見出し画像

海外で仕事がしたい文系がIT業界(SIer)のSEを就職先にした理由

こんにちは!
ゆくゆくは海外で仕事がしたいと考えている文系人間のSatoです。

本稿では、「海外志向」の人間が商社・メーカーではなく、IT業界(日系SIer)を志望した理由をお伝えいたします。

本稿の想定読者層は以下の通りです。
・将来的に海外で仕事がしたい人
・現在就職活動中の3年生・4年生
・プログラミング未経験の文系
・非体育会系で飲みニケーションが苦手な人

そもそもSIerのSE職とは?

SIerとは

システム開発のコンサルティングから開発・運用・保守までを一貫して請け負う会社のことを指します。具体的な企業名として、NTTデータ・野村総合研究所・富士通・NEC・アクセンチュアなどが挙げられます。詳しくは業界地図の「システム開発」の個所を読んでみて下さい。
業界地図を購入するのが億劫な方は、こちらの記事をどうぞ。

SE職とは

システムエンジニア職の略です。念のために書いておくとプログラマーとは違います。
システムエンジニアは、システム開発の上流工程(顧客への聞き込みから企画書作成あたり)をメインで担当します。一方で、プログラマーは下流工程(プログラミングを書いて実装するあたり)をメインに担当します。

*もっとも、SEでも新卒入社から5年目くらいまでは下流工程を担当することが多いです。理由としては、下流工程の実態をよく知らない人間が、システム開発の企画書を作るのは困難だからです。

なぜ筆者はSIerのSE職を目指したのか?

就活の面接で言っていた理由

①ITを駆使した企業の業務効率化を通じて、働いている人がより楽しく働ける社会を実現したい
テーマパークでのアルバイトの経験を通じて、DX化の恩恵を感じられた一方で、まだまだ無駄な業務が蔓延っているなーとも感じたわけです。筆者は、こういった無駄な業務って、働いている人たちの長時間労働や勤労意欲低下を招いている側面もあると考えています。これって、SIerのSE職であれば、顧客からの要望に合わせてシステムを作り上げることで実現できるじゃないかと考えたわけです。

②自身の強みである向学心・マネジメント能力が活かしたい
向学心:
学部で上位1%の人間だけが取れる奨学金を受賞したことから、筆者には目標に向けて継続的に学習を続ける向学心があると考えています。この強みを活かして、入社後のプログラミング学習や業界動向などもしっかり乗り切れる自信があると判断しました。

マネジメント能力:
模擬国連全国大会の運営(九州SS)で、SNSの運用計画の策定から遂行までのマネジメントを担当していました。この経験からプロジェクトの最初から最後までをリードする人材として活躍したいと考えるようになりました。これがドストライクで当てはまったのが、SEの進化系であるプロジェクトマネージャー(PM)職でした。

本音をいうと…

①内定獲得の難易度が比較的に低い
26卒以降はどうなるか分かりませんが、SIerのSE職は採用人数は多いです。詳しくは就職四季報を見て下さい。一応、他に採用人数が多い業界として、銀行・証券・保険・電機メーカーなども挙げられます。

②飲みニケーションと体育会系のノリが苦手
念のために言っておくと友人と呑みに行くのは好きですし、たまには職場の上司ともご飯に行きたいとは思っています。ただ、あまり接待とかはしたくない(というか向いていない)と思ってしまいました。
ついでに言うと、証券・保険の地方配属でありがちな「お得意先との関係で〇〇を購入しないと…」というのも、僕には耐えられないなーと思っていました。
*証券・保険は見ていないので、認識に誤りがあればコメントをお願いします。

③将来の選択肢の幅が広い
だいたい以下の選択肢があると言われています。
ⅰ:プロジェクトマネージャー(PM)としてSIer業界を生き抜く
ⅱ:ITコンサルタントにキャリアアップ
ⅲ:社内SEに転職して、ワークライフバランスを確保
ⅳ:プログラマーとして技術力を身に着ける
ⅴ:実力をつけてⅰ/ⅱ/ⅳのフリーランスになる。

大手SIerだとⅰのキャリアが主流になると思います。
ⅳについては、レガシーな技術で塩漬けにされるリスクもあります。できる限り、モダンな開発環境を経験させてもらいつつ、Web系への転職を視野に入れた方が良いと思います。

④地方勤務が嫌だ
日常生活でも自動車が必須になるのが個人的に嫌でした。ペーパードライバーなのでそもそも運転できませんし、自家用車の維持費とかもシャレにならないので…。

日系SIerのSEが海外で仕事をするには?

①海外でエンジニアとして就職する

そのまま海外の会社に就職してしまおう!というルートです。確実に海外で活躍することができます。気になる人はこれらの情報源を参考にすることをお勧めします。

②ノマドワーカー

フリーランスのエンジニアとしてフルリモートで仕事をするというルートです。フルリモートなので、条件さえ整えば海外旅行っぽいことをしながら仕事をできるというわけです。

③外資SIerへの転職

一定の役職以上になると、海外本社に勤務する可能性があるらしいです。
後述する日系SIerよりも可能性は高いですが、上記2つと比べると確実性が下がると言わざるを得ないでしょう。筆者は、下記記事のようなメーカー・商社から海外駐在を目指す人たちと同程度の難易度という認識です。

④日系SIerで海外への機会をしぶとく狙い続ける

安定度は高いですけど、かなり実現可能性が低いと思います。
1番海外勤務者が多い日系SIerでも、従業員数と比較したら0.5%しか海外勤務者がいませんでした。(某大手重工業も1.8%だったので、五十歩百歩な感じだとは思いますが…。)

おわりに:

最後までご覧いただきありがとうございました。
本記事が海外志向の方(のうち勉強は好きだけど、体育会系とか飲みは無理)という方々のお役に立てれば幸いです。
いいね・コメントなどを頂けると執筆の励みになるのでよろしくお願いいたします。