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【重症意識障害患者の隠れた意識】CMDのメカニズム?

■ はじめに


以前に

【重症意識障害患者の隠れた意識】CMDとは?

という投稿をしたと思います。

今回我々のグループから、
どの様な患者さんにcognitive-motor dissociation (CMD:認知的運動解離/隠れた意識)が認められるかを報告しました。

https://academic.oup.com/brain/advance-article-abstract/doi/10.1093/brain/awad197/7236061?redirectedFrom=fulltext

ここでは論文に記載がある内容のみ、簡単に報告します。

■ CMDのメカニズム

CMDを認める患者さん(可能性)

  • 視床皮質投射が保たれ、Mesocircuit レベルでの局所損傷である場合

  • 両側の局所性皮質病変で機能的なつながりが保たれている場合

CMDを認めない患者さん(可能性)

  • 覚醒と言語理解に関する領域が障害された場合

  • 左視床病変

  • 脳幹病変


■ 最後に


まだまだ、全ての症例がこの結果に当てはまるわけではないですが、
臨床的にも納得ができる結果かと思います。

とても面白い研究です。

※ 以上の内容は論文として既に公表されている内容です。


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