ACL 浦和レッズ戦レビュー

こんにちは。

本日は曇り。
間も無く、雨が降りそうです。

昨日、ACL東地区の決勝であり、ACL全体としては、準決勝が行われました。

韓国の全北vs浦和レッズ。

スケジュール的にも、地理的にも、レッズに有利で、完全なホーム状態での対戦。

絶対に負けられない試合でした。

予選から合わせると30ゴールを決めていて、順調なスタートを切り、

怪我人も続出しつつも、チームとして、少しづつ完成度を高めていき、

ベストな組み合わせを見つけながら、試合に臨みました。

4−2−3ー1のフォーメーションは、私の高校サッカー時代のフォーメーションであり、一番好きな形です。

酒井ー岩波ーショルツー大畑

伊藤ー岩尾

モーベルクー小泉ー関根

松尾

の形です。

そして、後半から、

大畑のところに明本、小泉から、江坂、松尾からユンカーへ、

というのが交代の鉄板パターンとなりました。

守備では、ハイプレスというよりか、前線がコースを限定して、後ろがブロックを組み、跳ね返すようなスタイル。

攻撃では、ポゼッションしながら、両サイドで崩し、クロスを中央が仕留める。

今シーズンの一番のキーマンは、「伊藤」でしょう。

攻守に渡り豊富な運動量と、攻撃の類い稀ないセンス、ドリブルの持ち出しのうまさや、ゴール前への飛び出しのタイミングや迫力がピカイチで、

彼が怪我から復帰し、安定して試合に出てからレッズは強くなりました。

さて、試合に移りましょう。

前回の試合から一点、力が均衡している相手、というのもあったかと思いますが、

レッズペースではなく、全北ペースで、スローな展開でした。

というより、レッズの選手のキレがない。

小泉選手や酒井選手は特に、キレの悪さを感じるプレーが多く心配でした。

試合は、前半10分に動きます。

モーベルクが相手深くでスローイン、伊藤から落としてもらったところに、酒井が相手の深い位置へ一気に侵入。

そこにモーベルクから浮き球パスで通してもらい、酒井がクロス。

そこに飛び込んだ松尾が触り、ゴールゲット。

先制です。

そこからお互い惜しいシーンありましたが、1−0で折り返し。

後半は、51分に、相手に侵入され、最後、大畑のスライディングは、ボールにはいっていたのですが、相手の転び方のうまさとペナルティエリア内というのもあり、PKに。

VARでも変わらず、PKになり、決められ、1−1の振り出しに。

ここから、両チーム中々決めきれずで、均衡した試合に、レッズは、交代を一気に、3枚変えて、勝ちに行きます。

ユンカー、江坂、明本の3名の投入で流れが変わります。

特に、80分以降は、

モーベルグ、江坂、ユンカー3名に大チャンスがありましたが、

どれも決めきれず。

延長戦へ突入してしまいました。

神戸は延長戦で逆転負けしており、嫌な空気が漂っていました。

決められるところで、決められないと、流れが相手に変わるのは、
サッカーの嫌なポイントです。

そして、延長突入後、延長後半に、相手のCKがショートで繋がれ、深くまで侵入され、クロスをニアで決められました。

これで、1−2。

嫌な予感が的中してしまったな、という気持ちでした。

しかし、最後は、酒井が一人でゲームを変えました。

相手が攻めに出ようと持ち出したところを、相手陣地で決死のスライディングで、ボールを刈り取ります。

相手はカウンターに攻めようとしていたので、マークが遅れます。

酒井はモーベルグに預け、外を回ります。

タイミングよく、モーベルクが酒井に出し、深い位置でのクロス。

クロスは相手に弾かれましたが、クリアボールを大久保がボレー、

そのボールが明本に行き、ヘディングシュート。

それは弾かれましたが、ユンカーが詰め、

値千金の同点ゴール。

2−2となり、PK戦に突入しました。

PK戦は、GK西川が無双し、2本連続で止め、相手はさらにその後枠も外し、

PKは、3−1で勝ちました。

PKメンバーが、ショルツ、ユンカー、モーベルクと、助っ人3人衆だったのは、痺れました。

江坂が最後はきっちり仕留めてくれました。

チーム全体で勝ち切った、この試合は大きな財産になると思います。

選手個々それぞれは、正直体力的なこともあり、動きは悪かったです。

その中で、MOMは、酒井でしょう。

日本に来てから、サッカーのリズムやファールの基準などで、適応が慣れなかったこと、怪我が重なり、フィジカル的にも難しいこともあり、

この試合も、ベストな酒井から見れば、ミスが多く、らしくないプレーが多かったです。

しかし、サッカーの良さは、ワンプレーだけで試合を変えれる力があること。

2点とも、酒井のオーバーラップから決まり、特に2点目の起点となったスライディングタックルは、ワールドクラスでした。

そこからダッシュし、モーベルクを追い抜き、オフサイドにならないようにスピードを緩め、クロスをきっちりやり切る。

酒井選手以外、今の日本ではできないレベルの高いプレーでした。

素晴らしいプレーでした。

また、影のMOMは、ショルツ選手でしょう。

相手のシュートコースにことごとく身体を寄せ、C Kに回避していました。

2、3点決まってもおかしくなかったのをショルツ選手のDFで回避していました。

GKの西川選手はおそらく公式なMOMでしょうが、

酒井選手、ショルツ選手、両選手のいぶし銀な活躍に、チームの勝利があるのだと思います。

また小泉選手はこの試合かなり良くなかったですが、後半の中盤あたりでカウンターを最後の最後で防いだシーンも、試合を変えたプレーでした。

サボらず戻る献身さは、評価すべき点だなと思います。

試合展開はストレス溜まる形でしたが、大勢のファンが詰めかけ、全体で勝ち取った試合、最後は痺れました。


サッカーだけでなく、人生もそうかもしれない。

全体はさえなくても、

どこか、一部分、一ページでも輝く瞬間があれば、全てが変わる。

だから、一瞬一瞬を大事に生きる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?