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仕事で良い評価を得るためのコツ

就職、または転職して会社で働き始めると最初の数ヶ月は新しい仕事や環境に慣れるのに必死で、まだ自分の評価など気にする余裕なんてとてもないですよね。

これが、半年から一年が過ぎるころから、自分は仕事にも慣れ、同時に周りの人の仕事ぶりが見えてき始めます。すると、社内における自身の能力を相対的に判断し始め、次に会社の自分に対する評価の妥当性が途端に気になり出します。

ところで、会社の「評価」っていったい何なのか?

今日は、私が長年外資系企業で勤めてきた経験から学んだ、評価基準とは何か、どうしたら会社に評価されるのかについて、お話ししたいと思います。

目次

  1. 評価の基準とは?

  2. 評価が高い例

  3. 評価が低い例

  4. まとめ

  1. 評価の基準とは?

過去に20年強、典型的な米系大企業の日本支社の財務部門におりましたが、評価の基準は非常にクリアで、「会社の業績に貢献したか否か。」です。言い換えると会社に与えた「付加価値」が評価の基準になります。この付加価値が高ければ評価が上がり、報酬にも反映されます。

私は転職する前に日系企業で数年働いていましたが、年初に設定した目標を達成してもしなくても、同期の社員間では評価に大きな差がつかない状態でした。聞いてはいたものの、これではモチベーションが上がらないし、自分は長続きはしないなと思いました。

これに対し、転職した外資系企業の場合、各自が年初に設定した目標に対して、どの程度の付加価値を実績として会社に与えたかを上司が測り、ボーナス額が倍にも半分にもなる仕組みになっていました。そういう意味では、やりがいを感じましたし、同時に結果が出せなかったらどうしようという、危機感とも隣り合わせでした。

2.評価が高い例

では評価が高いとはどういうことか?会社に付加価値を与えるとはどういうことか?

文字通り、会社の持つ既存の価値に、追加で価値を付加した場合に評価が高くなります。より具体的な例をお話しします。

例えば。。。

  • 会社は過去3年のあいだ、毎年の売上成長が1%前後にとどまっていた。

  • 今年は営業部門が既存製品の新たな提案方法を考え、5%の売上増を記録した。

  • この場合、過去の1%の売上トレンドから5%に伸ばした実績、および「新たな提案力」が、営業部門が会社にもたらした付加価値になる。

また、営業のように数字で実績が現れない、財務部門も付加価値を会社に与えることが出来ます。

例えば。。。。

  • 今まで、2ヶ月間かけて毎年の予算作りをしていたのに対し、新任の財務課長が予算作りのプロセスを見直し、1ヶ月に短縮した。

  • また、誰も使っていない指標を5つ廃止し、新たにより重要な指標を2つ導入することにより、他部門の作業負荷を減らし、一方でより会社の業績に直結した指標を導入したことにより、経営陣にとって予算案の質が向上した。

このように、既存のやり方の中に、改善の余地を見出し、新たな提案をし、会社に付加価値もたらすことにより、評価は高まります。

3.評価が低い例

みなさん、お気づきのとおり、評価が低い例は上の評価の高い例の真逆になります。

そうです。現状維持のままで、付加価値を生み出す仕事ができていない状態です。新しいことにチャレンジして改善しようとせず、今までと同じやり方をなぞるということは、「作業」とみなされます。

例えば。。。。

営業の場合

  • 過去3年の間、売上増が1%だったから、今年もそのトレンドを踏襲しよう。

  • 今までと同じ売り方をしていれば、1%増は達成するだろう。

財務部門の場合

  • 例年のやり方を踏襲して、予算は2ヶ月かけて同じ内容のものを作ろう。

私の勤めていた外資系企業では毎年のようになんらかの改善が求められていました。過去の上司の中には「改善なくして評価なし」という人もいました。要は「既存のやり方を踏襲するのは誰でもできる。君なりのクリエイティブな考えで改善しないと、君を雇った意味がないだろう。」ということです。当時、良いアイディアをなかなか出せずに苦労したのですが、今振り返ると、このような上司に若い頃に自身の意識を変えてもらったことは、ラッキーだったなと思っています。

4. まとめ

私の個人的な経験上、自分なりに工夫して既存のやり方を改善することは、会社に付加価値を生み出すことになり、評価が上がります。また、ポジティブな影響は評価や報酬だけにとどまりません。

自分なりの工夫をすることにより、仕事が自己表現の最高の場になります。それにより、自身の仕事に対するモチベーションがあがります。そのため、さらに工夫して頑張ろうと思えるため、以下のような好循環を生み出します。

 

以上、私の過去の経験から得た評価に関する学びです。ぜひ、評価を上げるために、そして何よりも仕事に対するやりがいやモチベーションを上げるためにも、ご自身らしさを仕事に反映してみて下さいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ありがとうございます😄