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✅50代女性【無理しても友達作るべきか】を選択理論でコーチング人生案内#61

「50代の主婦。友達と呼べる人がいません。」

 早くに結婚して子育てをしている間に、学生時代の友達で連絡を取り合う人は減少。20代から約20年続いた趣味の友達とは、感情の行き違いや女同士の悪口に疲れて距離を取りました。パートの職場の人間関係は良好ですが、だからといって同僚と友達になりたいとは思いません。

 友達とはなろうと努力してなるものではなく、気づけば仲良くなっているものだと思います。近年再婚した主人には何でも話せるので、もう友達はいらないと思ってしまいます。

 しかし「年をとったら友達がいたほうがいい」と何かで読んだことがあり、私の老後は孤独でみじめになるのではないかと不安に襲われました。無理をしてでも友達を作るべきだと考えましたが、何か釈然としません。どのような心持ちで過ごせばいいのでしょうか。(神奈川・C子)

(2022年3月20日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。


【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・友達がいないと、自分の老後は孤独でみじめになるのではないかと不安に襲われ、無理をしてでも友達を作るべきだとも考えるが、何か釈然としなくて、困っている。

相談者の「願いごと」

・無理をしてでも友達を作るべきか、それとも、無理をして友達を作らないでもいいのか、どういう心持ちで過ごせばいいのかを、知って、納得したい。

【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】

「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・友達がいないと、自分の老後は孤独でみじめになるのではないかと不安に襲われ、無理をしてでも友達を作るべきだとも考えるが、何か釈然としなくて、困っている。
(一種のかっとうの問題か?。「~ねばならない思考→ ~であるに越したことはないが、~でなくても差し支えない思考へ」)

 

以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(藤原智美さん)の言葉】

 一人きりの老後を想像すると、落ちこみますね。口に出さないだけで、あなたと同じ不安を感じる人は、たくさんいるはずです。

 学校、職場、趣味のサークルと場を移すごとに、人間関係がリセットされるのはよくあることです。それを離れてもなお、時たま会いたくなる、いっしょにいて楽しい、とっておきの人が友達です。しかし、そんな存在がいないという人は珍しくない。自分だけ、と思いこまないことです。

 友達というのは作るものではなく、何げなくできるものですよね。友達を作ろうという目的で人と接しても、たいてい失敗します。その意図がすけて見えると、人は敬遠するものです。

 きっとあなたも、私と同じ考えだったはずですが、「老後のため」と、友達づくりをせきたてるような本や記事に惑わされて、不安になったのでしょう。

 ここはひとつ、ぐっとハードルを下げて、友達ではなく、新たな「知り合い」作りに励んではどうでしょう。顔見知りが増えるだけでも、気分は変わります。何かをいっしょにやれる仲間などが、一番いいですね。その際は、友達意識にこだわらず、適度な距離をとりながら、気楽につきあうことです。あとは、自然にまかせましょうよ。

(2022年3月20日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・あなたの理想として、いつ頃、どんな友達を、何人くらいほしいのでしょうか? もし、そのような友達が出来れば、あなたの生活や人生は、どのように変わってきそうですか?

・逆に、これからも、全く友達が出来なかったとしたら、具体的に、どんな孤独やみじめさに見舞われそうだと思うのですか? 仮にそうなったときは、あなたはどのような行動をとるでしょうか?

・再婚したご主人も、一種の友達とか、親友に当たるのではないかと思いますが、ご主人と出会うことが出来たのなら、別の同性の友人も出来る可能性があるのではないでしょうか? また、良い友達が出来る可能性をこれからもオープンにしておくことに、何か支障はあるでしょうか?

・ご自分自身を「自分の友達」として、「より一層、自分自身と仲良くなる」ということも、いいかもしれません。そのような人が周りに居たら、あなたも、その人と友達になりたいと思いませんか?

・もしどうしても、「話をよく聴いてほしい」というときには、プロのカウンセラーや、「傾聴してくれる人」も、必要なときには見つかると思いますし、あなた自身が、そのようなトレーニングを受けることも、そのプロセスで、友達作りに繋がるのではないでしょうか?

・以上のように考えたとき、「友達はできるに越したことはないが、仮に、できなくても差し支えないのではないですか?」と、問いかけられたら、どう答えられますか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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