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読書の記憶 七十七冊目 「兄たち 太宰治」

こんにちは。広告文案家の佐藤(さったか。)です。私が起業してまもない頃、ある経営者の方に「なにか嬉しいことがあった時は(たとえ、それが些細なことでも)大袈裟に喜んだ方がいいですよ。そうするとまた嬉しいことを呼び込めるから」と、アドバイスされたことがあります。

あの当時の私は、たいそう「つまらなそうな顔」を、していたのだと思います。それをさりげなく指摘してくれたやさしさと懐の深さ。今になって、その有り難さがよくわかります……。いつの日か若手の起業家の方に、このような言葉を届けられる人間になろう。しっかりやろう。

さて、私が今まで読んできた本を並べる「佐藤の本棚」も77冊になりました。今年の6月は太宰治強調月間と勝手に名付けておりますけれども、今回もその流れで「太宰治 兄たち」を読んで思い出したことを、書いてみました。


七十七冊目 「兄たち 太宰治」

高校生の時の話。私は数人の同級生と街中を歩いて移動していた。店頭に貼られているポスターが目にとまった。何かのイベント告知をするポスターだったと思う。

私はそこに大きく印刷されていた「森羅万象」という文字を「もりらまんぞう」と声に出して読んだ。もちろん「しんらばんしょう」と読む事は分かっていた。ただ何となく、ふざけてそう読んだのだった。

すかさず、その時一緒に歩いていた女子の一人が「シンラバンショウ、でしょう!」と、私の言葉を修正した。

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ではまた次号!

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