉と特に仲が良いという自覚はなかったが死別した直後はどのように生きればいいのかわからなくなり、途方に暮れました。気がついたら感情がなくなり、食べ物の味もしなくなっていました。

理学療法士として病院勤務をしていましたが、勤務中に過呼吸になるなどの経験をして人命に関わる仕事は継続できないと思い、2018年9月に退職しました。このときは感情とは無関係に気を抜くと涙がでる状態で、上司や同僚、先輩などから心配してもらっていた気がします。

どう向き合ったか

2018年10月

上司からの紹介で国家資格キャリアコンサルタントの養成校に通いカウンセリングについて学び始めます。その中で自己受容することの重要性を知りました。しかしその時はまだ自分の感情を受け止めることができず、向き合おうとすると感情に溺れて思考が働かなくなったり、過呼吸になったりすることも多々ありました。

2019年4月

9歳の時に父親との死別を経験していたことから、亡くなった人との思い出は嫌でも薄れることを知っていました。姉との思い出を風化させないため、姉の生きた軌跡を知るために、姉が暮らしていた福島県にあえて移住することにしました。(姉のお葬式から福島の皆さまと縁が深くなりました。)

つらい感情になることを覚悟した上で姉の死に対して正面から向き合うことにしました。新しい暮らしや新しい仕事をする中で、たくさんの方に出会い楽しい時間もありながら、姉に思いを馳せる時間も必然的に多くありました。その期間は意識的に感情に浸る時間だったような気がします。

2020年

コーチングを学び始めました。学ぶ過程でコーチングを受ける機会が多くあり、その過程で少しずつ自分の感情を言葉にするようになりました。と同時に自分の心のダメージの深さを認識し始めます。

2021年

姉との死別後は悲しいとか寂しいとかの感情が強すぎたためか日常生活上でも感情受容の全般を閉じる傾向にありました。しかし2021年ごろには感情に対して開けるように戻ってきました。

コーチングを受けることにも慣れてきて、悲しさや寂しさにも目を向けること、その感情を受け入れることができはじめた気がします。

コーチングの時間であれば、多少の覚悟と安心感を持って自分の内面に潜ることができた。それは一緒に向き合おうとしてくれたコーチがいたからだと思います。

あのまま内面に潜らないで、感情を言葉に出せないでいたら、まだ霞がかった自己理解で奥底にある闇に悩んでいたと思います。

結果どうなった

楽になった

その後もコーチングを受けながら自分の内面と向き合ってきました。2022年ごろにはこのテーマについての感情を話すことにも慣れ、聞いてもらうことで心も満たされ、だいぶスッキリと楽になった状態でした。

振り返ってみると、1人ではどうすることもできない自分の中の引っかかりを、言葉にして聞いてもらうコーチングという手段で昇華できるようになった気がします。

自信

時間が解決することもあると思います。時間が助けてくれたこともあったと思いますが、それだけじゃなくあえて潜りに行った"つらさ"という闇の中に忘れたくない大切な感情がたくさんあった気がします。それらを風化させることなく感じ取り、受け入れながら前を向けたことは自分にとって自信につながりました。

感謝

私の場合、良きタイミングでコーチングに出会えたと思います。コーチングだけじゃなく、そばにいてくれた友人、気にかけてくれていた同僚、先輩、上司のみなさまにもたくさん支えてもらっていました。

30年ほどの短い人生ですが、それまでの人生の中でトップクラスにつらく重たい時期でした。そんな時だからこそ、人の本質が見える第六感のようなセンサーが働いた気がします。

会うべく人に会うべきタイミングで会えてきたなぁ、ご縁に感謝だなぁとしみじみ思います。本当にありがとうございました。

今とこれから

人に

2024年になった今、自分が通ってきた道を人に伝えたくなりました。人に伝えることで、一人で記憶しておくよりも自分の体験が何かしらの価値を持つ気がしたからです。

寄り添うよ

また届けた先の方が求めるなら、今度は私が寄り添うこともできると感じています。いろいろ体験した私だからできることがあるならば、精一杯の真心で引き受けたいと思います。

コーチング

コーチングはコーチとしての学びも深めており、2024年1月現在200時間以上の実績を積んでいます。この文章を読んで何か想うことがあった方はぜひお気軽にご連絡ください。

まとめ

深く潜るの怖いけど大丈夫だよ

前に書いたことと重なりますが、遅かれ早かれ向き合う大事なことなら、早いうちにそれに向き合った方がいいと思うんです。あくまでも一例でしかないけれど、私の場合は時が経つのを待つよりは早く抜けられた気がします。

でも自分の感情に向き合うことはなかなかしんどいことだから、安心して話せる人にそばにいてもらいながら取り組んだ方が良いと思います。

このような人生の大事なタイミングって、案外相談先としての適人が現れるものだと思うんです。実はすでにいるかもしれないので、ちょっと視野を広げてみてください。

何かあったら連絡してね

それでも身近な人にはしゃべれない、そんな人いないという時は、ぜひとも私を頼ってください。相談先はたくさんあって困ることはないと思います。困ったときはお互いさまの精神で、遠慮なく連絡しちゃってください。

私で良ければいつでも連絡待ってます!

生きてていいよ

最後に、私と同じように身近な人が亡くなった方からよく聞くのが「なんで私は生きてるんだろう?」「あの人じゃなくて、私が死ねばよかった」という言葉です。私も同じように思いました。

「でもさ、どうやら今日も生きてるんだし、命があるならそのまま生きてりゃ良いんじゃない」って思います。

そんな感じで生きてたら、いつか死ぬ時が来るんだから。生きるとか死ぬとかって自分で選択するものではないし、考える対象でもない。ましてや許可なんていらないって冷静になればわかる。生まれる時に自分で選んだわけじゃないように、死ぬことについてもたぶん自分で決めることじゃない気がします。

もしその悩みの渦中にいる人がいたら、「命が終わる時まで、心臓が動いて呼吸している間は生きてみない?」という提案をしたいです。

人とともに生きよう

人間って社会とともに生きる生き物だから、生きるのが楽じゃない時も、1人で抱えるには難しい悩みがある時も、誰しもあると思います。

そんな時ほど"だれかに話すこと"が想像以上に力を発揮すると思うんです。

この人だったら話してみてもいいかもって思える人がいたら、あまり構えすぎずに少し信頼してみてもいいんじゃないかなって思います。

「人に話したところで変わらない」って思うかも知れないけど、コーチングは友達と話す会話とは違うものなのでコーチングに頼ってみても良いと思います。相談先の一つとして頭の片隅に置いといてください。


なんで書こうと思ったか

渦中の人に届けたい

日々生きてるといろんなことが起こります。家族との死別やそれと同じような状態の中にいて、つらさや寂しさ、孤独感との付き合い方に苦しんでいる人に、気持ちがほどけ、息がしやすくなるような時間を届けたいと思って書きました。

再び自分の軸で生きられるようわずかでも協力できたら嬉しいです。

支えてくれた人、心配してくれた人にお礼を言いたい

自分がどう生きたらいいのか、生きていていいのかもわからなくなっていた時に、そばにいてくれた人、気にかけてくれた人にお礼を言いたい。おかげさまで大丈夫になりましたと伝えたいです。本当にありがとうございました。これからの私もよろしくお願いします。

2023年11月に筑波山に登ったときの写真 おかげさまで自分の人生を楽しめてます~!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?