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僕がゲストハウスをやる上で、30〜40ベッドの規模にこだわる6つの理由 #4

こんにちは!
ゲストハウス開業の準備中のサウナ大好き男子です。

前々回の記事では、「理想とするゲストハウスのポジション」について書きました。まだの方は、チラッと覗いてみてください。

今回は、僕がゲストハウスを運営する上で
『収容人数を30〜40名に
こだわる理由』
を解説したいと思います。

1.ゲストとの距離感

距離感は大事

想像できる通り、大型のビジネスホテルや旅館ではそこで働く人と質問程度に会話をすることはあるがプライベートな会話までをすることは、ほとんどないでしょう。

もちろん、すべてのゲストハウスが居心地が良くてスタッフとゲストの距離感が近く交流できるわけではない。

ゲストハウスに泊まる理由が、ただ単にリーズナブルだからという方々も多い。

ただ、「ゲストハウスだからこそ」味わえる発見や交流を偶発的に生み出せる運営設計をしていきたい。

そのためには、大箱だと設計が非常に難しい。
だから、この規模感がちょうどいいと考えている。(名前と顔を覚えられるキャパなども考慮して)

2.ゲスト満足度

レビューも大事だよね

サービス業、特に宿泊施設での「顧客満足度」は次に来店するかどうかを左右する大事な指標だと思います。

もし、
「泊まったけどなんかイマイチだったなぁ」
「泊まったけどスタッフの人がそっけなかったなぁ」
「泊まったけどなんかいい思い出ないね」

など悪い印象が残ってしまえば、その宿に2度と泊まりに行くことはないでしょう。

仕事のプロジェクトでも、もちろん結果を出さなければいけないが結果が出なくても長期的にお付き合いしているケースも沢山見られる。

要するに、「人は意外とプロセス(丁寧さ)」にも重きを置いている。

宿泊体験では、特に「結果<プロセス」の公式が大事だと思う。


ゲストハウスは、ホテルや旅館とは違い、「機能」や「空間体験」などその施設のハード面を求めて泊まりに行くというよりは、
「宿で働く人」や「そこでの交流体験」などのような「意味付け」で泊まりに行くことが多いと思います。

そうなると、ゲスト全員とできる限り、顔をしっかり合わせ会話をし、観光情報の提供や雑談をしていきたい。

3.収益的ボーダーライン

利益出ないと継続できないよね

30〜40名収容の規模感で経営するゲストハウスは、結論「簡単ではない」というのが個人的見解。

理由としては、売上規模にある。
仮に30ベッド収容で稼働率を50%に設定した場合は下記のようになる。

<月間売上>
4,000円 x 30ベッド x 30日 x 50%(稼働率) = 180万円/月

人件費40% = 70万円
経費30〜40% = 80万円
諸経費10% = 10万円
利益率10〜20% = 30万円

上記のようなケースでは、店長の給与(オーナー兼)、アルバイト1〜2名、あとは住み込み(無償ボランティア)で運営することになるだろう。

上記で言及した「簡単ではない」の条件で最も重要になるのが運営形態となる。

所有物件なのか賃貸なのか、それとも運営委託なのか。ゲストハウスというビジネスモデルは、規模が小さければ小さいほど売上規模が縮小する。

結論、「運営委託が理想、できれば所有して運営」

ただ、地方で賃貸でもしっかり収支の見合う条件の物件はあるはず。だから、都心で賃貸はあまりおすすめしない。


4.働くスタッフの負担

働き過ぎは良くないよ

極論ではあるが、大規模のゲストハウスになると100〜200名収容できるような宿も存在する。ただ、そこで運営管理をすることは容易ではなく
そのベッドの数に比例するかのように、毎日トラブルや緊急事態が起きる。

現場で働くスタッフは、毎日決まったルーティンだけではなく、毎日起こる目の前のトラブルに対応しなければいけない。

トラブルが増えれば、人を増やせるわけではないため、1人にかかる負担は繁忙期に比例してのしかかる。もちろん、未然に防げるトラブルも
あるが、規模が大きいと想定外の出来事が小規模よりも多くなる。

そういった意味で、売上規模と現場スタッフの負担のバランスを考えて、30〜40名ほどがちょうど良いと考えている。

飲食業界の佰食屋の宿バージョンのようなイメージ。


5.既存物件の在庫

物件にも限りはある


最後については、まだデータ自体はないがこれまでの経験と肌感での理由にはなるが、空き家や事業継承で困っている宿泊施設の規模感で地方に目を向けると30〜40名ほどのサイズ感が多い印象を受ける。

極論ではあるが、

100名以上の箱だと集客や運営管理に苦労する。
10〜20名程度の箱だと採算が合わない。

採算と運営のバランスを考えて、30〜40名程度規模の箱でゲストハウスを展開していきたい。と考えている。

ポジションでも書いた通り、この規模で展開している会社はほぼない。


6.多店舗展開について

やるなら複数作ってみたい

10名〜20名ほどのキャパの箱になると売上的に
オーナーひとりと家族か住み込みのスタッフで運営しないと利益が出ない構造となっているので、もし2店舗目を展開したい際に1店舗目を100%任せる人材を確保することが難しかったりするケースがあると思う。

30〜40名程度であるとオーナーと、もうひとりしっかり運営管理ができる人材を確保できている状態で、2店舗目の展開に集中できる可能性が高くなる。

という理由でも、30〜40名規模のゲストハウスを理想としている。

最後に

宿のビジネスモデル

宿(ゲストハウス)のビジネスモデルは、至ってシンプル。

宿は、宿泊できるベッドを提供して
ゲストは代わりに代金を支払う。

要するに、ベッドの数 = 売上
となるのでその宿の
マックスの売上が見えてしまう。
※厳密にはベッドの価格も売上を左右する

要するに、コロナのようにベッドを販売できない状況に陥った時には、売上は0になってしまう。

ゲストハウス、というビジネスモデル単体での勝負は正直リスキーではあるので、事業の柱を最低1本、できれば2本作って運営をできるのが理想だと考えている。

カフェバー、サウナ、駄菓子屋、パン屋
など宿泊者以外の人との接点を作るビジネスも
大事だと考えている。

「言うが易し」ではあるが、理想という目標に向けて日々試行錯誤です。


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岡松 和摩
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