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【メモ】読書内容_20230927

最近読んだ本の中身をメモ的な感じでここに書いておくことに。
前回もそんな感じのを書いた記憶ですが、第2弾的なものとしておきます。

▼前回の読書メモ投稿(この時はまだジャに・・・ゲフンゲフン)


今回取りあげる本は↓です。

Kindle本のおすすめに出てきた本で、評価も高かったのでポチりました。
ブランドとはを説明している書籍は数多あるので、何冊か読んでいると徐々に「ああ、ブランドとはこう定義すると良いんだな」というのが自分なりに形成されていきますね。

この本に登場しているトマトのブランドの話は割愛しますが、なぜnoteにメモとして書いておこうと思ったのかと言いますと、下記のところで関心を引かれたからです。

・ブランドづくりにおいて大切なのは、「情報発信力」ではなく、「情報発生力」である。
・安易に「プレミアム」や「こだわり」といった言葉をブランド名の頭につけると、それ自体が有しているプレミアムが消滅してしまう。
・機能で引きつけた顧客は、機能で逃げていく。

他にも学びとなる要素がいくつも書かれていますが(特に書籍の後半へ向かうにつれて)、パッと目に付いたのが上記の内容でした。

第5章のところで、「機能性食品」というワードで検索したらボリュームが多いのに対し、「情緒性食品」というワードだと検索数が非常に少ないのは、有望なマーケットが残っていることの示唆だろうと書かれていますが、ここは疑問でした。単に認知が少ないから、訴求すれば広まるだろうという考えなのか、そうでないとしても機能性食品よりは浸透しにくそうな語呂だし、まず抱かれる漠然としたイメージの醸成もさせにくいんじゃないかなと思いましたね。「自社のブランドをより磨くために活かす余地のある表現」というのが、捉え方としては腹落ちしやすいかなと僕は感じました。

ただ、この機能と情緒は、ブランドを形成する中で大事なパーツであることに変わりは無いと個人的には思います。

BtoBではまず、企業の課題を解決できるサービスであるかどうかが導入検討時のポイントに挙げられます。そこに情緒的な要素を見せても「結局これで解決できんのかい?」と疑問は解消されないままなので、情緒を優先すると一次予選で脱落してしまいかねません。なので最初に機能面で最低限の土俵に立ったうえで、付加要素として情緒パートが活かせるのかなと思います。

逆にBtoCでは、自己実現の追求に貢献する商品が求められるように思われます。対象者の関心に残るためには、まず情緒面の訴求で相手の「欲求」を引き出し、商品に惹きつけることが大事です。そこから付加要素として機能パートが差別化を生むものとして活きてくるのかなと。

この本を読んで記憶に残ったのは、ブランドを認知してもらう時は「どう発信するか」の前に、「どう発生させるか」を先に考えることが1つ。もう1つは、価値を訴求する時は「機能」と「情緒」の2つを駆使して、対象に応じて見せる順番(いわゆるストーリー)を設計する。というところでした。

訴求時はどうしても企業側が言いたいことに寄ってしまいがちですが、購入してもらいたい人たちと出会うには、手持ちの情報の中で、どの要素を寄り添いものとしてピックアップし編集するか。そこが、依頼を受ける外部の作り手に期待されるミッションなのかなと思った次第です。



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