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生きていく術

そりゃあさあ 若いんだもん
失敗だってあるよ
でも年をとって思い出すのは
何を失敗したかじゃなくて
その時にまた立ち上がれたか
くじけるもんか まだまだやれる
こんちくしょう!ってね
だから 何度でも立ち上がってほしい
着飾る恋には理由があって/真柴すみれ

 自分の目の前にゴミが落ちていた時は、直近の重要なイベントを思い浮かべて「もしこれを拾わなかったら、何か悪いことが起きるかもしれない」と考える。「発表でやらかすかもしれない」とか「試合で勝てないかもしれない」とか「試験に合格できないかもしれない」とか。そして結局、そのゴミを拾うことになる。こうすれば、自分に厳しくあれる。

 たまに拾わない時もある。でも、もし拾わず、その後の大事な場面でうまくいかなかったら「あのゴミを拾っておけばよかった」と、良心の呵責に苛まれる。失敗の原因は「ゴミを拾わなかったこと」以外に、もっとあるはずなのに、そこに因果関係を見出してしまう。

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 「嫌なことがあった後には、必ずいいことがあるに違いない」とも思うようにしている。生きていれば、何をやってもうまくいかない日や、悲しみに暮れる日が、当然ある。そんな時は「その分なにかいいことがあるはず」と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替える。「いいことがある」という前提ありきで過ごすと、いいことを積極的に探しに行ける。自ら迎えに行ける。

 そうすれば、小さな「いいこと」にも気づくことができる。目玉焼きが上手に焼けたとか、信号に引っかからなかったとか、電車の乗り換えがスムーズにできたとか。もちろん、こういう小さな「いいこと」をかき集めても、悲しみを埋め合わせられない時はある。でも、ぼーっと生きていたら何とも感じない小さな出来事を、肯定的に捉えられるのは、幸せなことだと思う。

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 夏休みは今日で終わり、明日から大学の秋学期が始まる。将来のことをしっかり考えなくちゃいけない、大事な半年になる。うまくいかないことも、たくさんあるはずだ。いいことをすれば、いいことがある。嫌なことがあった後には、いいことがある。そう信じながら、乗り越えていきたい。

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