情報処理技術者試験の第一の壁:午後の壁
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第二種情報処理技術者試験に4回落ちる
時はさかのぼって大学生の頃の話です。
2000年頃は個人にもコンピュータやインターネットが急速に普及している時代でした。
私は、工学部の専門の内容よりも情報技術に興味が湧いて来ました。
調べたところ、情報処理技術者試験は体系的に勉強ができそうでした。
第二種情報処理技術者が技術者向けの最初の資格でした。
市販の本を買って独学で勉強しましたが、試験に四回落ちました。
半年毎に受験したので、丸二年間落ち続けたことになります。
四回目は季節外れの台風が来て、試験会場にたどり着かずに敵前逃亡する体たらくでした。
当時は英語の壁にも当たっていますが、情報処理技術者試験の壁にも当たっていたのでした。
ようやく壁と向き合う。「午後の壁」
さすが(?)に、四回も落ちると私も原因を考えるようになりました。
第二種は午前試験と午後試験があります。
午前は一問一答で短文の設問となり、基本的な知識が問われます。
午後は長めの文章題が登場して、応用力が試されます。
冷静に考えると、午前試験は勉強が進んだこともあり問題がなさそうでした。
問題は午後試験です。
私には2つの問題がありました。
文章題が苦手。設問がちゃんと理解できていない。
プログラミングの問題も苦手。頭で考えているようでちゃんと理解できていない。大学の講義のプログラミングの単位を落とすくらい。
問題に対する対策は、やはり本からゲットしました。
文章題を「ちゃんと」読む。三色ボールペン法との出会い。
記事のとおり、三色ボールペン法に出会って線を引きながら読むことで文章を読む理解力が上がりました。
分かりやすい午後対策本との出会い
福嶋先生の午後本の解説が分かりやすくて好きでした。
こちらを三色ボールペン法で何度も読み返すことで午後問題の解き方が分かってきました。
『1週間で分かる第2種集中ゼミ 情報処理技術者試験 黒板で講義の丸福式 2000年版』(福嶋宏訓著,日本経済新聞社)
プログラミングと「写経」
『やさしいC』(高橋麻奈著,SBクリエイティブ)
いまでこそプログラミング学習で「写経」という言葉が一般的になりましたが、当時はまだありませんでした。
プログラミングの文法を覚えて演習問題を解くだけでなく、どのようにプログラミングを習得するのかが書いてありました。
頭で分かったと思い込まずに実際に繰り返し入力して体で覚えることも大事だよという内容だったと思います。
そう、私は頭で分かった気になっていたのでした。
実際に手を動かしながら演習することでプログラミングが体感で分かるようになりました。
おかげで授業のプログラミングの単位は再履修で習得できました。
情報処理技術者試験の対策にもなりました。
基本情報技術者試験に合格
5回目の試験でようやく合格できました。
ただし、既に「第二種情報処理技術者」という試験名ではなく、基本情報技術者という名前に変わっていましたが。
ちなみに、情報処理技術者試験では時々名前が変わったり、元に戻ったりします。
記事では、取得時の名称を基本的に使っています。
基本情報技術者試験は、体系的に学べるよい試験だと思います。
基礎はばかにできません。
基礎を知らないと、はずかしいミスをしてしまうことがあります。
基本情報を取得して、大学の同級生からは驚かれました。
できがよくないと思われていたからだと思います。
また、大学院進学や就活での評価がアップしたような気がします。
そして次の壁に当たる
基本情報技術者の次は、応用情報技術者の試験が用意されています。
しかし、応用情報は難しくて学生時代は合格までの道のりがよくわかりませんでした。
応用情報はずっと後に取得することになります。
次の壁は、ITの会社に入社してから出会うことになります。
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