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二代目社長とデートでケンカした話。

私は怒りん坊であるが、怒りをあらわにすることは少ないんです。ちなみに、怒りん坊について書いたnoteはこちらですが・・・、

後天的に、怒りをオブラートに包む力を身につけ、イラッとしながらも、笑顔でやり過ごし、自分の心のシャッターは下ろしている。そんな感じで、強烈な怒りの嵐が去るのを待つことができるようになったんです。(この状態がいいかどうかは別としてね。)

ましてや、プライベートで烈火のごとく怒りをあらわにするということはほぼないんだけれど、一度だけデートで切れた相手がいます。

その人は、会社の2代目で次期社長になるということを確約されている人でした。で、私もいま、2人会社をしているので流れ的に経営論のような話になったていったんです。

2代目「会社をやるからには、大きくしなければ意味がないと思うんだよ。従業員もどんどん雇って、規模を大きくしないと」

わたし「うーん、わたしにとっては会社にするというのは、ひとつの手段みたいなものなんだよね。だから、規模を大きくするということよりは、自分のしたいことを実現する可能性が増すとか、社会を少しでもよくできる可能性を高めるとか、そちらの方が大事かも」

2代目「え? それって、経営者としてどーなの?」

わたし「いや、そこは価値観がちがうだけじゃないかなぁ。わたしは規模が指標ではない、それだけだよ」(この時点でイライラしている。)

2代目「でもさ、経営者の役割って、いかに会社を大きくするかでしょ?」

わたし「だからさ、それはあなたの価値観で、わたしは違うんだってば! 従業員を増やしたいとも思ってないし」(イラ全面に出る。)

2代目「それは、あまえだよね? ぜんぜん、頑張ってないってことじゃん」

ブチッ

そこで、まくしたてたよねー。

人それぞれの価値観をなんで受け止めてられないんだとか、そんな狭い視野じゃやっていけないよ!とか、とか言ったよねー。

大人げない切れ方をしたとは思うんだけれど。
でも、彼のおかげで、自分が会社に対してどんな思いを持っているのかは浮き彫りになった気がします。

バカスカ稼ぎたいとか、大きな組織のトップになりたいとか、そんな欲求は皆無。ただただ、自分のしたいことをして、それが社会につながってくれることがとても嬉しい。
そして、社会につなげてくれる媒介役が会社という形なんです。

だから、たぶん彼との価値観は決定的に合わないし、平行線。うっかりデートしちゃったけれど、びっくりするほど違う人種だったということなんですよね。

でも、そんな他者との違いから自分の気持ちに気づけたことは大事なこと。
数年前のことなのに、こんなふうに覚えているということは、あるべくしてあった出来事だったんだなぁと思います。
だから、その時の自分の思いを大事にしながら、アップデートしていこう。そんなことをふと思った、今日。

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