見出し画像

文学レビューを10本書き終わったので反省していこうと思う。

ご閲覧いただき、誠にありがとうございます。イシカワ サトシです。
このnoteは『小説の価値を上げる』を目的とした一風変わった読書ブログです。

はじめに:ようやく10本書き終えました。

いつもなら小説を解説するのですが、ようやく10本書き終わったのでエッセイみたいな感じで、感想文を挟みたいと思います。note然り、文学レビュアーさんは世の中にたくさんいますが、少しずつその大変さ・面白さに気づいてきた次第でございます。

そこで今回は、文学レビューやって思った事、大変だった事、やって良かった事、含めて赤裸々に語っていこうかと思っています。

文学レビューをやって思った3つのこと

早速結論から書いていきます。文学レビューをやって思ったことはこの3つ。

1,文学レビューは、想像以上にクリエイティブな営み。
2,「解説」を意識しすぎると継続が難しい。
3,継続するためにも純文学に囚われすぎない。

2,3,は似た内容になってしまいましたが、レビューは継続が非常に難しい。継続的に文学レビューを書いている人は本当に尊敬します。思ったよりも継続が大変ですので、ここは戦略が必要。最も大切なのは「noteを書くのが楽しいと思う仕組みづくり」だと実感しております。

それでは1つずつ考えていきましょう。

1,文学レビューは、想像以上にクリエイティブな営み。

まず最初に思ったことはこれ。

下記に2点まとめましたが、両方とも共通するのが、「何を引き算するのか」ということ。「この本の魅力は何か?」という問いに対して、「一言でいうと〇〇です」くらいの短さでまとめ、その上でストーリーも意識しないと面白みに欠けてしまう。本当に文学レビューって頭使います。

●どんな構成で書評を書くか
具体例を出すと、一番最初に書いたジャック・ケルアックのオン・ザ・ロード 。この本は文量もありますし、ビートジェネレーションについて、自由や幸福について、破滅的人生について、登場人物の性格についてなど、色々な角度で議論ができます。

しかし、全部を書こうとすると伝えたいことがボヤけてしまい、うまく言いたいことが伝わらないし、読みにくい文章になる。そのため「何を伝えたいのか」を引き算していくことが重要になるかと思います。

この引き算を学ぶために、私は大真面目に、書評をひたすら書いている池澤夏樹さんのエッセイ・書評を読んだりして勉強しました。しかしどうしてもうまくできない。。凄腕の書評家さんの場合、おそらく豊富な読書経験も相まって、「何がこの本にしかない魅力なのか」の大事な部分だけを抽出できるのでしょう。牛肉のシャトーブリアンみたいな感じですね。笑

●感想とあらすじのバランス
このバランスも非常に難しかったです。何が難しいというと、これもどこを引き算するか。個人的な反省をすると、三島由紀夫の金閣寺、伊藤計劃のハーモニーのnoteはあらすじが長すぎる。安部公房の砂の女のnoteをまとめた時くらいの文量がベストかと思っています。

ただあらすじをまとめるのが非常に労力かかるので、継続のしやすさを考慮するのであれば、思い切って感想文のみにしちゃっても良さそう。今後は労力と質の両軸を考慮して考えていきます。

2,「解説」を意識しすぎると継続が難しい。

これは思ったことというよりも反省ですね。笑

最初は書評を書いているのが楽しくて、時間を取ろうと思いますが、書評は結構思考体力を持っていかれます。また忙しくなればなるほど、書評にかけれる時間が減っていくので、思考体力・時間と相談して書いていく文量を考えないといけない。

どんなに楽しいことでも、戦略を練らないと継続できませんね。。身を以て実感しました。笑

タイトルにも記載しましたが、別に解説に拘らなくも大丈夫。小さく継続すれば勝手に質が向上していくはずなので、まずは読書量と投稿数を目標に頑張るのが正解なのではと反省しております。

3,継続するためにも純文学に囚われすぎない。

これも反省しております。。

正直見栄を張っていたのか、結構固めな純文学ばっかりレビューしてしまいましたね。もっと気楽に本を選ぶべきだし、これもある程度量を意識しないと上手にはならないと思います。

私の場合、ビジネス書籍やエッセイも大好きですし、特に純文学ばっかり読んでいる訳ではないので、今後は純文学に囚われず別のジャンルもどんどん書いていこうかと思います。

悪い意味で使命感や形式に囚われすぎていたかと思いますので、もっと気楽にレビューを楽しもうかと。

まとめ:大事なのは"noteを書くのが楽しい"と思う仕組みづくり

以上、レビューを書いてみて思ったことでした。

上記でまとめたように大切だと思うのは、"noteを書くのが楽しい"と思う仕組みづくり。私の悪い癖で、良くない意味で頑張りすぎていたレビューだったと思います。時間・体力は無限にある訳ではないので、自分なりにPDCAを回しながら書いていこうと思います。


この記事が参加している募集

読書感想文

noteの書き方

よろしければサポートよろしくお願いします!書籍代などクリエイターとしての活動費に充てさせていただきます。