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✅50代女性【自慢出来ない我が子】を選択理論でコーチング人生案内#106

「50代の会社員女性。末っ子の高校入試が終わりました。地元の進学校へ進学できた子は一人もいませんでした。」

 わたしの同級生の子どもはみんな進学校に行き、有名大学に進学。学校の名を事あるごとに口にするので、同級生とは付き合いを絶ちました。子どもが通っていたピアノ教室でも、上手な子はみんないい学校へ行き、コンクールで賞を取ります。どうせ同じようには弾けないだろうと思い、10年間レッスンを受けていましたがやめました。

 子どもをいい大学に入れて、自慢したかったのに全く逆になってしまいました。優秀な子の親が羨ましくて仕方ありません。自分の子の出来の悪さが恥ずかしい。入試結果で思い悩むのが嫌で、ここ数年は他人と距離を置いていて、今後もそのつもりですが、やっていけるでしょうか。(福島・Y子)

(2022年5月24日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・子どもをいい大学に入れて、自慢したかったのに、自分の子供は進学校に行けず、自分の子の出来の悪さが恥ずかしく、また、優秀な子の親がうらやましくて、ここ数年は他人とも距離を置いているが、今後も、こんな感じでやっていけるのかどうかが不安で、困っている。

相談者の「願いごと」

・優秀な子の親がうらやましくて、ここ数年は他人とも距離を置いているが、今後も、できの悪い子の入試結果のことで思い悩まずにすむように、今のようにやっていきたい。(推測)

【コーチングモデルと選択理論の考え方】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、
変えられる」と考えてみましょう。

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・優秀な子の親がうらやましくて、ここ数年は他人とも距離を置いているが、今後も、できの悪い子の入試結果のことで思い悩まずにすむように、今のようにやっていけるかが不安で、困っている。
 
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
 

【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】


 子どもは親のアクセサリーではありません。自慢の道具でもありません。また進学先やコンクールの成績だけで、子どもの真価を測るのも大きな間違いです。

 親が大切にすべきは、わが子がどれだけその子らしい目標を見いだし人生を幸せに生きられるかです。たとえ思い通りにいかないことがあったとしても、あきらめずに投げ出さずに取り組み、他者を思いやることのできる人になれるかに心をくだくことだと思います。

 あなたが人に誇れるものを持ちたいという気持ちは、程度の強弱はあるにしても誰もが持っていることと思います。そういう気持ちがあるから、私たちは目標を見いだし、そこに向かって努力もします。成果が得られればうれしく思う一方で、どんなに努力をしても目標にかなわず、失敗や挫折をする苦しさも味わいます。

 大切なのは、成功も挫折も自分が受け入れることを原則とすることです。それを忘れるとき、むやみに、そして一方的な狭い基準で子どもを駆り立て、失敗を責めてしまうのではないでしょうか。

 厳しいことを申し上げるようですが、高校入試の結果だけでわが子を恥ずかしいと嘆く母親こそ、お子さんは恥ずかしく思っているのではないでしょうか。

(2022年5月24日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・あなたが子供さん達を自慢したいように、子供達も、おかあさんであるあなたを自慢したいと思っているかもしれません。あなたは、子供達にどういうふうにあなたを自慢してほしいですか。

・子供達は、あなたをどういうようなお母さんだと見ていそうですか。また、子供達は、どんなお母さんであってほしいと願っているでしょうか。

・もし、子供達があなたのことを全然自慢してくれなくて、また、あなたのいいところを見つけてくれないとしたら、あなたは、どんな気分になりそうですか。

・あなたが、今の調子で振る舞い続けたとしたら、これからの子供達との関係はどうなりそうですか。

・子供達がいい大学に入れなかったとしても、子供達には、どんな社会人になり、どんな人生を歩んでほしいですか。また、どんな人として成長してほしいですか。

・子供達を自慢することができないのは、あなたにとってたいへんしんどいことだと思います。学力や大学のことで自慢できないとしても、それ以外のどういう所で、子供を自慢できそうですか。ご主人に、子供達の自慢できるところを質問したとしたら、どんな答えが返っていそうですか。


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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