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『FF1』~風を感じさせるその世界観~

私は『ドラクエ』も『ファイナルファンタジー(FF)』も、どちらも大好きです!

ですが今回は少しだけ『FF』の肩を持ち、『FF1』の素晴らしいと感じるところ、というかタイトルにもあるように『風を感じるポイント』を書いてみようと思います。

『風を感じる』と言ってもかなり分かりづらいかと思います。

これについてはわかる方にだけ伝われば良いかな、と思いながら書いています(笑)

それでは本題に入っていこうと思います。

まずドラクエとFFの発売タイミングですが、

ドラクエ1→1986年5月
ドラクエ2→1987年2月
FF1        →1987年12月

となっています。

改めて調べてみるとドラクエ1から2の間がたったの9ヶ月しかないのが意外でした。
加えてFF1もドラクエ1のすぐ後に発売されたのかと思いきや、2の後でした。


さてタイトルにも掲げていますように『風を感じる』とはどういう事なのか・・・

ゲームとはいえ、『FF』シリーズは『1』の時点でその世界観に『風』が吹いているような感じがしていました。

その世界を3D化しリアルに想像できる・・・
とも言えるかもしれません。

FFだけに限らず『クロノクロス』『Sa・Ga』『聖剣伝説』などなど・・・

旧スクウェア生まれのゲームには『風を感じる』世界観があるような気がしています。

この『風』を感じる理由ですが、ひとつはRPGのメインステージである『フィールド』にあるのではないかと考えています。

ちょっとドラクエとFFの画面で比べてみたいと思います。

FF1のフィールド
ドラクエ2のフィールド

単純に見比べると『ドラクエ』の方は木や山などのパーツがタテヨコに綺麗に並べてある、という感じです。

一方、『FF』の方は森や海・山などが等間隔で並べてあるだけではなく、少しランダムに並べる事で『森のリアルさ、モコモコ感』を出しているように感じます。

しかもFFの方は森の中に入ると操作キャラの下半分が森の中に隠れてしまいます。
その辺も『森の中を歩いている』感が出ていますよね。

ちなみにドラクエの方は森の中に隠れる、という事はありません。
(ドラクエはこれでいいんです!)

特にFFの街はかなり立体的に描かれていますよね?
ドローンで撮影したような視点、という感じでしょうか。

このあたりもその場の風景を3D化して想像しやすいポイントなのではないかと個人的には考えています。

その想像した風景に『風』が吹いている・・・

というイメージでしょうか。


そしてもうひとつのポイントが『飛空艇』です。

FFはなんと『1』から空飛ぶ船が登場します。

海上を進む船についてはドラクエと同じアイデアと言えるかもしれませんが、空を翔けるのはあのドラクエでも『3』からです。

今となっては当たり前ですが、当時『飛空艇』なんてものを思いつくなんて、よほど少年の心を持った開発者の方がいたのだろうと思います。

FF1の飛空艇

この飛空艇、乗り込むと飛び上がる動作をし飛行を開始します。

そしてプロペラが回る音もします。

この演出によって、あたかも自分も飛空艇の上で風を感じているかのような感覚になれました。

一方ドラクエ3で登場する不死鳥『ラーミア』ですが、これに乗り込む時には『飛び上がる』という動作はなかったように思います。
(あったらすいません)

ラーミアを手に入れた時もかなり感動しましたが、『風を感じる』という意味ではやはり飛空艇の方が一枚上手だったような気がしています。


そして最後は、このオープニングです。

少しプレイした後に始まるオープニング

これはもう『風』を感じずにはいられません!

私の想像では、開発者の人達はこのオープニングを最初に見せることで『ファイナルファンタジー』という世界観を伝えたかったのだろうと思います。

このオープニングがあるかないかで世界への没入感が大きく変わるので、スクウェアのとんでもない『戦略』と言えるのではないでしょうか。

そしてこの時に流れる音楽も
『出発の前に決意をかためる』
『楽しみと不安と故郷への思い』
というような空気感をもたらしてくれる素晴らしい音楽なんですよね。

このオープニングを見ながらあたかも私もその場にいるかのように想像していたのを今でも覚えいます。

そう・・・まさに一緒に風に吹かれながら決意をかためた瞬間です。


ここまで『風』について色々と語らせてもらいました。

そういえば昔『悠久の風伝説』というマンガがあったのを思いだしました。

これはFF3当たりがモチーフとなったマンガでした。

やはりこれも『風』というワードがタイトルにも入っています。

やはりFFシリーズは『風』がある程度テーマとして組み込まれているのかな・・・

いずれにしても私たちに夢をもたらしてくれた素晴らしいゲームには違いありません。

それではここまでありがとうございました!

また次回よろしくお願いしますm(_ _)m

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